Mの誕生日追跡記。
残留中にいつのまにか誕生日を迎えていたM。しかし夜にはAがライヴに連れて
いってくれるというから楽しみに放課後を待った。
連れて行かれた場所は横浜桜木町の、赤レンガ内のMotion Blue。Blue Note
系列のジャズラウンジである。
誕生日にお酒を飲みながらジャズが聞けるなんて、こんなにいい思いをして
いいのかと思いつつ、Mはパフォーマーの入場を待った。
このセッティングにすでに酔い始めていて、もはやどんなゲストが現われようと
大満足だったのだが、またしても彼はAにしてやられた。
ライブは、増崎孝司というギターリストの名義で開催されている。彼は、Motion
Blueのオフィシャルサイトにて、
「日本を代表するイントゥメンタル・ジャズ・ユニット、DIMENSIONで活躍すると
同時に、SMAP、 Fayray、Tina、青木智仁など幅広く様々なアーティストの作品
に参加。」
と紹介されている。
しかし、Mに取って問題となったのは、その増崎氏の後ろに現われた人物である。
増崎氏の登場に続いて、現われたのはジャズピアニストの塩谷哲。
この瞬間Mは唖然とするしかなかった。そう、Mは塩谷氏の大ファンなのである。
しかもこのスリーデイジャズイベントに塩谷氏が参加するのはこの日だけ、という
からMの興奮はもうわけがわからないものになっていた。音楽は当然、素晴らしい
ものだった。ファンには垂涎ものの塩谷哲版Englishman in New Yorkも披露された。
こんなに素晴らしい誕生日プレゼントをもらってしまったM。このあとはもう下る
だけの人生なのか。それとも運を使い果たして先は短い、とかね。
M、それでもこのライヴには来たかったよな。
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