Log No. 344

April 2004

April 30, 2004

cultural exchange

今期水曜四限に履修している、中国語の授業が面白い。

ビデオ&ボイスチャットで台湾の大学生と話す、というものだ。

授業時間外に一対一で話すのと、授業時間に会議形式で特定のテーマについて議論する。

こちらの中国語があまりに拙いためにほとんど議論にならないけど・・

相手も非常に優しくて、どんなにつまっても、辛抱強く聞いてくれる。
すごく楽しいし、これを続ければ確実に中国語が上達する気がする。

授業とは関係ない時間でも中国語で会話がしたくなったので、はやりのSKYPEを自分もやってみようかな。

April 27, 2004

The Bullet Train!

昨日久々にテレビをつけてみて、作業しながら何気なく横目で見ていたら、

すげーいい番組。

新幹線100のヒミツ 出発!日本横断の旅

もう、新幹線大好き。

知らないうちに800系つばめ、っていう九州の新幹線まであって、すごくかっこいい。熊本に小学校の頃住んでいて、鉄道をほとんど見ない国だったから新幹線が走ってるって知ったときはびっくりした。

この番組の第二弾はリニアモーターカーも扱うとか!わくわく。

あー新幹線次乗れるのはいつだろー。

shinkansen.jpg

April 25, 2004

千年女優

イノセンスが見たいので、予習として再び「Ghost in the Shell」を見ようと思ってTSUTAYAに行ったんだけど、借りられてしまっていたので、横にあった「千年女優」を借りて観た。前から観ようと思ってた作品だったし。

sennen2.jpgsennen.jpg

いやー感動した。

前半は正に「映画」を感じさせる娯楽作品という感じ。後半は一気にこれでもかというくらい切ない。映像と音楽が綺麗で、登場する様々な時代風景(中世、幕末、明治大正、戦前戦中戦後、現代、近未来)やその時々の衣装も美しい。スピーディーに切り替わるリアルと虚構、現在と過去の混合、と構成が面白い。
おばあちゃんになっても素敵な女性が、初恋を語るってだけで良いよね。

映画が終わる頃、もう終わっちゃうの?と名残惜しくなる。

ラストは、一瞬びっくりするけど、考えると、やっぱあれでいいのかも、と思う。

2002年にドリームワークスから世界配給もされてたみたい。
英語版オフィシャルサイト「Millenium Actress」←よくできてる。

好み評価:☆☆☆☆1/2

April 23, 2004

not very holiday

はりきって学校行ったら閑散としてた。開校記念日でした。不覚。

とても天気がよかったので、ほとんど人がいないキャンパス内を散歩した。

メディアセンターも閉まっていたので、思い切ってDNPに顔をだし、そのまま久しぶりにそこで作業。

昼にコンビニへ行くと、漫画雑誌コーナーに懐かしい顔が。

ゴッドサイダーの新シリーズ!
bunch.bmp
コミックバンチウェブページより。

悪魔王サタンと大天使ミカエル両方の血を引く主人公がそれぞれの血に振り回されながら必死に正義のヒーローであり続けようとするファンタジー漫画。悪魔と神、どっちの力を使うときも、鎧姿に変身してデタラメな強さで活躍するのがカッコよかった。

小学校の頃友人の部屋に揃っていたマンガで、遊びに行くたびに何度も読んだ。
絵が当時のままでいい。(そういえばその友達の居場所をこのまえウェブ検索で発見して、会おう会おうって言ってたとこだった。連絡しなきゃ。)

新シリーズって、どうしても前作やオリジナルシリーズと比べられて厳しいこと言われることが多いけど、それを主戦略とするこのコミックバンチっていう雑誌、本当に偉いと思う。やっぱりまたあのキャラクターや世界観に会えると思うと、嬉しいという気持ちが先立つ。前作を超える作品になることを期待してます。

April 18, 2004

The Music of Chance

ポール・オースター著、「偶然の音楽」を読んだ。原題「The Music of Chance」

musicofchance.jpg

何気なく暮らしていた消防士が、ある日突然大金を手にしてしまい、生活を捨ててただ車を走らせるだけの無目的の旅に出てしまう。やがてその大金も尽きる頃、一人のギャンブラーの若者と出会い、残った金を彼に賭けて大富豪とのポーカー勝負に挑むことになるのだが・・

という話。

面白い。アメリカ文学は3年ほど前にKurt Vonnegutの「Time Quake」を読んで以来か。ポール・オースターという作家は聞いたことがなかったし、友人に勧められて軽い気持で手にとったのだが、これは深い。会話がぎこちないと感じたり、ギャンブルという題材が俗っぽいと感じたりしたが、ストーリーテリングが絶妙ですぐにそういったことを忘れさせる。

生きる意味とか、信頼、人間の悪や安らぎといったことを考えさせられた。

April 17, 2004

helpless habit

今朝、出掛けに荷物を用意していると、最近読み始めたポールオースターの「偶然の音楽」が見つからない。部屋中を探すけど、やはり見つからない。

図書館で借りた本なので、もし無くしてしまっていたとしたら、これで三度目なのでかなり気まずい。

前回手にしていたときは電車の中で読んでいたので車内に置き忘れたかとも思ったが、改札を出るときに手に持っていたのを憶えていたのですぐに思い直した。

しかし見つからないので、とりあえず別の本を持って部屋を出る。

幼稚舎の連中に空手を教えて、帰ってきて、帰り際に家の近所のコンビニに寄った。すると、ふと最後に本を持っていたときもこのコンビニに立ち寄っていたことを思い出す。けど、コンビニに本を置き忘れるとは考え難い。けど一応聞いてみた。

あった。支払いのときにレジに置いていってしまっていたのだろうか。代金払って品物持って帰るの忘れることはよくある。けど最近自分がどういうときに忘れ物をするのかわかってきて、以前にも増して意識するようにしてるので大分減ってきていたのだが。この忘れ方は新しいパターンだ。気をつけないと。

April 16, 2004

to type or not to type

印南研で、自分が先月まで関わっていたプロジェクト、クーポン打がオープンしてます。

http://www.qooda.com/

現在湘南台地域のみ営業展開中。
まるたか、牛角、ニューオリ・ペピタなんかで使えます。

今は全く関わってないけど、結構便利だと思うので、気が向いたら是非ご利用下さい。

細雪

谷崎潤一郎、「細雪」を読んだ。

sasameyuki.jpg

三月上旬から読み始めて、ゆっくり、まる一ヶ月かけて読んだ。

この本は、オハイオのミドルスクールで一緒で、高校の一年間と、大学の一年間を日本に留学しに来たアメリカ人の親友から貰ったものだ。大学は早稲田大学に留学してきて、日本文学を専攻していた。彼は下手したら自分より日本文学読んでいたかもしれない(もちろん原文で)。やたら詳しかった。ある日なんかの話の拍子に、「谷崎読んでないの?じゃあ丁度二冊持ってるやつがあるからこれあげるよ」といって、貰ったのだった。

細かい字で上、中、下巻とあって、旧漢字で、旧仮名遣いで、登場人物の会話が全て関西弁で、せっかく貰ったので、と一年前に初めて読み始めた時は読みづら過ぎてすぐ挫折してしまった。

けど今回読み始めた時は、粘ってちゃんと読んでやろうと意気込んだ。内容が、一家の生活の様子を淡々と追っていくだけの小説に見えたので、この長さを読みきることができるかな、と不安に思いながら読み進めた。

旧字に慣れて、登場人物の像を把握してくると、意外にもはまっていってしまった。

舞台は昭和十年代なのだが、それを忘れると1980年代頃の話にも聞こえてきてしまいそうなほど、戦前の暮らしというものが近代的であることに驚かされる。歴史の授業などで戦前は大分近代化が進み、西洋の影響も浸透していて豊かな暮らしだったと聞いていたが、このように日常の風俗を細かく描写されたものを読んで初めてその史実を実感した。

神戸の元上流家庭の四姉妹が、かつての栄華を名残惜しみながら中流の生活のなかで様々な出来事を経験していく話。中流と言っても、家にお手伝いが何人もいたり、ただ実家に帰省するのにも世間体を憚ってもっともな口実が必要だったり、夜な夜なシャンパンを空けたりとかなり贅沢な暮らしをしているのだが、それをさらに上回るクラスがあったのだろう。

登場人物も悉くリアルな存在感を放っていた。

長女鶴子は割りと脇役なのだが、四十歳近くなっても若々しく、行動は遅いが常に妹達を気遣っている。
次女幸子は主人公の一人で、常に三女の雪子が早く嫁に行けるように走り回っている。姉妹の中でも雪子に対して一番愛情を持っている、と告白する下りは美化されすぎないリアルな家族愛のカタチをかんじさせる。
三女雪子は、もう一人の主人公で、三十過ぎて婚期を逃している純日本風の美女で、外見は二十代前半にしか見えないという。引っ込み思案で暗い言われることもあるが、古来からの日本人女性の理想像を体現しているかのような女性で、この雪子の幸せを願いつつ、雪子が誰のものにもならないで欲しいとも思えてしまうところがこの小説の一番面白いところかもしれない。
末っ子の妙子は「モダアンガール」と言われ、常に洋服を着こなし、暇なときには「ヴォーグ」を読んでいたりする。裏があり、トラブルメーカーでいつも皆に迷惑をかけるが、その度に家族の絆が深まったりもする。
唯一の男性メインキャストの貞之介は次女幸子の婿で、彼から物語が語られる場面も多い。血は繋がっていない義理の姉妹達のために奔走する姿が非常に印象的。どうやら谷崎の視点はこの貞之介にあるようで、こんな風にモデルとなった四姉妹を眺めていたのだなと思うとまた面白い。

毎回の出来事のたびになんだかんだ言って家族がいかにお互いを思いあっているかが伝わってきて心が温まる。
気分的に毎日NHKの連続テレビ小説を見ている感じだった。「今日はどんなことが起こるんだろう」と気楽に少しずつ読みたくなる。まさに最近の自分にとって最高の癒し系文学となった。

細雪の芦屋を歩く」 文学散策なんかのレポートをする東京紅団のページ。

こういうのすごくやってみたい。

good news

解放された!

ほんとによかった。ひとまず安心。

新たに拘束されたと見られる2人の邦人も、無事に帰ってこられますように。

April 09, 2004

海亀通信より転載

非戦」にも寄稿されている早稲田の宮内先生のウェブページより。


 ―――――――――以下、転送歓迎します―――――――――

                            04.04.08

                宮内勝典
                http://pws.prserv.net/umigame/

 イラクで三人の日本人が拘束された。三日以内に自衛隊を撤退させなければ、その三人を殺すという声明が出されている。ついに、この時がきた。日本政府がどう決断をするか、すべてがそこにかかっている。

 ここが分水嶺になるだろう。

 自衛隊を撤退させたほうがいいと私は思う。むろん「テロに屈した」と国際社会の笑いものになるだろう。それでもかまわないじゃないか。世界史のテーブルに対して、経済大国・日本はこれまでどんなヴィジョンも理念も示した得たことがない。

 イスラエルが、ハマスの指導者をミサイルで暗殺したとき、国連は非難決議を取ろうとした。日本政府の答えは「棄権」であった。日本とはそういう国であると見なされているはずだ。自衛隊を撤退させるという腰抜けぶりをさらけだすことが、唯一、日本が世界に示しうるヴィジョンのように思われてならない。私たちは、笑いものになろう。積極的に笑われたほうがいい。笑われながら、覇権主義とは異なるありようを示せばいいのではないか。


 ――――――――――転送歓迎、ここまで―――――――――

April 08, 2004

pray for their security

さっきイラクで日本人三人が拘束されたというニュース速報が流れた。

イラクから撤退しないとこの三人を殺す、という内容だ。

テロリストには屈しないと言って無視するのか、それとも見殺しにするような事態はどういう事情でも日本人の心情では理解できないだろうから、世論に従う形で撤退するのか、政府はどうでるんだろう、と考えていた。その後のニュースをみるまでは他人事だった。

やがて、その三人の名前とパスポートの写真が流れた。

知り合いの名前があった。

正確には、知り合いと思われる人の名前。「TAKATO NAHOKO」と報道された。
パスポートの画像が公開されて、年齢と顔写真と出身地を見たが、ほぼ絶望的に同一人物の可能性が高い。

高遠菜穂子さん、インドで知り合った人だ。この前イラクにいると知ったばかりで、どうしているのだろうと思っていたところだった。

心臓が破裂しそうだった。すぐにテレビ会社に問い合わせたけど、それ以上の情報は無いという。

日本政府は、政治的にどうであろうと、とにかくその人達の安全を最優先に速くて的確な判断を下して欲しい。
いままでの自分の想像力の無さを痛感する。派遣されている各国の兵士を家族や知り合いにもつ人、それ以外にも現地につながりある人達の不安を思うと、いかに僕らが現実から遠く、また関心をもっているようで想像はできていなかったことか。


とにかくどうか無事でいて欲しい。

April 02, 2004

bloom gazing

二日ほど帰省した。よく晴れて桜が満開だったので、母親と二人で花見にでかけた。

桜が最も多く川もあるとても綺麗で大きな公園があるんだけど、そこは子供連れやおじいさんおばあさんで賑わっていたので、ちょっとはずしてみた。

近所のコンビニで弁当を買い、近くの小学校の隣にある小さな公園で桜を見た。
この公園に入るのは、14年ぶり。

実家がある町は桜が多い。小学校の名も、桜山小学校、だ。6月は見事な紫陽花も見られる。

たまに母親とたいした用もなく外を歩くのも悪くない。
たまにというか、よく考えると幼稚園とか以来初めてだったかもしれない。

次は親父も誘ってみるかな。

黄泉がえり

黄泉がえり。

yomigaeri.bmp

草薙剛、竹内結子主演。
柴咲コウが劇中に歌手「RUI」として歌った「月のしずく」が凄くヒットしていたのを思い出す。結構好きな歌だったな。
舞台は阿蘇。死者がそのときのままの姿で次々と生き返ってくるという現象が起こる。自分よりかなり年下の「兄」が生き返ってきたり、出産と同時に死んだ母が成長した娘と同じくらいの年頃で再会したり、生き返ってくる場面だけでかなり泣ける。
けどやっぱりただ生き返ってくるだけ、ってわけはなく。
一瞬ホラーなのかと思ったけど、そんな要素は全然なくて、とても切なくて悲しい話だった。

好み評価:☆☆☆

感動したけど、☆三つな理由はちょっとネタバレなので下に。

続きを読む...
Made with dreamweaverMade with fireworksPowered by Movable Type 2.661Powered by Wandering Wind