Log No. 344

Movie Log

January 19, 2007

ダーウィンの悪夢とフィレオフィッシュ

フーベルト・ザウパー監督作品、「ダーウィンの悪夢」を観た。

アフリカのヴィクトリア湖。かつてそこでは多様な生物が棲む「生態系の宝庫」だった。しかし半世紀ほど前に放流された外来魚ナイルパーチが、他の魚を駆逐していく。それと同時に湖畔では、ナイルパーチの一大漁業産業が発展。加工された魚は、毎日のように飛行機でヨーロッパへ運ばれていく。それは湖畔に住む人々に、大きな影響を与え始める…。-goo映画の解説文より-

darwinsnightmare.jpgこれは衝撃的な映画だ。一生態系の破壊、そして一魚加工産業が引き起こす、貧困、暴力、売春、エイズ、武器密輸といった負の連鎖。これらを半ば物語的に語り明かしていくドキュメンタリー。あらすじをどこかで読んでいけば、実はそれ以上の内容はない映画なのだけど、やはり映像の力はすごい。

印象的なのは、さんざん町の惨状(弓矢で魚の研究所を警護する男、売春によってエイズが蔓延し若くして皆死んでいく村、蛆のわいた魚のアラしか食べることができない近隣住民)を見せたあとに、「ビジネスは上手くいっています(笑顔)」という国外のビジネスマン達の台詞。

気になる点も多かった。やたら、情報が不確かなのだ。「そういううわさを聞いた」「〜〜と言ってるのをテレビで見た」「〜〜と新聞に書かれていた」なんてのをインタビューの結果として流す。観ている側としては、それが正しいのかどうかは分からないけども、それを事実として受け取るしかない。しかし重大な事実にも関わらず、それが正しいのかの検証はこの作品では省略されているために、なんだかもやもやしたものが鑑賞後に残るのだ。おそらく真実に近いものを見せているのだろうけども、この作品を根拠に誰かを糾弾することは難しい。もしかしたらそれを狙ったのかもしれないけど。(告発モノだとしたら危険すぎる内容なのかもしれない、と)


ナイルパーチという魚について少し検索してみた。日本では「白すずき」という名前でスーパーに並ぶらしい。または単に「白身魚」と。マックのフィレオフィッシュなどもこのナイルパーチを多く使っているとか。

よく、ブランドモノの模造品やPCソフトの海賊版、売春などにお金を出すことは、そのまま組織犯罪を資金的に援助することだ、だからそれらを買った人々も同罪だ、という論がある。これは真実だと思う。では、マックでフィレオフィッシュを食べることはどうなのか。スーパーで晩御飯のおかずを買うときに、ちょっと値がはる出所が確かな食品と、そんなに味は変わらないけど安い「白身魚」。僕なら後者を買ってしまいそうだ。そして知らずにアフリカの売春、エイズ蔓延、武器密輸に加担する。そういうことなんだろうか。そういうことなんだと思う。どこかで黒くなったはずの鎖は、僕らの手元に届く頃には再び白く塗られている。

生活の中に、どれだけこのようなことが溢れているんだろうか。「安い」という価値は大抵こういった構造の上に成り立ってる気になってきてしまう。今更なのかも知れないけど、きっと僕らの生活はもうこういう黒い鎖から逃れられないところにいるみたいだ。誰かを食い物にしながら生きる、など自然の法則といえばそれまでだが、それに無自覚ではいたくないなと思う。世界の仕組みとして組み込まれているほどの悪(僕はやはり悪だと思う)のサイズに、立ち向かう術を今は思いつけないのだけど、せめて無自覚ではいたくないと思う。

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In her shoes

inhershoes.jpgキャメロン・ディアズ主演、「In her Shoes」を見た。久々に爽やかな映画を見た。年末になぜか親父と二人で見た映画なのだけど、親父と見ていたがゆえに、どうしても泣くわけにはいかなかったのだけど、これは泣けた。保守的で地味で暗くて堅い仕事についている姉と、奔放で美人だけど男にだらしなく仕事にもつけない妹の成長物語。王道的な人間成長ドラマだけども、いいものはいい。ちょっと内容の割りに冗長過ぎた気もするけども。

この映画、何が良かったって、ディアズの足がやたら長いこと、じゃなくて、主人公二人のおばあちゃん役の人がホント美しいんですよ。調べてみたら大女優だった。こういう風に老いる人って素敵だなぁと思った。

映像もとっても綺麗なので、落ち着く映画が見たい時にはお勧めします。

May 29, 2006

Da Vince Code

davincicode_movie.jpgトム・ハンクス、オドレイ・トトゥ主演、「Da Vince Code」を観た。この映画、巷で叩かれているほど悪くないです。むしろ、素晴らしいとさえ思った。かなり原作に忠実に描かれていて、ストーリーの都合上省かれたエピソード等以外は、エンディングまで原作の描写そのままに描かれている。難点は、その上映時間の都合上、物語を早く進めるために、トムハンクス演じるラングトンがかなりありえない速度で謎を次々と解明していく様。ほとんど迷わないし、間違えもしない。原作のラングトンよりIQが3倍くらい高そうだ。とにかくとんとん拍子で物語が展開していく。自分は原作を読んでいるので元々謎解き部分には期待していないからかそこまで気にはならなかったけど、このストーリーに初めて触れる人には味気なさ過ぎるのではないか。そして、謎の解明に至るまでの思考がかなり省略されてもいるので、原作を読んでいない人にはほとんどついていけないんじゃないかとも思う。プロット自体はそんなにドラマチックではないので、予備知識の無い人には退屈かもしれない。特に、物語の背景として核の部分にあたる「聖杯伝説」は、一般常識として既に観客は知っているものとして扱われているので、この伝説に明るくなかったら結構厳しいと思う(これはネタばれではないはず・・)。中国人の友人と観に行ったのだが、この伝承は中国ではあまり一般的ではないらしく、やはりそこは謎解きの盛り上がりを共有できなかった。

最低限の予備知識としてあったらより楽しめると思った事柄を、追記に。(人によってはネタばれと感じる方もいるかもしれないので念のため。ダ・ヴィンチコードの醍醐味である薀蓄を楽しみたいと思う方はどうぞ)

でもね、そんなことよりも、僕は小説でもそうだったんですが、ラストのシーンにホントに感動したんです。映画版のエンディングは、僕が小説を読んだ際にまさにイメージしたとおりに演出されていて、結末も謎解きも全て知っていたにも関わらず、じわーーっと来てしまった。エンディングはダ・ヴィンチコードの中でもおそらく最もフィクションな部分の一つだろうけど、それでもその瞬間のラングドンの想いに想いを馳せると感動せずにはいられません。原作を読まずに映画を観た人で、ラストを「はぁ?」と思った人は、小説のエピローグだけでも読んでみて!

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May 20, 2006

海猫

森田芳光監督作品、「海猫」を見た。伊東美咲、佐藤浩市、仲村トオル主演。

1980年代の半ばの北海道、函館。ロシア人の血を受け継ぐ薫(伊東美咲)は、南茅部の漁師・邦一(佐藤浩市)に嫁いでいった。しかし、なかなか漁師の生活になじめず苦労する薫は、いつしか邦一の弟で自分を恋い慕う広次(仲村トオル)と結ばれてしまう…。-amazonのあらすじより-

umineko.jpgくらーい映画です。「失楽園」の森田監督が伊藤美咲でどのような物語を撮ったのか興味があったけど、微妙な出来、という感想。伊東美咲の演技は言われているほどまずいとは思わなかった。それよりも脚本や演出のまずさが目に付いた。冒頭の結婚直前カップルの別れシーンのリアリティの無さや、「青い目」のはずの薫の目が全く青くないこと、薫を描いてあるはずの肖像が全く似てないこと(その絵を見て薫だと気づくシーンは違和感ありまくり)、20年以上時が経ってるはずなのに両時代の人物がほとんど変わりなく見えること、など、映画であることをいちいち思い知らされて冷めるシーンが目立った。「映画なんだから」というのは完全に言い訳で、「映画であるからこそ」虚構をリアルに変えなければいけないと思う。どれも技術的に不可能なことなんてないのに、日本の映画はこの辺を軽く見すぎている気がする。B級映画の製作ではなく、一流のスタッフを集めて一流のものを作ろうとしているなら、そういうところで手を抜かないで欲しかった。プロットや映像自体は結構よかったのでそれだけにもったいない。

April 13, 2006

看上去很美

littleredflowers.jpg中国映画、張元監督作品、「看上去很美(英題:Little Red Flowers)を観た。映画館で見たのだけども、子供と見る映画なのかやたら館内がうるさかった。上映中に携帯電話が鳴っても平気で出るし。しかしそれ以上に集中することが難しい内容だった。この映画、ストーリーというものが無い。中国のちょっと昔の幼稚園の日常を、主演の男の子視点でただ延々と描いていくスタイルなんだけども、物語に「展開」というものがない。園児ならではの可愛さや憎たらしさを描いているので、それなりにほほえましく、笑えるのだけど、そして僕の中国語理解力を差引いても、それ以上を得るのが難しかった映画。主演の男の子がかなりいい演技をしているんだけど、泣いているシーンなんて迫真の演技かと思っていたら、あとで人に聞いたら、台本通りに泣かない場合は監督がひっぱたいてリアルに泣かしていたらしい。

April 10, 2006

Memoirs of a Geisha

sayuri.jpgチャン・ツィイー、渡辺謙主演、ロブ・マーシャル監督作品、「Memoirs of a Geisha(邦題:Sayuri)」を見た。色々と物議をかもした作品だけど、個人的にはかなり高得点です。舞台は第二次世界大戦頃の京都、登場人物は殆ど日本人なので、ハリウッドのトップスター達をふんだんに使って集客する、という類のプロモーションが出来ない。そういうわけで、主演女優にチャン・ツィイーを置いたってのはかなり妥当なキャスティングと言える。残念ながら日本には彼女に匹敵するスター性を持った国際女優はいない(小雪や栗山千明も頑張ってはいるがスターとは言えない)。ヒーロー役のKen Watanabeはその資格有り、というわけだ。

でもそれにしたって豪華な製作陣だ。製作はスピルバーグ、監督と美術はアカデミー賞受賞経験あり(シカゴ)、劇中のバイオリンソロはイツァーク・パールマン、チェロはヨーヨー・マ。日本映画界からも、謙さんの他に役所広司、桃井かおり、工藤夕貴等が参加。小百合を妬む先輩舞妓(というか劇中では花魁にしか見えない)にはチャン・イーモウ作品でお馴染みのコン・リー、そして小百合の師匠役にかつてのボンドガール、ミシェル・ヨー。ハリウッドのトップスターは出なくとも、アジア勢的には最強の布陣である。これキャストしたのは、ラストサムライでもキャスティングを担当した奈良橋陽子という人らしいが、相当なりふり構ってない感じがして好感を持てる。コン・リーなんて、チャン・ツィイーよりちょっと年上のお姉さん舞妓という役で、実際本当に艶やかで綺麗なんで一瞬年齢を忘れさせられるが、この人40歳過ぎてるはずです。何年か前に見たチャン・イーモウ監督の「秋菊の物語」では田舎のおばちゃん役をやってるが、あれだって10年以上前の映画。それがこんな妖悦な芸者さんの役ができるなんて、女優業恐ろしすぎる。でも、ミシェル・ヨーしかり、ちょっと年齢に無理があっても、大女優を持ってきたかったんだろう。メインキャストに新人を使ってないように、絶対はずしたくなかったんだろうな。主演に中国人を持ってきたおかげで中国では上映禁止になってしまったのは誤算だっただろうけど(興行的には失敗だけど、海賊版で相当流通してるので、観て貰うという観点では全く問題なし)。ただ、小百合の幼少時代の役を演じた大後寿々花。この子の演技は光ってたな。英語、ってのがきつかったけど。英語と言えば、桃井かおりの英語が何言ってるか全然わからなかった・・・字幕が必要です。舞台は日本で周りもみんな日本人で、挨拶とかは「こんにちは」なのに、なぜみんな拙い英語で話すのか違和感ありまくりで慣れるまで見辛い。カタカナ発音で「ウェアイズマイシスター!」とか叫ぶんだけど無理がありすぎ・・。それから、工藤夕貴。あまりにぶっちゃいくな役なんで(その名も"Pumpkin")、エンドロールで名前見るまで分からなかった(笑。最後にスクリーンで見たのは「ヒマラヤ杉に降る雪」だったけども、英語上手くなったなー。

sayuri2.jpg内容に関しては、非常に日本の美意識に対する愛情を感じます。アメリカ人が中国人を主演において撮った映画、というだけで嫌に思う日本人の方もいるかと思うけど、せいいっぱい日本の美しさを描こうとした印象を受ける。舞妓と花魁がごっちゃになっていたり、舞いが歌舞伎っぽかったりとか、日本人からしたら指摘したくなる細かいつっこみはいろいろとあるのだろうけど、映画としての完成度が高い。映像は、ホントにもう、初めから最後のワンシーンまで、とにかく美しい。チャン・ツィイーも、相当訓練したんだろう、まさに芸者=動く芸術という美しさです。ちょっと代わりが務まる日本人女優が思いつきません。原作は実在の人物の伝記的な作品らしいけど、物語としての脚色を経て、結構切ない内容に仕上がってます。最後は恋愛モノとしてもジーンときた。だけど、やっぱりこれはストーリーよりも芸者の美しさと誇りと悲しさ、そして京都の風景の美しさを見る映画です。是非、世界中の人に見てもらって、日本にこんな文化があったことを知ってもらいたい。2時間半の長さに耐えられる人には、かなりお勧め。

March 21, 2006

The Human Stain

humanstain.jpgアンソニー・ホプキンズ、二コール・キッドマン主演、ロバート・ベントン監督作品、「The Human Stain(邦題:白いカラス)」を見た。プレビューで見たときから気になっていた一作。期待通りの重厚な人間ドラマだった。見終わってから知ったのだけど、原作はピューリッツァー賞を受賞しているらしく、読んだ人に言わせるとやはり小説版のほうが厚みがある話になっているとか。でもこの映画も十分見せてくれた。ホプキンズは見ての通り白人なんだけど、劇中の設定では彼は実は黒人の家庭に生まれていて、どういうわけか彼一人だけが白い肌を持って生まれてきたということになっている。その彼の苦悩を、養父の性的虐待、夫の暴力、自らの過失による子供との死別、というこれまた大変な苦悩を背負った女性(キッドマン)との出会いと生活から描いていくというプロット。キッドマンは34歳のジャニターという役柄で、みずぼらしい格好の粗野な女性を演じている。にも関わらず、その美貌がほとんど色褪せていないのが凄い(そしてちょっとリアルじゃない)。
原題は「The Human Stain」、劇中の直訳では「人間の瑕」とされているが、邦題の「白いカラス」ってのはちょっと俗っぽいけども主人公達の苦悩を端的に表していてなかなか秀逸だと思う。

それにしても役者の演技レベルがなんて高い作品だったろう。日本の俳優もこれくらいの演技見せてくれたらもっと邦画が面白くなるのにな・・

January 11, 2006

Deep Blue

deepblue.jpgDeep Blueを見た。新春一発目からヒット!これは映画館で見逃したことが本当に悔やまれる。これぞ映像の力!というくらい圧倒的なスケールで、初めから最後まで興奮しっぱなしだった。ずーっと何これ何これ!!って叫んでんの。「90分間、人であることを忘れる」というキャッチコピーだったけど、あまりに壮大で美しい世界と、それを汚し続ける人間、という構図を強く意識させられる映像だった(もちろん人間は一度も登場しない)。その辺のエコ啓蒙運動の数倍の影響力があると思われる。これは見ないと損をしている。作ったスタッフの方々を尊敬。

正月で家族と見ていたのだが、途中で「世界最大の魚、ジンベイザメ」とナレーションが流れた際、「なんで?最大はシロナガスクジラじゃないの?」と、小学生でもありえない発言をしたうちの母。

個人的なヒットポイントとしては、オルカの夢に出そうなまでの破壊力と、これまた逆の意味で夢に出てきそうなシロナガスクジラの雄姿。ため息がでます。

December 24, 2005

フランスの女

エマニュエル・ベアール主演、「フランスの女(原題:Une Femme Francoise)」を見た。

フランスを舞台に、第二次大戦から植民地戦争までの激動の時代を生きた、一人の女性の愛と苦悩の軌跡を描いたドラマ。夫と子供がありながら、ある男性を愛したジャンヌは一途に愛を貫こうとするが、家族はもちろん自分自身の人生までも狂わせていく。 -「DVD NAVIGATOR」データベースより-

france.jpgエマニュエル・ベアールが主演ということで手に取ってみた。この「フランスの女」というのは以前小説版を読んだことがあったはずなのだが、内容をさっぱり忘れていたので気持ちよく見れた。監督が自分の少年期に見た母親の思い出をベースに脚本を書いたらしく、「女の強さ」というのを見せ付けるような内容。とにかくエマニュエル・ベアールが美しい。もう全編通して感想はほとんどそれだけ。エマニュエル・ベアール好きなら必見です。

December 21, 2005

ほしのこえ

hoshi.jpg新海誠監督、「ほしのこえ」を見た。9月に見た彼の作品に感銘を受けて、その時から見たいと思っていた短編映像作品。彼に関する前回のエントリーでさんざん褒めたけど、今回ももう何と言ったらよいか・・・
とにかく異様なほどのクオリティの高さ。映像の美しさ、カメラワークの巧みさ、演出のセンス、どれをとってもその辺の映画にはなかなか見られない。カメラワークのセンスで言うならホントハリウッドにも見習って欲しいくらい。脚本の、というかdictionのセンスも個人的に大好きで、ストーリーも30分にも満たないこの短さで、ラストにはぐわぁーっと感動させられた。この作品を人に勧めるにあたって、これが「マック1台でほぼ一人で制作された」ということなんて全く持ち出す必要は無いということがわかった。映像特典に収録されている、「彼女と彼女の猫」という5分程度の短編も凄くいい。アニメアレルギーが無い人ならば、新海作品は必ずチェックするべきです。

「ほしのこえ」紹介サイト。

それから、この作品を配給や流通にこぎつけさせたComix Waveという会社に興味が湧く。こういうクリエイターを世に出す、ということはそれだけで凄いことだけど、悪く言えば「アマチュア」なわけで、それでビジネスを回そうと思ったら大変なリスクだろう。どうやってクオリティコントロールしてるのかな・・

今も何か凄い企画をまわしているみたいだ

才能を世に送りだす、って素敵な仕事だよなぁ。

December 19, 2005

紅の豚

日曜、街でばったりとCarl氏に会った。お互い時間があったので、まずはお互いの買い物を済ませてから、まだ明るいうちから新疆焼肉屋に入り羊肉串と花生とビールをかっ食らう。その後Carl氏の部屋へ遊びにいき、そこでもまたひまわりの種をつまみにビールを飲みながら男二人で「紅の豚」を見た。宮崎駿監督、森山周一郎、加藤登紀子主演。10年ぶりくらいに見たけど、これはホントいい映画だね。心が洗われるような綺麗な映像とお話。

オハイオ州に住んでいた小学生だった頃、そこに住む日本人の子供達のために補習校かどこかの団体が、紅の豚の上映会を開いてくれたんだった。20人くらい入る部屋に大きめのプロジェクターで。あの時は、ここまで良い映画だとは思ってなかったなぁ。渋い映画です。

November 11, 2005

童夢

tongmeng.jpgアンディー・ラウ(劉徳華)主演の香港映画、「童夢」を見た。義理の母と暮らすのが嫌で、何かあるたびに家出をしては父に連れ戻される12歳の少年が、ある日成長を速める薬を開発した怪しい科学者と出会い、その薬を使って完全な家出を試みる。大人の姿になった少年が、普段は見れない視線で人と接し、成長していくファンタジー。大人の姿だけど中身は12歳のあどけない少年という役をあの渋いアンディー・ラウがこなす。演出も斬新ではないが結構凝っていて、映像もとても綺麗。アンディー・ラウの特殊メイクもかなりよかった。ストーリーの流れも、寓話としての王道を抑えていて好感が持てる。全体的にバランスのよく取れたファミリー映画だった。

日本でこの映画がリリースされるのか不明だけど、一応以下ネタバレの感想。

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October 31, 2005

The Crow

crow.jpg今回は、ブランドン・リー主演「The Crow」について。クロウは94年の作品であり、バットマンのようにアメコミの超人気作品が映画化されたものだ。なぜか日本での知名度がイマイチなのだが、当時アメリカで中学生だった僕は、友達と一緒に当たり前のようにこの作品に夢中になった。子供っぽさがいやになり、「ダークな感じ」がたまらなくカッコよく思える、ちょっと擦れたい年頃だった。物語はハロウィーン前日、結婚を翌日に控えたエリック(ブランドン・リー)が恋人もろとも無残に殺され、一年後、墓の下から不死身の復讐鬼となって蘇る、というアクション悲劇(ホラーではない)。全体的に黒を基調とした映像で、ただの復讐アクションで終わらない見事な感情の演出、nine inch nailsやstone temple pilotsといったオルタナティブロックをBGMに使用し、"It can't rain all the time", "I say You move and you're dead!""And I say I'm dead. And I move...","This is not a good day for the bad guys." ・・・など愛情や皮肉がたっぷりの多くの名台詞を残した、とにかく当時としては最高にスタイリッシュな作品だった。

主演のブランドン・リーは、ブルース・リーの実の息子で、父とは違う独自の路線で成功できる実力を持っていたように思える。少なくとも本作品での演技は素晴らしいと思う。しかし、ブランドンにとって、このクロウが遺作となってしまう。撮影中、小道具のはずだった拳銃に実弾が混じっており、本番中、打たれるシーンで本当に死んでしまったのだ。そのため、この映画は一部代役や当時最先端の技術だったCGによる加工で完成されており、そのことも話題になった。そして、劇中エリックが結婚前日に死んでしまうように、ブランドン本人もまた、映画の撮影終了後に結婚式を控えていた。この事件の詳細については以下のリンク参照。

"From Triumph to Tragedy"

だけど僕は初めて見たとき、彼があのブルース・リーの息子だということも、彼がそんな事故でもうこの世にいないということも知らなかった。その恐ろしくも悲しげな姿とめちゃくちゃな強さがただただカッコよかった。彼が死んでいると知った時は本当に愕然としたのを覚えている。

ちなみに彼に魅せられて以来、中学高校と僕のハロウィーンの仮装は決まってクロウだった。いつまでたってもクロウは僕のハロウィーンのシンボルだった。今年もあるハロウィーンパーティに呼ばれた際に、実に6年ぶりの仮装だったけれども僕は特に考えることなくこのクロウメイクで臨んでみた。だけど、その場にいた誰もこのクロウを知らなかったんだ。「怖いピエロだね」とか言われて。やっぱりアメリカの外じゃ知名度低いんだなぁと痛感。それでもっとみんなにこの名作を知ってほしいと思い、普段は「最近見た映画」しか取り上げないんだけど、そんなわけで今回は特別に懐かしの映画を取り上げてみました。一押しの傑作映画です。

September 22, 2005

雲のむこう、約束の場所

kumonomukou.jpg

新海誠監督作品、「雲のむこう、約束の場所」を見た。主演、吉岡秀隆、萩原聖人。

近所に住むアニメ好きの友人のお勧めということで見たら、これまた素晴らしい作品と映画監督に出会った。

舞台は少し違う歴史を辿った日本の青森。津軽海峡を境に南北に分断統治された日本。劇中ラジオから流れてくる世界情勢を伝えるニュースからは、「日米軍」「国連の査察団の受け入れを拒否する北側」などのキーワードが聞こえてくる。他に、平行宇宙の存在に触れ、それを「宇宙が見る夢」と呼んだりと、一見SFなんだかファンタジーなんだか、というような世界観だ。

だけど、描いているのは、誰もが感じたことのあるような、少年時代の憧れと喪失。少年時代に果たせなかった約束を果たしたい、そんな話。アニメという表現手段からそう感じるのかもしれないけれど、とにかく、物凄く純粋な物語だった。鑑賞後には、とても爽やかな気分になれた。
キャスティングもアニメに一般の俳優が声を当てると、声質の違いからなのか違和感を感じるものだが、声優専門の人々とは一味違う自然な演技に仕上がっていて気持ちがいい。
そしてこの映画を通して印象に残るのが、実写以上に美しい映像表現。日本の田舎って、科学が発達した未来においても、やっぱり田舎の風景は残ってるんだろうなぁと感じさせる、本当に日本的な田舎のシーンの数々。この綺麗な風景だけでも、この映画は見る価値がある。

プレビューだけでも雰囲気は掴めるので、是非その風景を見てみて欲しい。
http://www.kumonomukou.com/trailer.html

この新海誠という監督、名前は知らなかったけど存在は聞いたことがあった。結構前に、殆ど一人で良質のアニメを作って話題になった人だ(普通アニメは100人とか200人とか関わるらしい)。その作品、「『ほしのこえ』は、携帯メールをモチーフとした、宇宙と地上にわかたれた少年と少女の超遠距離恋愛のお話です」ってこれまたロマンチック。HPで見る限り普通に綺麗な映像の高品質な作品に見えるけど、これをマック一台で作ったというのだから本当に脱帽する。

映画とは関係ないけど、世界最高のプラネタリウムを一人で作り上げた大平貴之といい、こういう若いスーパークリエイターは本当に勇気を与えてくれる。芸術家やミュージシャン、作家等と違って、この人たちは本来では多くの資本と人手が必要と思われてきたことを一人でやってのける。一人でも世界と渡り合えるという希望というわけだ。

とにかくこの「雲のむこう、約束の場所」、まだまだ日本アニメもいけるな、と感じられた一作。監督もポスト宮崎とか言われてるそうだけど、是非独自の路線で、将来世界に日本のアニメを知らしめて行って欲しい人です。

star wars new trilogy

SW_EP3.jpg

スターウォーズ新三部作。見たのは7月だけど、感想を書くのを忘れてた。

自分はどうもスターウォーズシリーズに対して厳しい評価をしてしまう。昔からのファンというわけではないので、多分、普通に客観的な評価をしているだけなんだと思う。

映像技術の発達で、旧三部作よりも見ていて飽きないが、演出というか、盛り上げるところを盛り上げるということが良く出来ていない気がする。例えば、エピソード1でのアナキン・スカイウォーカーとオビワン・ケノービの出会いのシーン。この二人、後に物凄い因縁で絡み合う二人で、スターウォーズを知ってる人ならこの二人の因縁を誰でも知っている。ファンなら身を乗り出して「おおー出会った!」と思うはずのシーンなんだが、「やぁ」みたいな挨拶だけであっさり流れてしまう。相当がくっとする。他にも、全体的に盛り上がったシーンを殆ど思い出せない。エピソード1はクライマックスはただのチェイスだし、2は子供だましな展開をする戦争シーン。3になってようやく物語として面白さが出てきたように思う。実際3は非常に面白かった。それでも、クライマックスの決闘シーンは、もう少し盛り上げようがあったのではないかと思う。

どうも最近のハリウッドの映画って、大雑把なストーリーと大金がかかってそうな世界のつくりやアクションばかりで、迫力のあるカメラワークやサウンド、そして「間」の使用ってものが全然作りこまれていない気がする。演出の人のセンスの問題か。監督のセンスが相当古いのは明らかだし。とにかくそういった細かい工夫が観客に迫力を伝えるのに、スターウォーズはリアルな未来都市の描写や巨大な宇宙船、怪しい音を立てるライトセイバーなんかがその迫力を生み出すと思っている。日本のマンガを読んでいるほうがよっぽど迫力を感じる。この点優れた映画は、と思い起こすと、マトリックス第一作目を思いついたが、これも監督が日本のアニメやマンガに影響を受けて作った作品なので僕の基準に偏りがあるんだろうか。

エピソード3は良い出来だったし、全てのストーリーが繋がった気持ちよさがあった。ドラクエ3みたいな。今までの謎を埋めるためだけのような作品でもあったけど、スターウォーズを映画でだけ見てる人は、見ないわけにはいかない作品だった。技術的にはこれまでにない完成度の高さだったし、アメリカの伝統的な娯楽作品という意味では佳作だったかな、と。

July 09, 2005

Star Wars Episode VI -Return of the Jedi-

returnofthejedi.jpgスターウォーズシリーズ完結編、映画シリーズ第三作目、「Episode Return of the Jedi」を見た。この映画は完全に初見。そのせいもあってわりと楽しんで見れた。旧三部作を通して思ったのだが、21世紀のエンターテイメントに慣れてしまって(毒されて?)いると、80年代のSFというものではどうも刺激が弱いと感じてしまう。これはこれでとても悲しい。リアルタイムでこの作品を楽しんでいた人たちと、この作品に対する評価を共有できないし。それでも新鮮と思えたのが、この作品で登場する数多くの戦闘シーンだ。タイトルは、宇宙の戦争、という未来の物語のようで(一応設定では、「昔昔、遠い宇宙の向こうでの物語」となっているが)、主人公の武器は剣であり、クライマックスでは必ずチャンバラ劇を繰り広げる。かといってしっかり戦闘機や宇宙船の打ち合いもあり、もう一方で野蛮な怪物との肉弾戦もある。episode6では、密林の中で浮遊スクーターと言えそうな乗り物で高速のチェイスとバトルが繰り広げられて、色んな戦闘シーンを出してくるのが上手いなぁと感心した。

物語はしっかりと完結して、スッキリすることはする。けど、この作品、前二作に比べても、子供だましが過ぎる!最初から「戦争モノ」としては一切リアリティに欠ける内容だったが、ルークという英雄が活躍する物語として許せる範囲だったかも知れない。しかし今作ではやり過ぎた。イーウォックという身長120センチくらいのかわいいクマちゃん型の原始的な一族が登場するのだが、木や石の武器で、帝国の武装兵士達の一重要戦略拠点に立ち向かいあまつさえそれを殲滅するんだから。なんか見ていてさーっと感情移入していたのが離れていくのが分かる。どういう風にこの作品を「売ろう」としていたのか、制作側(つまりジョージ・ルーカス)の算段が垣間見えてホントに冷める。エンディングは、とてもアメリカ的に綺麗にまとまっていて良かったとは思えるだけに残念。

全体のストーリーとして、エピソード4から始めるというのはやはり成功だったとは思う。スターウォーズが指輪物語(映画ロードオブザリングの原作)のオマージュというのはよく聞く話だけども、映画ロードオブザリングでは物語を初めから最後まで一気に描こうとして、前半にあまりに盛り上がらない部分が集中してしまっていたが、スターウォーズではしっかりと見せ場を各エピソードに用意することができていたと思う。ここからエピソード1〜3に持っていくというのは実に上手い。(主人公が弱くて盛り上がらない部分は変えて欲しかったが。新三部作のほうではこの点期待できるのかな。)

伝説のシリーズなだけに、ちょっときつめの評価をしてしまっているのかもしれないが、やっぱり大人が見ても納得できる、ファンタジーであってもフィクションであっても、相応のリアリティというものがその世界観に引き込まれるためには重要だと思うのです。episode1〜3の新三部作は真面目なつくりであることを願う。

July 08, 2005

Star Wars Episode V -The Empire Strikes Back-

empirestrikesback.jpgスターウォーズ映画シリーズ第二作目、「Episode The Empire Strikes Back」を見た。冒頭のルークが雪男に捕らえられ、逆さに吊るされた状態でライトセーバーを手にするシーン、幼稚園の頃に見たんだけど、それを強烈に思い出して懐かしい気分になった。全体的にシーンはちらほら覚えている。けどストーリーはやっぱり掴めていなくて、ようやくそれぞれのシーンの意味を知る。けど、そういう楽しみ以外、楽しめることが無い映画だった。主人公が弱いのが盛り上がらない、やっぱり。でもこれを見て、結末がとても気になるようになった。最終話、エピソード6への期待が高まる。

頭文字D

initiald.jpg香港映画、「頭文字D」を観た。周傑倫(ジェイ・チョウ)主演。この映画、日本の同名漫画の実写版で、映画の舞台も日本なんだけど、メインの役者はヒロインの鈴木杏以外皆中華圏の人々。主演の周傑倫は台湾のトップシンガー、脇を固める俳優陣は香港映画界のトップスター達。監督、準主役達を含め、制作スタッフの多くが、「インファナルアフェア」とかぶっている。映画は大連市内にあるモールの最上階にある映画館で観た。本当は、バットマンビギンズを観るつもりで行ったのだけど、上映が始まったら、期待していた「英語音声、中国語字幕」ではなく、「中国語吹き替え、字幕無し」だったので、さっぱり分からなくて困った。最初の五分であきらめて受付に泣きついた。「字幕あるほうに変えて!」と頼んだけど、その映画館は字幕表示の作品は一つも無い、とのこと。ならどうせ字幕無いならせめてもともと中国語の作品を、ということで、「頭文字D」にしたわけだ。けど、頭文字Dは香港映画。ということは広東語でやっていた可能性が高く、どうも僕らが見たやつは共通語吹き替えだった可能性が高い。

中国情報局によると、オープニング四日間の興行成績が「スターウォーズエピソードIII」を超えてダントツ1位とか言っているが、要はこの映画、キャストの豪華さ「だけ」で集客するタイプの映画。(中国の若者の多くがマニアックなスポーツカーの走りやドライビングテクに餓えているとは思えない。)

この映画を見に行った、というイベント自体はとても楽しいものだったのだが、映画自体はひどいデキだったといわざるを得ない。特に主演の周傑倫の演技・・・今後も映画に出演していくんだろうか。

初めての中国の映画館。驚いたのが、映画本編が終わってスタッフロールに入った瞬間館内が明るくなって、観客は一斉に退場し、スタッフロールも一分も流さないうちにブチっと切られてしまった。たまにスタッフロールの後におまけがある作品あるけど、そういうのは一切中国市場では試さないほうがいいんだろうな・・・

June 05, 2005

Star Wars Episode IV -A New Hope-

newhope.jpgスターウォーズ映画シリーズ第一作目、「Episode A New Hope」を見た。小さい頃から何度も見たことあるはずの映画なんだけど、ストーリーをほとんど知らない。幼稚園の頃はスターウォーズごっこが大流行だったのに。とにかく、映画シリーズも今春公開されたエピソード靴粘扱襪靴燭海箸世掘公開順に見てみようかと思った。77年の映画ということだけども、当時のSFとしてはかなりよくできてるなぁ、と思った。思ったけど、ストーリーがとんでもなくつまらなかったよ。ルークの物語の導入なので仕方が無いのかもしれないけれど、内容が薄いし、ただの田舎ものであるはずの主人公が帝国最強の要塞をあっさり攻略していくからストーリーに緊張感が出てこない。帝国弱すぎて。そしてライトセーバーというあれだけオイシイものを登場させてるのに、ダースベイダーとオビワン・ケノービのチャンバラのあの迫力の無さは致命的。次回作からの盛り上がりを期待しよう。

Star Wars Trilogy、某友人と鑑賞会の約束をしていたが、結局学生時代は実現されずじまいだったので見始めてしまった。この埋め合わせはいつか別のシリーズで必ずしよう。

leia.jpgしかしヒロインがこれって、いささかきつすぎやしないか。

December 12, 2004

僕の彼女を紹介します -Windstruck-

windstruck.jpg韓国映画、「僕の彼女を紹介します」、英題「Windstruck」を観た。監督:クァク・ジョヨン、主演:チョン・ジヒョン、チャン・ヒョク。待ちに待った公開。6月に韓国、香港、中国とアジア各国で同時公開されて、日本だけは12月までおあずけを食らっていた。ようやく来たよ。チョン・ジヒョンファンな自分は内容はともかく、クァク・ジョヨン監督とチョン・ジヒョンというだけで観ることを決定していたのだけど、やはり大した作品でした。まだ公開初日なので多くは書きませんが、かなり泣かされた。涙をこらえようと顔が歪みまくった。クァク・ジョヨン監督、物凄いストーリーテラーです。けど、万人にお勧めできるかは微妙な作品。僕はこういう作品本来は苦手なんです。ただ、ジヒョンファンの人には満足できるつくりであることは保証。

観ようと思う人は、先に「猟奇的な彼女」を観ておくといいと思います。あと、エンドロールは監督作詞の歌が流れるので、聞くとよいと思います。以上。

December 07, 2004

Howl's Moving Castle

howl.jpg宮崎駿監督作品、「ハウルの動く城」を観た。主演:倍賞千恵子、木村拓哉。良かった良かった。最高ではないが満足した。子供向けアニメの王道、という印象を受けた。木村拓哉が思っていたのよりかなりハマっていたのと、作品全体で笑いを取ることをわりと頑張っていたりしたのが印象的。ストーリーや展開にやや雑なところが見られたように思ったけど、幸せな気分になれる映画です。エンディング・テーマは、賠償千恵子が歌っていたのだが、久石氏は「千と千尋の神隠し」に続いてまたもや採用されなかったのか、木村弓作曲。でも記憶に全く残ってない。もうどんな歌だったか忘れました。メインテーマ曲はとても印象的で、好きになった。頑張れ久石。

宮崎監督、まだまだ映画を撮り続けて欲しいです。

November 30, 2004

Who are you?

whoareyou.jpg韓国映画、「フー・アー・ユー?」を観た。チョ・スンウ、イ・ナヨン主演。経営状況の芳しくないベンチャー企業で、新型のバーチャルコミュニティアプリの開発に勤しむ主人公。ヒロインは同じビルに入っている水族館で働く女性。二人は現実世界ではただの知り合いか友達未満という関係になるが、主人公は彼女をネット上で見つけ、知らないふりをして仲良くなり始める。やがて主人公は彼女に惹かれていくが、彼女はネット上の主人公がなりすました人物に惹かれて行く、という話。

正直、初めて韓国映画で「はずした」と思った。いや、いい話なんだが、ちょっと盛り上がらない。ストーリーにやや不満があったが、でも、収穫もある。まず主演二人。主人公のチョ・スンウだが、彼はクァク・ジョヨン監督の「ラブストーリー」でも主演で出ていたが、ホントに素晴らしい演技をする。その演技はこの映画でも健在。ヒロインのイ・ナヨンは元来女優ではなかったらしいがとてもいい役者さんだと思った。綺麗だし。綺麗というか、カッコイイ女性だ。それと、この映画はアバターを使ったバーチャルコミュニティーでのチャットから芽生える恋をテーマにしてるように、韓国の若者文化をかなり前面に押し出して描いているだけあって、韓国の若者の生活が覗けてとても面白い。韓国ならではの部分も多いが、ほとんど日本と変わらない部分も多い気がする。何も言わずに吹き替え版を見せれば日本の映画と疑わずに観る人もいるかも知れない。映画の中での欧米の若者文化はたびたび目にすることがあるが、どうも親近感がないというか、リアルに感じられないことが多い(米在住歴が長い自分でもそう感じるのだから日本に住み続けていた人なら尚更そうなのでは)。けど、韓国のそれは非常にリアルに感ぜられる。この違いは大きいんじゃないかと思う。韓国の映画をハリウッドが高額でリメイク権を取得しているが、逆にハリウッドのいい映画を韓国にリメイクして欲しくなってきた。

Picnic

picnic.jpg岩井俊二監督作品、Picnicを観た。主演、Chara、浅野忠信。精神病患者を収容するような施設で出会ったココ、ツムジ、サトルの三人は、「塀の外に出てはいけない」と言われて、「塀の上」を歩く探検にでる。けど、ある時、「塀の上ならいいはず」ということで敷地の外に出てしまう。子供の心を持ったままの三人が外の世界へ冒険に出るファンタジー的な物語。映像の撮り方や風景の切り取り方がとても趣味に合う。誰でも撮れそうな感じがするんだけど、撮れないんだろうなぁ。

「銃を貸せ、太陽に撃ったら爆発するかも知れねぇ。」

こういうの大好きです。

ナビィの恋

navienokoi.jpgナビィの恋、を観た。主演、西田尚美。舞台は沖縄のとある小さな島。都会から帰ってきた奈々子が島の風景や人々と触れ合う内にナビィおばあちゃんの若き日の恋について知るお話。ビデオのパッケージにはコメディって書いてあったけど全然コメディ的には面白くなかった。だけど、島の風景、琉球民謡、なぜか流れるケルティック調のバイオリン等がとても美しくて、観ていて癒される映画。メインテーマが特に良くて、誰の曲かとエンドロールを目を凝らして見ていれば、なんとマイケル・ナイマンが担当しているから凄い。「Rafuti」という曲らしい。要チェック。

殺人の追憶

satsujinnotsuioku.jpg殺人の追憶を観た。ソン・ガンホ、キム・サンギョン主演。空前の捜査態勢にも関わらず迷宮入りに終わった実在の未解決連続殺人事件を元に作られた話。捜査に関わる刑事達が次第に精神的に追い詰められていく様が、かなりの緊迫感と共に描かれる。けど笑えるとこは腹をかかえて笑えるからそこがさすが韓国映画というところ。しかしこの映画、怖い。観てもらえれば分かると思うけど、何もホラー的な要素はないんだけれども、ストーリーと登場人物の心情に思いを巡らせながら役者達の表情を見ていると自然と鳥肌が立ってくる恐ろしさ。これは面白い映画です。

There's something about Mary

there'ssomethingaboutmary.jpgメリーに首ったけを観た。ベン・スティラー、キャメロン・ディアス主演。映画館公開当初から見たかったのだが何故か今の今まで見てこなかった。かなりバカで面白い。ラブコメの王道という感じかな、多少下品だけど。やっぱりこの頃のディアスは可愛いという結論。

Goodbye Lenin

goodbyelenin.jpgドイツ映画、グッバイレーニンを観た。内容は、ドイツが東西に分かれていた時代、生粋の社会主義者の母と革命思想の息子の話。熱心な社会主義教育者であった母はある日革命運動に参加している息子の姿を見て失神。その時のショックだか頭を打ったかで、母は昏睡状態に陥る。そして母は眠り続け、その間にベルリンの壁が崩壊し、ドイツは統一、社会主義東ドイツは滅びた。そして、しばらく後に母が目覚めるが、不安定な状態で、ショックを与えれば死んでしまうと宣告される。息子は、母を守るために、寝たきりの母の部屋とそのわずか周辺だけに、東ドイツを再現させる。母に何度も統一されたドイツがばれそうになるのを、息子があの手この手で必死に取り繕うどたばた劇。

この映画の面白いところは、未だに東ドイツにいるのだと母を騙すために、ニュース番組をでっちあげるところ。映像編集マニアの友人の助けを借りながら、古いニュース映像を切り貼りして東側らしいニュース映像を母に見せる。コカコーラの看板を見られ、いぶかしむ母を騙すために、コカコーラは西側が真似した、実は昔から東側にあった社会主義の飲み物だったというニュースを作る、など。しかし、次第に新たなニュースを加えたり、ばれそうになった嘘を取り繕うのに都合のよいニュースを作り始めるうちに、ニュースの中の世の中は、まさに息子が理想とする東ドイツのあり方に変化していく。母は見事にそのニュース映像の意図したとおりの反応を示していく。しかし、これは母がぼけかけているとか、とぼけた人だから、ではない。メディアが本来持つ威力を示しているのだと思う。この映画のメッセージの一つに、世界を作り上げているのはマスメディアであるという風刺が込められている。まさにその恐ろしさを見せ付けられる思いだった。

お話自体も少しほろりとくる暖かいものだし、人に勧めたくなる映画です。

Fighting Tiger

afu.jpgファイティング・タイガー、原題「阿虎(アーフー)」を観た。主演、アンディー・ラウ、常盤貴子。この映画は内容よりも観た場所が思いで深い。中国は大連より北に数百キロのところにある瓦房点市万家嶺というところにある、友人の実家で、その友人の14歳の弟と二人で観賞した。
内容は、かつての香港のキックボクシングのヒーローが、あるタイ人の記者と恋に落ちるが、殺人の罪を犯してしまい投獄される。15年後、出所してタイ人記者を探しに行くが、その人はもうすでに死んでいると判明。実は娘が出来ていたとしり、その娘に会いにタイのキリスト教系の孤児院に会いに行く。その孤児院を仕切っているシスターが、なぜか日本からやってきてる常盤貴子。初めて会った娘はすっかりぐれていて、常盤貴子に見守られながら親子の絆を深め、父親として、男としての誇りを取り戻していくという話。なんだか悲しいお話。

中国の映画界や音楽界で難しいのは、中国国内での名前と、海外での通称が異なるため、異文化コミュニケーションに非常に使い辛いということだ。香港はそんなことないと思うが、本土で「アンディー・ラウ」と言っても絶対通じない。劉徳華(リウ・ダーフア)で通っているから。同じく、ジャッキー・チェンも成龍(チャン・ロン)だし、ブルース・リーでさえ中国人に通じないのは辛かった。(ブルース・リーは李小龍と書いてリー・シャオロン)
この映画でも面白いことに、役者が英語を話すシーンになると、それまでアンディー・ラウの声だったのが突然全く別人の高い声になって中国語で話し続けるという強引な事態になっていた。中国では一般的だという。いかに中国人が外来語や外国語を苦手としているというか、避けているかが伝わってきた。

September 24, 2004

Gundam 0083 Stardust Memory

0083.jpgガンダムシリーズの続編である、「ガンダム0083スターダストメモリー」の劇場版、「ジオンの残光」を観た。面白かったけど、まぁなんというか、ひどいお話だった。ガンダムは相変わらずカッコイイのだが、どうも惜しかったのが、観ている者がカタルシスを得られるような展開ではなかったという点。最後の戦闘も、派手でどうやら凄そうなMSが出陣してくるのだが、なんとなく活躍の見せ場無く物語りは収束してしまう。あとやっぱ主人公は何がしかの面で強くないとね。

September 20, 2004

Punch-drunk love

punchdrunklove.jpgアダム・サンドラー主演、ポール・トーマス・アンダーソン監督作品、「パンチドランク・ラヴ」を観た。この作品、やたらと世間の評判が高いんだけど、僕はちょっと楽しめませんでした。マグノリア(同PTA監督作品)の時とほぼ全く同じ印象と感想。「なんだかなぁ。」という感じなのです。物語全体を通して覆っている空気も、マグノリアのそれと驚くほど似ている。ストーリーは分かりやすいといえば分かりやすいのだけど、この映画を作り上げる要素要素が好みに合わなかったということかな。サンドラーはいい演技するけど、あのすぐキレるキャラクターに共感はできないし、彼に限らず、登場人物がみんなどこかオカシイ。なんか変な人達の変な話、というようにどうしても一歩引いてしまうところがある。奇怪な劇を見ている感覚だ。随所に会話を阻害するように流れるチクタクいうBGMにもイライラします。効果とか演出は綺麗なんだけどね、特にパッケージにも使われているシルエットのシーン、劇中はパッケージの何倍も素晴らしいシーンなんだけど、その辺はやはり監督の力量というところなんだろうか。他に一つ気に入ったのが、マグノリアにも出演していて、パッチアダムス等にも出演していたフィリップ・シーモア・ホフマンが凄くいい味だしていたこと。この役者、脇役でしか見たことないけど、ホントいい演技する。最高です。好きになりました。

Y tu mama tambien

ytumamatambien.jpg「天国の口、終わりの楽園」、原題「y tu mama tambien」を観た。メキシコを舞台に、二人の少年が架空のビーチ「天国の口」を見せるから、と人妻をひと夏の旅行に連れ出すロードムービー。話自体はたいしたことないのだけど、終わり方がとってもいいので、全体の印象もかなりいい。二度見ると、二度目に涙してしまうような映画。この映画、深夜のTsutayaでばったり会った女友達に勧められて、じゃあ借りると内容もパッケージもよく確かめずに借りてきたのだけど、再生して本編が始まると冒頭からいきなり生々しいセックスシーンで始まるからビビッた。劇中も、会話のほとんどが卑猥な冗談や性の話題ばっかりなのだけど、この年頃の少年ってそうだよなぁーって感じでまったく嫌に思わなかった。(しかしこの監督がハリーポッター三作目の監督だと知った時は驚いたけれど。)ナレーションに物語と関係ない完全な第三者が使われている点や、ナレーションが挟まれるタイミング、風景や、時事問題の取り入れ方などにかなり特徴があって、撮り方も非常に面白い。観た後に残る余韻の切なさなんかは、青春から離れて久しい人にも、人生について考えることが好きな人にもたまらない類だと思う。お勧めです。

September 19, 2004

Powder

powder.jpgパウダーを観た。誰かから物凄く進められたことがあって、気になっていたので借りてみた。話は、異形(アルビノで無毛)で超能力者で超頭脳の持ち主、という人から迫害されそうな要素を沢山もった青年が、傷つきながらも人々を癒していく、というファンタジー。見ながら、「フェノメノン」や「グリーンマイル」を思い出した。全体的に惜しいなぁ、という印象。テーマも設定も非常に良いんだけど、作りが雑な気がします。途中かなり感動的なエピソードが挟まれるのだけど、それに関わる人物の物語や人物が十分に描かれていないため感情移入できない。主人公パウダーの内面もそう、彼の苦悩と優しさの源がもう少し丁寧に描かれてればな、と。ストーリーがどちらかというと、超能力によって人々を驚かせるというエピソード達にシーンと時間を割きすぎたように思う。ただ、信頼や愛情、偏見や差別というものについて間違いなく深く考えさせられる。

September 17, 2004

GUNDAM Trilogy!!!

gundamI.jpgついに観てしまった。富野喜幸監督作品、機動戦士ガンダム劇場版三部作。ガンダムは小さい頃から大好きなキャラクターで、数ある日本のロボットやメカキャラクターの中でも常に一番カッコイイと思っていた。けど、登場人物やメカ、ちょっとしたエピソードなんかは何故か知っていても、まともにシリーズを見たことはなかったのだ。シリーズがやっていたのは僕が生まれる前なので当然といえば当然だが、ガンダムや、続編のZガンダム等は再放送でたまにやっていたし、その当時既に伝説のシリーズだったので内容について全く知らないという奴も少なかった。今もそうだが、僕が小学生の頃から世はガンダム関連商品で溢れていて、当時はSDガンダムの全盛期だ。僕は武者頑駄無や騎士ガンダムで育った世代だ。本シリーズならば、その後のF91とVガンダムをリアルタイムで観ていた世代。第一作目が放映され始めてから25年、ようやく本家本元、全てのガンダム人気の源泉に触れることができた。

人類が増えすぎた人口を宇宙に移民させるようになってすでに半世紀が過ぎていた。地球のまわりの巨大な人口都市は、人類の第二の故郷となり、人々は、そこで子を産み、育て、そして死んでいった。 宇宙世紀0079。地球に最も遠い宇宙都市サイド3は、ジオン公国を名乗り、地球連邦政府に独立戦争に挑んできた。この1ヶ月余りの戦いで、ジオン公国と連邦軍は、総人口の半数を死に至らしめた。人々は、自らの行為に恐怖した。戦争は膠着状態に入り、8ヶ月余りが過ぎた。(第1話オープニングナレーションより)

gundamII.jpg劇場版はテレビ放映された43話を編集し、2時間強の映画三本に再構成した作品。総集編ではあるのだが、その一つ一つの映画としての完成度は単に総集編と呼べる代物ではない。この作品の何よりの魅力がその驚くほど詳細な舞台設定。引用したプロローグにもその断片が見て取れるが、そのあとに始まる本編より80年前からほぼ1年毎ほどの詳細さで舞台となっている世界の歴史が用意されているのだ。本編でも宇宙の物語ということをよく考えられた細かい設定が随所に見られ、感心させられる。スターウォーズも顔負けの細かさである。また、物語も単なるロボットヒーローモノや戦争モノを超えた、人間ドラマとして仕上がっている。主人公の側の人間達と同等かそれ以上に、敵軍の人間味溢れるエピソードや人物像が丁寧に描かれ、ストーリーにより多くの感情移入と緊張感をもたらすと同時に、戦争というものを深く考えさせられる。これまでのアニメと何が違ったのかはここに詳しい。明らかに子供向けではなく、正に今始めて見ることができてよかったと思える作品だ。

gundamIII.jpg三部作一作目を見ていた時は感心が感想の中心だったのだが、二作目を見終わる頃には完全に引き込まれていた。ヤバい!面白すぎる!と笑いがこみ上げてくるほど。三作目では感動とこの作品が終わってしまうことの寂しさの嵐だった。その後もしばらくガンダム病に冒され、ネット上で裏設定やエピソードの解説なんかを漁り余韻を楽しんだ。続編であるZガンダムの劇場版公開(2005年春、同じく総集編三部作形式)が待ち遠しい。ようやく、どうして一アニメに過ぎないこの作品が、今になってもまだ「ガンダム専門誌」が存在するほどの支持を得ているのかの理由が掴めて来た気がする。

面白かったガンダムサイト
ガンダム imperfect Web
熱血解説!ガンダムの魅力
皆さん本当にガンダムが好きなんですね。

September 16, 2004

Bryce Howard or Kirsten Dunst?

一つ前のエントリーで、ブライス・ハワードはやっぱキルステン・ダンストとはちげー、みたいな記事書いてたんだけど、ブライスについて調べてたらこんな記事が。

http://www.killermovies.com/v/thevillage/articles/3116.html

ブライスの役は、当初ダンストに内定していたという。他のサイトも見て事情を察するところ、どうもダンストの辞退というよりブライスがreplaceした、という感じっぽい。驚き。そして正解。

The Village

village.jpgM.ナイト.シャマラン監督、「ヴィレッジ」を観た。ホアキン・フェニックス、ブライス・ダラス・ハワード主演。この作品は完全に宣伝の仕方を間違った。シックスセンス、サイン等を製作したシャマラン監督作品で、「あの驚きが再び・・・」みたいに言われていたが、それを期待して来た観客は肩透かしを食らうことだろう。この映画は、ホラーでもなく、サスペンスでもなく、ラブストーリーだったからだ。しかも、ホントにグッとくる、いい物語だ。もしこれが、シャマラン監督作品と知らされず、シックスセンス系だよと宣伝されずにいたら、何倍も評価は高かったように思う。ストーリーや物語の展開は正に民話と呼ぶに相応しく、そこまで斬新というわけではないのだが、映像美や脚本、演出の質の高さ、そして出演陣の全体的な演技水準の高さから本当に丁寧に作りこまれた、良い作品であるということが分かる。監督が作り出した全体の緊張感ある雰囲気の中、役者の演技が見るものを引き込んでいくのだが、特にそれを引き立てる演出が素晴らしい。前半のルシアス(ホアキン)がアイビー(ブライス)の手を取るシーンなんかは涙出そうでした。この映画のいいところは、物語の展開の核となる人間関係を非常に丁寧にバランスよく描いたために、後半中核キャストと脇役達に感情移入させることに大きく成功しているところだ。話のメイン筋だけでなく、背後に横たわるテーマや見守る人々のことにも想いを巡らせながら観ていられる。あまり評価されていない作品のようだけれども、僕はこの作品を大いに評価したい。

bryce.jpgこの映画を観て一番の収穫は、主演のBryce Dallas Howardに出会えたこと。まともに映画出演するのは初めてというが、彼女の存在がこの映画の評価を一段と高めている。この映画が気に入らなかった人も、彼女の演技には目を奪われていたはずと思う。物凄い悲壮感を漂わせたあの演技には脱帽です。とても美人というわけではないけれど、ヒロインとしてこれ以上ないキャストだったように思います。(その点がスパイダーマンのキルステン・ダンストと違うところか笑)ちなみに彼女、ロン・ハワード監督(バックドラフト、アポロ13)の娘さんらしい。
ファンになりそうです。

Original Sin

poison.jpgポワゾン、原題「Original Sin」を観た。アントニオ・バンデラス、アンジェリーナ・ジョリー主演(濃い)。邦題のセンスは巷で言われているほど悪くないと思った。舞台は19世紀末のキューバ。大富豪の主人公が、特に愛は要らないけど妻と子供は欲しいということで、身分を隠して新聞で妻を募集し、文通の末一人のアメリカ人女性と結婚することに決まった。しかしキューバにやってきたその女性は文通相手の写真とは全くの別人だった、という出だし。仰々しく成人指定、ということだったけれども、そんな大げさなものではなく、サスペンスとしてもラブストーリーとしてもいい映画でした。ジョリーがいかにもファムファタールという感じで宣伝されていたけれども、観終わった後はどちらかというと悲劇のヒロインという印象。前半の展開はありがちで、映像やキューバを再現した風景や衣装の美しさくらいが見所だけれども、後半は一気に展開のスピードが上がり引き込む。割と満足できた作品でした。

September 09, 2004

チング

chingu.jpg韓国映画、「チング」を観た。シュリの記録を超して、それまでの興行収入記録を塗り替えた作品、ということで期待して観た。いい映画でした。いい映画だけど、公平な評価をするなら、もっともいい映画というわけではない。

話は、仲良し4人組が、小学生から中学にあがり、大人になり、生き方や関係の移り変わりなんかを経験しながら、互いの友情を強く意識しながら生きていった様を描いている。物語の「転」は4人組のうち二人が対立するヤクザグループに入ることによって起こる。ここまでで想像できると思うけど、かなり湿った話です。映像も全体的に暗い。唯一、印象的な回想シーンとして用意されている、海上の浮き輪に捕まった幼い四人が海がめと水泳選手いついて話すシーンだけが、明るく眩しく描かれている。

青春とか、成長とか、人生とか、因縁とか、そんなことを考える気分になったら、チョットお勧めです。

Warriors of Heaven and Earth

heavenandearth.jpg中国映画、「ヘヴン・アンド・アース」を観た。中井貴一とヴィッキー・チャオが主演で出ているというのと、なんだか壮大なお話というので気になってみてみた。中井が日本からの遣唐使で、日本へ帰るための最後の任務に赴くという設定が面白い。けど、なんかその面白い設定を活かせていないのでは、という内容。中井と、もう一人の主演俳優、姜文の演技がかなり渋くて、風景の美しさもこの映画のいいところだけど、脚本と演出が大味すぎかなぁ、とやはり思いました。細かいところがね、気になってしまうのです。中井と姜文、二人の主人公が主人公らしく描かれていない点や、二人の人間関係、まわりの人物描写の薄さなんかが気になる。ヴィッキーチャオも、非常に美しく映ってるんですが、役どころに必然性を感じない。問題のラストシーンなど、なんだかとっても惜しい映画、というのが最終的な感想。

September 06, 2004

american pie

americanpie.jpgやっと見た、という感じ。
みんなでわいわい見たかったんだけど、ようやくそういう機会に恵まれました
「アメリカン・パイ」 
かなり笑わせてもらいました。

August 17, 2004

JSA "Joint Security Area"

韓国映画、「JSA」を観た。

jsa.jpg

北朝鮮と韓国を分ける38度線、南北双方の行政管轄外に置かれている特殊な区域、「共同警備区域」を舞台にした悲劇。

11発の銃声、2つの死体。現場に残っていたのは10発の弾丸、現場に居合わせた南北の兵士2人。黒澤明の「羅生門」のように証言が食い違う。そして消えた1発の弾丸の行方。サスペンスとして観ても引き込む導入。女性捜査官がお互いの証言の矛盾に気づき、真相に近づいていく。そこには、南北の運命に翻弄される悲しい友情の物語が、っていう話。

北朝鮮と韓国の間の軋轢に関してほとんど何も知らないけれど、この両国が抱える問題の深さ、悲しさを垣間見ることができるという意味だけでも、この映画は観る価値がある。「シュリ」でも南北の断裂が生んだ悲劇を描いていたけれど、シュリとは全く違うアプローチで問題を捉えようとしたこの作品では、兵役に着いている人たちにすればありえないかもしれないけれど、一般的な感覚では十分ありえそうな、感情移入の比較的容易な設定を持ってきたおかげで観るものにとってはよりリアルに感じられるのではないだろうか。

映画自体も、プロット、映像、編集、演技、全て一級だったように思う。唯一残念だったのが、英語を話すスイス人役の人物が全く演技できてなかったことか。日本映画でもよくあるけど、外国語を話す場面だと演技できてるのかどうかどうでもよくなってしまうのか、適当な役者や適当な演技で満足している部分があるように思う。他の役者の名演の中で、こういう三流の役者が混じっていると、演技じみた演技に一気に作品世界から引かされてしまう。些細なことだけど、惜しいだけに気になってしまいました。

legend of mexico

ジョニー・デップ、アントニオバンデラス主演、「レジェンド・オブ・メキシコ」を観た。

legend_of_mexico.jpg

これまたくだらない映画を観てしまった。誰かが面白いと言っていたんだけど。ギャグもいまいちだしストーリーもあってないようなものだし、悪役もあんまり強くないし、全てが中途半端な映画でした。

デップ目当てに観ようと思う女性ファンの人でも、これは期待はずれに終わると思う。

matchstick men

ニコラス・ケイジ主演、「マッチスティックメン」を観た。

matchstickmen.jpg

リドリースコット監督作品なんだけど、詐欺師の親子の交流を描く。観終わってみればワンアイディアを2時間かけて演出しただけの映画なんだけど、そのワンアイディアをよくあそこまで活かしたなと、そのへんに少し感心。でもあんま面白いとは思わなかったな。

August 04, 2004

Dogville

ニコール・キッドマン主演、「ドッグヴィル」を観た。

dogville[1].jpg

ラース・フォン・トリアー監督の最新作。この作品については予め何も知らなかったのだけど、ダンサーインザダークの監督がキッドマンを使うとどうなるんだろうと気になって借りてみた。

噂の「ドグマ95」に則った人間ドラマだけど、これはかなり衝撃的。

まず見始めてすぐ目に飛び込んでくるのが、演劇の舞台のようなセット。「dogville」という名前の村が舞台なのだが、家々は地面にチョークで描かれているだけで、壁もドアもない。登場人物たちは、パントマイムのようにドアを開け、ドアが開く音だけがする。けど、この演劇のような舞台は、物語が進むにつれ不思議と全く気にならなくなる。次第に、これでなくては成り立たないと思わせるほどだ。

内容は古典的な悲劇のプロットを辿るが、その過程で人間という生き物がどういうものか、人間社会のmicrocosmとして描かれる。そしてそれが非常に巧妙で、まるで舞台に壁が無いことが象徴しているように、人間のダークサイドを暴露していく。

なくても全く気にならなかった余分なものが、一度当たり前になってしまうともう手放すことはできない。そして欲望はエスカレートしていく。
ある人が同じようなことをいつか言ってたな。作ってしまったものを手放せないのが人間。核兵器とかトイレとか。

そして物語はある結末に向かっていくのだが、ここでこの作品の本当の凄さに気づく。プロットを追いながら、自分がこれからの展開の方向性に対してある願望を抱くようになっていることに気づくのだ。

トリアー監督は、「dogville」の人々の醜さを見せつけることで、人間の正体を暴くことに飽き足らず、この映画では、観ている者までもそのような人間の一人なのだと、映画の中に巻き込んでしまう。そして見事に巻き込まれた時に、愕然とした。そして、結末から自分が感じてしまっているカタルシスに、さらに突き落とされるのである。

キーワードは「赦し」と「傲慢」

決して「面白い」映画ではないし、間接的な「象徴的出来事」を持ってして真実を語る映画でもない。ストレートで、シニカル。けど、観るものを登場人物に組み込んでしまう映画なんて滅多にない。役者の演技も、不愉快なほどいい。この映画のメイキングとインタビューをまとめたものだけで一つの別の映画になっているというから役者もタダではすまなかったということだろう。必見です。

ちなみにキツめで強そうな美人というイメージのキッドマンが、現在37歳と決して若くないのに、本作では幼く可愛いイメージになっているのが驚き。普段は長い天然パーマの茶色がかったブロンドの髪が、ストレートで短めの白に近い金髪になっていることもイメージを大きく変えた要因かも。こんなに変われるって、女優って凄い。

参考ブログ:
http://homepage.mac.com/hiropage/iblog/C1750046026/E1975262165/
http://www.myprofile.ne.jp/blog/archive/atsushi_009/98
http://nachu.pobox.ne.jp/silver/2004/08/dogville.html

August 02, 2004

(ハル)

深津絵里主演、「(ハル)」を観た。

(haru).jpg

深津絵里はもともと好きな女優さんで、今でこそおもろ可愛いという印象の人だけれど、この映画の中の深津絵里は美しい!

96年の映画で、まだネットが、インターネットではなく、「パソコン通信」だった時代の話。映画関連のチャットルームで知り合った(ほし)と(ハル)が、メールによる交流を初め、メール友達ならではの距離感を保ちながら、それでいて段々とお互いの存在を大きくしていく過程を描いた物語。

映画の大部分でメールやチャットの内容をそのまま画面に載せて観客に読ませるという面白い手法をとっている。

高校野球のヘルメットのよこに常に置かれている村上春樹の「ダンスダンスダンス」が度々スクリーンに映るのが印象的。

宣伝や評判を見ているとラブストーリーとして扱われているけど、自分にはこれは友情のストーリーに見えた。友情と、コミュニケーションというコトに主眼を置いたドラマ。恋愛という要素がないわけではないが、それはメインのメッセージではない気がする。

すっきり気持ちのいいドラマ。

August 01, 2004

Mystic River

クリント・イーストウッド監督作品、「ミスティック・リバー」を観た。
主演:ショーンペン、ティムロビンス、ケビンベーコン

mysticriver.jpg

貧しい町に育った三人の幼馴染は忌まわしい事件によって引き裂かれ、25年後、殺人事件の捜査を担当する刑事と、その被害者の父親と、容疑者として再会する。
全体に、息が苦しくなるような喪失感と怒りが充満していて、終始落ち着いた映像で、物語は陰鬱に、危険な方向に転がっていく。

サスペンスっぽい展開をするけど、人間のダークサイドを描き出した人間ドラマがメインと思われる。

とんでもなく作りこまれた力作。だけど、重い。
すべてのシーンが慎重に描かれて、プロットも巧妙で観る者を引き込むし、役者さんたちの演技も素晴らしいけど、観た後の不快感からやっぱりこの映画を評価することができない。

クリント・イーストウッドが監督としてもここまで出来るってことが驚き。すでにアカデミー賞を受賞しているイーストウッドだけれども、立て続けに傑作を生み出すってのはただ事じゃない。この映画では更に驚いたことに音楽も担当していた。そっちのほうは大して印象を残しているわけじゃないけど、映画のために生まれてきたような人なんだろうなぁと恐れ戦いてしまいます。

July 30, 2004

In America

ジム・シェリダン監督作品、「イン・アメリカ 三つの小さな願いごと」を観た。

inamerica.jpg

この映画は本当にいいですよ皆さん。

物語は監督の実際の体験を下に、監督と娘二人の三人で脚本を書いたという極めて私的な作り。だけど、それだけに丁寧に作りこまれ、強烈なメッセージが伝わってくる。

職を求めて、アイルランドからカナダを経てアメリカに不法入国した父、母、姉妹の四人家族。実はこの家族、幼い末っ子の弟を亡くしている。その家族が、貧しい暮らしの中で、心優しい隣人マテオとの触れ合いや、新たな妊娠などを経て、それぞれの傷を隠しながら立ち直ろうともがく現代の寓話。

キャストは、お父さん役の人は見たことなかったけど、お母さんはMinority Reportの預言者アガサ役だった人。子役の二人は実の姉妹で、この子達はまさに天才!この映画の魅力の半分をこの子達の演技が担っているといっていい。そしてとても可愛らしい。この可愛らしさが見る人をストーリーに引き込んでいくんでしょう。
マテオ役の人はどこかで見たな・・と思って調べたら、なんとアミスタッドであの有名な、
「ギブズ、アズ、フディー!!」
を叫んだ奴隷のリーダー役の人だった。素晴らしい演技ですよこの人。

息子の死で魂が死んでしまったという父。役者を目指すが、演技に魂が入らず、芽が出ない。神を呪い、涙も出ない。それでも、娘達のために幸せを演じ続ける父親。見ているだけで痛い。

大切な人の死。夫の目に、死んだ息子の目を見てしまい、まともに見つめられない。これはどれほどの苦しみだろうか。

常にビデオを回し続ける少女。辛い現実を虚構の世界のようにフレームに収めることで、その辛さから逃れようとしている。録画されたテープのなかには弟が生きていた頃の幸せな日々。けど、彼女の純粋な心が、半分ファンタジー、だけど半分リアルな力で、家族を守る。

そう、この物語、超常的なことは何も起こらないけど、ファンタジーなんだ。そして、ファンタジーを信じることで、傷を乗り越えていく。喪失と再生を、最後まで丁寧に描ききった傑作です。

途中、スピルバーグのE.T.のオマージュ的な演出が随所に入るんだけども、この映画を観て初めてE.T.の真相を知る。

劇中、幼い妹がE.T.の映画を観た後に、「E.T.は天国に行ったんじゃなくて、おうちに帰っただけなの!」と力説するシーンがある。これって、普通なら天国に行ったと解釈するところだよ、ってことですよね。僕もこの妹と同じようになんの疑いもなくただおうち帰っただけだと思っていた・・・これは結構ショックでした。

July 29, 2004

化粧師

化粧師 -KEWAISHI-」を観た。
出演:椎名桔平 、菅野美穂 、池脇千鶴
監督:田中光敏

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素晴らしい。キャストを見て微妙かな、と少し思ったけれど、期待を裏切らなかった。椎名桔平の演技好きかもしれない。菅野美穂も相当微妙な役所をよくぞここまで、というくらい好演している。

展開は王道だけど、物語を引っ張るのが化粧によって女性の心を開く寡黙な化粧師(けわいし)というところが斬新で、何より映像がとても綺麗。大正の町並みと人々の衣装の色鮮やかなこと。

しかしこの物語のベースとして否応無く存在し、男である自分には奇妙に印象に残るのが、本能にも近い、女性の持つ美への憧れ。この映画を見る限り、それはほぼ普遍的な価値に思えてくる。なんなんだろうこの強い感情は。その憧れへ向かって少しだけ背中を押す化粧師。その感情を想像しながら物語を追う。ところどころ少々その心境の変化は強引じゃね?という部分もあるけど許せる範囲ではないかと。

いつのまにかこの大正の世界に引き込まれて、泣かされてしまう。

日本もいい映画あるなぁ、と思わせる一作。

ちなみに。エンドロールで知った、原作は石ノ森章太郎。長編漫画を映画化したのだった。どおりで途中強引な展開があったわけですね。

July 28, 2004

Bruce Almighty

ジム・キャリー主演、「ブルースオールマイティ」を観た。

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ジムキャリーが好きなので借りて観たような感じ。

あまりにもついてない日常を神のせいにして愚痴り続けていた男の前に突然神が現れ、じゃあお前が神をやってみろ、ということで神の力を手に入れる男のコメディータッチ成長ドラマ。

コメディータッチ、なんだけど笑いのほとんどがジムキャリーのキャラの面白さだけに頼っているのが残念。

フツウに楽しめる作品だけど、プロット、クライマックス、落ち、どれもありきたり過ぎて特に印象を残さない。モーガンフリーマンがいい味を出してる、というところくらいか。

好きだけどね、こういうシンプルなドラマ。

July 18, 2004

The Classic

韓国映画、「ラブストーリー」を観た。原題、「The Classic」
監督は、「猟奇的な彼女」のクァク・ジェヨン監督。

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胸から絞られるように涙が出た。

まさに原題通りの、古典的な純愛物語。けど、古典的であろうと、展開がありきたりであろうと、やらしさを全く感じさせない、計算されつくした絶妙な作りは、「猟奇的な彼女」と同様、本当に素晴らしいものがある。脚本というかストーリーテリングというか、その方面だけでもこの監督は凄い。こんなに湿ったストーリーなのに、笑いを取ることもしっかり忘れてないし。こう立て続けにその手腕を見せ付けられると、次回作もはずれそうにないと思わざるを得ない。

友達の好きな人を好きになってしまったことに悩む主人公ジヘがある日開いたのは、母の初恋を綴った日記と手紙。そこから母ジュヒの初恋の物語が語られ始め、重なるように現代の娘の恋も進行していく。母も三角関係に悩んでいたが、母の場合は2人の男の間で苦しんでいた。物語のメインは母の恋と母の初恋の相手ジュナの恋なのだが、この恋と、男同士の友情がこれでもかってくらい切ない。けど、切ないだけじゃないのが、この映画のいいところ。

たとえば、いいシーンの一つに、主人公が相手の気持ちを知って、雨の中踊り出すように駆けるシーンがある。好きな人の自分に対する気持ちを知った瞬間の感動って、ホントこんな感じだよなーって思わされる、とてもいいシーン。

それから、ジュナ役の人の演技が素晴らしい。あの笑顔が焼きつくから、ストーリーの仕掛けが生きてくるんだと想う。最後はジュナの運命を思って涙しました。

悲しい話は好きじゃないけど、救われた気分にもなれるからこの映画は好きだ。

July 17, 2004

私は「うつ依存症」の女

クリスティーナ・リッチ主演、「私は『うつ依存症』の女」を観た。原題、「Prozac Nation」

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クリスティーナリッチ扮するリジ−がハーヴァードへ入学し、カッコいい彼氏作ったり、音楽評論で賞を貰ったりと絶好調に見えるところから、うつ病に陥って行き、本人、親、友人、恋人等様々な人を傷つけ、関わり合いながら、鬱と向き合っていく物語。
prozacとはアメリカにある抗鬱在の名前。よく効くらしいけど日本では認可されていないらしい。

うつという病気をもっと知って貰いたい、そういうメッセージを強く感じる作品だった。クリスティーナ・リッチの演技が素晴らしい。

徐々に徐々に、そして突然それはやってくる。

July 16, 2004

Spiderman 2

スパイダーマン2」を劇場で観た。メンバーはビナファミリー(Nる太、Gい、こが)+hagyとバースデーボーイのはたやん。

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前作を見ていないので、劇場に向かう途中の車内でGい君にあらすじを説明してもらう。

上映が始まり、「Marvel」のロゴが大画面に広がった時には涙が出そうなくらいわくわくした。

小さい頃にスパイダーマンのカートゥーンは見ていたけれど、それに対するわくわくではなく、アメリカに住んでいた頃、集めていたMarvel Cardsのことを思い出した。Marvelコミックのキャラクター達のトレーディングカードだ。コミックのヒーロー達のカードは何種類もあったが、その中でも「The Marvel Cards」と呼ばれていたシリーズは、高級感があって値段も高く、キャラクターの絵も非常に綺麗で凝っていた。それを子供が沢山揃えることは難しく、コレクションに「The Marvel Cards」が並ぶのはかなり誇らしいことだった。一般のカードと「The Marvel Cards」では質感が、ドラゴンボール通常版の表紙と、完全版の表紙の絵くらい違う。とにかくその頃の気持ちを少し思い出したオープニング。

引き込まれるスピード感。見たことのない格闘。アクションシーンは一級品でした。

つっこみどころの大半はこのコミックが連載されていた頃を思えば許容範囲内。それを許せれば楽しめる作品だったと思う。

ただ、ヒーローが情けなすぎるのは頂けなかった。情けない仮の姿と正義感溢れる超人とのギャップという構図は分かるのだが、情けなさの演出が過剰で、情けないほうが真の姿に見えてしまう。そして情けないシーンの後には必ず夜の街を飛び回るスパイダーマンの映像。これではストレス発散のために変身して悪人を懲らしめているようにしか見えない。主人公の演技を受け付けないのは個人的な好みの問題かもしれないが、脇役や悪役の役どころが微妙なのがストーリーに一貫したイメージを与えることができていない要因になっているように思う。

時間を忘れさせる勢いを持っている作品なので、3作目はドラマ部分に期待したいと思います。

あと今回初めて「ドルビーデジタル」ではない音響だった。SDDS, Sony Dynamic Digital Soundというヤツで、音による演出がかなりのものだった。アクションはやっぱ劇場で見るに限りますね。

July 15, 2004

Kill Bill vol.1

クエンティン・タランティーノ監督作品、「キル・ビル vol.1」を観た。
主演:ユマ・サーマン

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これは凄い。感動的なほどのイカレバカ映画だった。もうホントバカ。このバカさに笑えるかどうかで賛否が分かれるとこなんだろう

映画マニアなら楽しめるというか、日本のC級映画マニアじゃないと分からないネタが多すぎる。その一部を紹介。(ストーリーには触れてないのでご安心を)

・まず深作欣二に捧ぐ、と出てくるところ。そこから連想するとおり任侠の世界が待っている。

・深作繋がりでは、キルビルと言えばあの音楽、と言えば多分分かる、トレーラー等にも使われていた布袋寅泰作曲の「新・仁義なき戦い」のテーマ。

・タイガーマスク等の時代のアニメを彷彿とさせるオーレンイシイ(石井お蓮?)の少女時代。しかもこれ、スタッフロールで、製作「プロダクションI.G」(押井守のイノセンスを製作したとこ)とあったからびっくり。さらにメイキング映像に出てきたんだけど、キャラクターデザインが田島昭宇(漫画、MADARAや、多重人格探偵サイコを書いてる人)というのでさらにびっくり。このこだわりようが凄い。

子連れ狼みたいにバッサリ斬って血が吹き出る。

・なんか少年ナイフを彷彿とさせるバンドが出てきた。

・劇中演歌が流れる。スタッフロールでも流れる。その「恨み節」という曲は、修羅雪姫という復讐劇のテーマ曲だったとか。見てないけど内容は知ってる。原作は漫画で、子連れ狼書いた人。あらすじを改めて見ると、オーレンの人物自体が修羅雪姫のオマージュみたいだ。

・途中凄くタイムリーなことに「リリィシュシュ」の歌が使われていた。

あと他にも色んな映画から、香港映画やメキシコ映画なんかからも取ってるらしい。

メインのターゲットであるアメリカ人の九割九分九厘が面白さの大部分を理解できないのでは。そういう自分も元ネタのほとんどを知らないわけで、その意味で全く楽しめていない部類なのかもしれないけど。

けど、単なるオマージュの切り集めというには上手すぎる繋ぎ。映像も綺麗だし、オマージュのシーンも、元ネタを知らなくても笑いを誘えるほどの極端さとバカバカしさ。

個人的にこの作品ではオーレン演じるルーシー・リューがかなり良かった。これまでのイメージからか、日本語を喋るリューを観ているだけで感動がある。しかもサーマンと比べて際立って発音上手いし。サーマンが中国やヨーロッパの剣術っぽい動きをするのに対して、リューがかなり伝統的な殺陣をやってのけていたのも感心した。
雪の上で着物のリューが刀を構えるシーンなんて美しすぎる(どうしてもこれをやりたかったんだろうな、タランティーノ・・)。ラストのシーンにはコメディ出身だったことを思わず思いださせられたけど。
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とにかくこのバカさにかなりスカッとさせてもらったので、この映画にはかなり満足しています。vol.2も楽しみ。

最後にネット上で拾った日本版キルビルポスターを。

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僕は邦題作るなら、「斬るビル」かと思ってたけど、これ↑のほうが秀逸ですな。

Toy Story 2

ディズニーの「トイストーリー2」を観た。

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オーソドックスなエンターテイメント。2作目の必然性を感じないけど、興行収入目的の「商品」なのだからそういうものか。

甥っ子が一作目の大ファンだったので2作目を買い、一緒に観た。

ずーっと同じ調子でピンチ、なんとかして、ピンチ、なんとかして、というのを繰り返すので少々疲れる。けど、これくらいの展開じゃないと子供は飽きてしまうんだろうな。

それにしてもCGの質感には驚かされました。

Lily Chou-Chou

岩井俊二監督作品、「リリィシュシュのすべて」を観た。

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田園風景が美しい田舎町。13歳の少年達。いじめ。唯一の安らぎとしての音楽、リリィシュシュ。ドビュッシー。レイプ。援助交際。沖縄の楽園「アラグスク島」。そして殺人。

繊細な13歳の心をかなり秀逸に描き出している作品だけど、観たあとはかなり暗い気分になる。ハンディーカムで撮影しているのか、手ぶれが激しいため酔ってしまうことも不愉快さを増す要因になっているんだろう。しかもこの映画長い。最後のほうは「早く終わってくれ」という気持ちでいっぱいだった。

映像は文句なしに美しい。ストーリーにこれといったカタルシスというか、安らぎを得られる要因というは無いのだが、この映像の美しさには癒される人も多いかもしれない。

個人的に、主人公の片思いの相手が主人公の手引きによってレイプされてしまうシーンのBGMにドビュッシーの「アラベスク」が使われていたことにかなりの不快感を感じた。あんなシーンで使うなんて酷い。最も好きなクラシック曲の一つなのに、これからあの曲を聴くたびにレイプシーンをイメージしてしまうことになったとしたら僕は岩井監督を恨むかもしれない。

力作ではあったけど、リリィシュシュの存在感が薄かったのが残念。

July 03, 2004

玉観音

中国映画、「玉観音」を見た。英題、「JADE GODDESS OF MERCY」

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最近中国の映画を見るのが好きです、と中国語の先生に話したら、次の授業の時に中国映画のDVD貸してくれた。しかも、少林サッカーを見てヴィッキーチャオは綺麗ですね、って話をしたので、ヴィッキーチャオ主演の最新作のDVDを持ってきてくれたのだ。嬉しかったなぁ。ありがとう、マー老師。

で、肝心の内容なのだけど、もしかして、と思っていたけど、やはり英語字幕とかはつかないわけで、中国語のセリフに、中国語の字幕。(中国では、多くの言語を話す人が混在するので、TVや映画には大抵中国語の字幕がつく。例えば広東語と北京語のように、発話を聞くと完全に違う言葉でも、字にすると全く同じなのだ。)まぁいっかーと思いそのまま鑑賞。当然細かい内容は分からないのだが、終わってみると結構分かった気がする。わりと感情移入できたし。

せっかく借りたありがたい作品だったけれど、話はちょっとつまらなかった。つまらない、というより、後味が悪すぎる・・・ 

一目ぼれをした相手が、実は昔麻薬捜査官で、過去に悲しい事件があり、一旦くっついたと思った男の元から置手紙を残して去っていく。物語は、その過去の事件の回想がメインで、最後にちょこっと元の時代に戻ってきて、過去の因縁がからんだ復習劇が繰り返される・・・というどろどろの悲劇です。話のテンポはいいんだけど、暗い。

ヴィッキーチャオが相当目の保養になったのでよかったですが。

July 02, 2004

Patch Adams

ようやく見れた、「パッチアダムス」 ロビン・ウィリアムス主演。実話ということを意識してみるべし。

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涙が止まらない。説明不要の名作!

「怖れや怠惰などから、人々が見ようとしないものを見るんだ。そうすることによって、新しい世界が見え始めるから。」

最高にいい映画は、大切なコトを色々と気づかせてくれる。

キミが、本当にこんな医者になれることを心から願っています。

July 01, 2004

Finding Forrester

小説家を見つけたら、原題「Finding Forrester」を観た。
ショーンコネリー、ロバートブラウン主演。ガス・ヴァン・サント監督作品。

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ブロンクスの黒人少年と、数十年前に一度だけ名作を発表しその後文壇から消えてしまっていた小説家との友情の物語。小説家はこの黒人少年に非凡な文章の才能があることを見出して、厳しく彼を導いていく。

「コンクール出たことある?」

「一度だけな」

「勝った?」

「あたりまえだ」

「あ、そう。それって賞金とか出るやつ?」

「ビューリッツァーだ」

「・・・」

かっこよすぎる。こういうの好き。あとこのセリフも印象的。

「第一稿はハートで書け。第二稿の推敲には、頭を使え」

総評としては、鑑賞後の余韻がいい、満足度の非常に高かった作品。この監督は、「グッドウィルハンティング」の監督でもあり、なぜ似たような設定の映画を再び撮ったのかちょっと疑問だが、そんなことはどうでもよく思えるくらい爽やかな映画。(ちなみにこの映画マットデイモンが物凄いちょい役で出てくる)

あと、主人公の才能を嫉んで陥れようとする教授が、「アマデウス」でモーツァルトの才能を嫉んで陥れたサリエリと同じキャストだったのが面白い。

エンディングテーマが、「somewhere over the rainbow」なのかと思いきや、よく聞いていると、somewhere over the rainbowと「what a wonderful world」が合わさったアレンジになっていて(一方のverseの後にもう一方のverseが入る、という感じ)、不思議な感じがした。

この映画のなによりの魅力は、主演のロバートブラウンの演技!確かに見たことなかったけれど、新人だというから凄い。彼の人生をそのまま見ているように引き込まれます。こういう時には、アメリカってすげぇ国だなぁと思う。

「小説家を見つけたら」という邦題は、いい付け方だなと思いました。


んで、この映画、返却期限までにどうしても見る時間を捻出できそうになくて、夜中に起きて見たんだけど、「切れてるチーズ」食べながら見てて、見終わってから残りを冷蔵庫にしまってから寝たんです。で、翌日朝起きて牛乳飲もうと冷蔵庫を開けると、中に入っていたのはDVDでした。チーズは机の上に放置されてました。DVDは、冷えてるうちに返却しました。

June 23, 2004

Together

陳凱歌(チェンカイコ−)監督の北京バイオリンを観た。

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バイオリンの天才である少年と、その少年の成功に自らの夢を重ねる父親の物語。
よくある題材でよくある展開をする映画だけど、それを本当に綺麗にドラマとして纏め上げた、傑作。映像も綺麗で、涙を流さずには見ていられない感動作でした。

主題は父と子の絆、お金より大事なモノ、というところだろうか。
どんなに辛くても明るい父と、些細なことで揺れる少年の心の描写が絶妙。
劇中何度となくお金のやりとりがスクリーンに映るが、貧しい父親は決して受け取らない。無邪気な春少年はもらえるものは受け取ってしまうけど。

途中、陳凱歌監督自ら扮するユィ教授が弟子に「金のための演奏はするな」と叱り付けるシーンがあるが、これなんかは彼の前作品で「キリングミ−ソフトリー」という話題性だけは十分だが内容の薄い三流サスペンスハリウッド映画を撮ってしまった陳凱歌が自分自身に言ってるのでは、と思ってしまった。(映像はあの作品もとても綺麗だったけどね)

音楽映画としても「海の上のピアニスト」に匹敵するくらい気に入った。
主人公の奏でるバイオリンもとても綺麗で、主にチャイコフスキーなどのクラシックの名曲が披露されるわけだけども、中にはテレサテンの「月亮代表我的心」なんかも出てきて楽しませてくれる。

ちなみに原題は「和イ尓在一起」(あなたと一緒にいる、の意)
英題は「Together」(そのまんま。どちらもなんとなく作品の雰囲気を掴んでいる)

で、邦題が「北京バイオリン」って、なにそれって感じしない?すっごく分かり易いんだけどさ。

June 19, 2004

少林サッカー

少林サッカーを観た。

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この映画は凄い。バカをここまで極めると、こんなに面白い映画ができるのかと心底感心した。

序盤はギャグのバカさについていけず、引いてしまうシーンが結構あったのだが、よくあるコメディーと違い、中盤から落ち着いて人間ドラマに走るのではなく、バカさをどんどんエスカレートさせていって結果として最後まで笑いのテンションを保ち続けるという、かなりパワフルな映画だった。一人でみたんだけど、文字通り抱腹絶倒しました。

とにかく彼らのサッカーの試合シーンを見るのが一番笑える。
キャプテン翼みたいなシュートフォームや、日向のタイガーショットやリベロの武田のバズーカチャンネルみたいなシュートなど、懐かしのサッカー漫画を彷彿とさせるシーンの連発も興奮を助長させる。

主演俳優が監督でもあるんだけど、天才です。なんでこんなバカなことを考え付けるのか不思議なくらい。

あと、映画の面白さとは別に、個人的に面白い発見だったのは、主人公とその直接の周りのメインキャラたちはどうやら広東語のような、とにかく中国語の授業で習うような普通語とは全く違う言葉を話していて、全く理解できないのだけれど、ヒロインのヴィッキー・チャオが話すのは普通語というか北京語というか、とにかく中国語の授業で習うものと同じ感じなんです。だから凄くよく聞き取れる。でも、劇中、キャラ同士はそれぞれの言葉で話すんです。ホントにああやって通じるのかな。でも主人公がヒロインに「キミは美人なんだから!」って話すシーンとかでは北京語使ってたな。面白い。

ちなみにこのヴィッキーチャオ、劇中は醜い子、って役で出てくるのでわかりにくいんだけど、メイキングやインタビューの映像を見ると、映画の中との差にびっくりするくらい可愛かった。話す中国語はとても聞き取り易く、使う文章もとてもシンプルなので何度も聞いてしまいました。

ヴィッキー・チャオ、もしくは、趙薇(Chou Wei)
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June 18, 2004

Terminator 3

ターミネーター3を観た。

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だめ。B級もいいとこ。

ターミネーターに再び続編が出る、というのがニュースとして出た時点ではかなり騒がれたけど、上映されてからはそんなに騒がれていたようには思えなかったので、そんなに期待もしていませんでしたが。

2はお気に入りトップ10に入るほどの佳作だったし、1作目も典型的なB級映画という感じだけど斬新な世界観があったのに、この3はひどい。脚本が特にまずいわけだけど、アクションが派手、という点以外に何もない。ターミネーターが迫ってくる怖さもいまいちだし、何より、このストーリーの必要性が全く分からない。2で完結していても全く違和感ないし、もし続きがあるにしても3の後の時代をやるならともかく、なぜこの舞台設定のエピソードを追加するのかが一切分からない。それほど蛇足。

泣かせようとしてるところでも泣けないし(そもそもキャラに感情移入できる要素がゼロ)、全く何がしたいのかわかりません。この監督のほかの映画も観たけれど、ああ、こういう感じが好きなのね、というのは分かるけど、だからなに、という感じ。

一通りけなしたけど、55歳過ぎてもこの役ができるシュワルツネッガーはホントにすげぇと思った。

Balzac Et La Petite Tailleuse Chinoise

フランス映画、「小さな中国のお針子」を観た。原題:Balzac Et La Petite Tailleuse Chinoise

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監督も中国人なら、メインキャストも皆中国人で、舞台も中国だけど、雰囲気はもう完全にフランス映画。ダイ・シージェ監督の自伝的小説が原作になっているらしく、その原作からフランス語で書かれているらしい。ダイ・シージェは長いことフランスで活動している。

映画の舞台は中国の山村。文革の頃に、反革命分子の子ということで「再教育」のため山村に送り込まれた2人の青年が、そこで出会う「お針子」という村で一番美しい娘と恋に落ちるという話。ストーリーは、恋愛を語るものではなく、2人がいかにして無知な田舎の娘を禁じられた西洋文学によって目覚めさせるかということに奔走する様や、村での生活、村人との関わりをコミカルに描く。バイオリンの演奏を披露するとき、モーツァルトのソナタを奏でながら「毛沢東を想って、という曲です」なんていう具合に。

この作品で印象的なのは、ほぼ全てのシーンに登場する中国の山村の絶景と、文学に対する人々の憧れだ。設定では、この映画の舞台は、今はもう三峡ダムのために沈んでしまったエリア。三峡下りといえば、中国で観られる最も美しい景色の一つとして知られる。そんな景色の中でこのほろ苦くも綺麗な物語が進むのだから、ただボーっと眺めているだけでも飽きない。全編を通して流れるバイオリンや胡弓の調べがこの景色と相俟って本当に心地がいい。

もう一つは人々がいかに文学というモノに飢えているか、この時代の人々を動かす力に驚かされた。ここでは小説が、中世ヨーロッパの胡椒さながら、この世の秘宝のように扱われている。そして、一冊のバルザックが3人の人生を変えてしまう。知への欲求と、本の力というものを考えさせられる。

自分にとって大切な本を改めて掘り起こしてみようかな。

May 21, 2004

リメンバーミー

徹夜明けで学校行って昼飯食えないまま町工場訪問をし、帰って今日中までの作業が大量に残っている中、こういうしんどい時にこそ喜びを追求しないといけないということで、作業を一部棚に上げて映画を見ることに。好きなことは譲ってはいけません。そしてこの背水の陣できっとまた作業もはかどることでしょう。

また最近のマイ韓国ブームに乗っかって、今回は「リメンバーミー」、原題「同感」 
韓国映画が最近好きな理由の一つに、韓国の女の子が韓国語で話す時の感じというか、韓国語の音というか、イントネーションというか、なんかそういうのがいいんです。しかしなんか巷でもドラマの影響かなんか知らないけど韓国ブームなようで。これに乗っかってまだ日本未公開の名作が沢山ビデオ屋に並ぶといいなぁ。少ないんだよなぁ、韓国映画スペース・・

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ケースの裏面にあるあらすじやプレビューを見る限り、ラブストーリーのようなんだが・・・ラブストーリーではない気が・・・。でもべたべたなラブストーリーにしなかったおかげでいい話に仕上がってたように思う。1979年と2000年をアマチュア無線機が繋ぐっていう、結構ありそうなネタだけど、それを軸にしっとりとした人間ドラマがよくできてる。前半ストーリーが転がり出すまで長いけど。全編に流れるピアノ曲と、時々流れるクラシックの使われ方が好印象。主演俳優ユ・ジテの演技が特に良い!

やっぱりはずれない韓国映画

(ちょいネタばれかな)
印象的なシーンは過去にいるソウン(ヒロイン)が、未来のイン(ユ・ジテ)に未来の様子を聞いて、インが実に楽しそうにそれに答えるシーン。中でも印象的な質問が、基本的な質問を一通り終えた後、それじゃあ、と一番肝心のことを聴くように声を落として、「統一は・・?」と尋ねるシーン。韓国の人々がいかに長い間南北の統一を願っているのかが少し伝わってくきて、少し感動した。他にも未来の様子を語るシーンがあるけど、こういう風に過去の人に未来がどう変わったかを教えたりしたいなぁといつも思っていたので楽しかった。

映画は韓国にはまりつつあるけど、中国語に対する熱もまだ冷めず。明日からちょっと内モンゴル自治区へ行ってきます。

以下さらにちょっとネタばれ

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May 17, 2004

Christmas in August

自分の中で韓国映画がブームになりつつある。韓国映画関連のサイトを眺めているとよく目にするタイトル、「八月のクリスマス」を借りてきて見た。

ホ・ジノ監督、ハン・ソッキュ、シム・ウナ主演。

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あらすじ等を特に見ないで借りてきたため、観始めてしばらくして、あ、失敗したかな、と思った。いわゆる難病モノだったからだ。主人公が死んだりする悲しい話はあまり好きではない。「ラスト・プレゼント」のようなこれでもかってくらいハイテンションで激しい悲劇が展開されるのだろうか、と思ってしまった。

けど、観終わってみると、これほど爽やかな映画もないんじゃないかと思えてしまった。

98年の映画なんだけど、時代設定からくる人々の服装や景色と映像の色などの感じから、見終わって調べるまで80年代の映画かと思っていた。
セリフが少なく、北野武っぽいなと思った長い「間」の取り方、落ち着いた主人公のキャラクター、抑えられた表現、全てが予想していた「悲劇」の在り方ではなかった。全体的な印象は、小津安二郎監督の「東京物語」を彷彿とさせる。

色使いから古そうな印象を受けるけど本当に綺麗な映像とシーンの連続で、主人公二人の映画だということを忘れそうなくらい自然な演技が素晴らしい。映画的に盛り上がるところをあえて避けていくようなストーリー展開のためあっけなくもあるのだが、観終わってから数分、数十分と経って感動が増してくるタイプの映画だ。

傑作。

May 10, 2004

My Sassy Girl

韓国映画、「猟奇的な彼女」を見た。

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最近下手したらジャパニメーションばっかり借りるハメに陥りそうだったのであまり考えずに借り出す。
この映画、前から観たかったんだけど、野郎一人で見たら虚しいだろうなと思いあえて敬遠していたんだけど、やっぱりデート映画は一人で見るもんじゃないな・・・

しかし感想は・・最近これしか言ってない気がするけど、マジ感動した!最高最高。
コメディーとしてもラブロマンスとしても一級。こんなに面白い映画は暫く見てない。原作はネット上に書き込まれたほぼ実話って話だけど、映画はエンターテイメントとして非常に上手く脚色されたものだと思う、笑いとか伏線とか絶妙。

なんといっても主演のチョン・ジヒョンが素晴らしく可愛い。惚れる。怒ってる顔はそうでもないけど(劇中は怒ってばっかなわけだけど)。
個人的に「彼女」がキョヌ(主人公)をぶん殴るときに、割と体重乗ってそうないいパンチを繰り出してるとこがツボにはまってました。すんげぇ痛そうなの。

映画を見終わって、レビューサイトを見に行ったら、彼女は「イルマーレ」にも主演で出ていたと知る。イルマーレは見たし、凄く気に入った映画だったんだけど、なぜか主演女優の顔は印象に残っていなかった。言われてもピンとこない。けどサイトで確認するとやっぱ同じ顔だ。不覚。他の出演作も要チェック。

それにしても今思うと、今まで見た韓国映画でハズレは一つもない。と言ってもいくつかしか見たことないけど。(シュリ、イルマーレ、ラストプレゼント、など)
恐るべし韓国映画。はまりそうな予感。


返す前に、もう一度最初から通して見てしまった。二日連続で。生まれて初めて。あーあ。


「偶然とは、努力した人に運命が与えてくれる橋」 いいセリフだね。

May 09, 2004

Innocence

金曜、好きな授業をサボり泣く泣く三田へ行く。去年まで中等部で空手を教えていた連中が女子高に上がり、稽古日が変わって指導する人がいなくなったからだ。毎週授業サボるわけにはいかないのでこれから隔週で。

そんで、どうせ稽古は昼下がりで、午前が空いたので見たかった映画「イノセンス」を見に映画館へ足を運んだ。
何気に一人で映画館行ったの初めてかもしれない。

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とにかく映像と演出と音響の凝り様ったらこれ以上ない、ってくらい。もう素晴らしすぎる。画質あまりよくなくて、音もドルビーデジタルでもなんでもない古い映画館だったのが心底悔しかった。これは是非カンヌでもパルムドール取って欲しいな。

あと、伊藤君子が歌う主題歌「Follow Me」がいい。わりと名前を聞くジャズシンガーだけど、曲は聞いたことなかった。

いい映画はいい音楽がついてくる。

May 04, 2004

攻殻機動隊

攻殻機動隊。押井守監督。1995年。

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中学の頃観たことがあったはずなのだが、ほとんど内容を覚えていなかったため、再度鑑賞。


内務省直属の独立部隊公安9課,通称「攻殻機動隊」
主人公草薙素子は脳と脊髄以外「義体」化されている9課のリーダーでもあるサイボーグ刑事。さまざまな人間の記憶や行動を,脳をハッキングすることで操るという特徴的な犯行スタイルで怖れられる「人形使い」との戦いから、生命って何?みたいな疑問を投げかける。

ウィキペディアの説明はこんな感じ

95年のアニメってこんなに凄いんだな、と唸らせられる力作。マジ感動。ストーリーや設定の細かさがなんかわくわく感を煽る。

観たことあったはずなんだけど、2,3のシーンしか覚えていなかった。寝てたんだな、きっと。こんなにおもしろいのに・・・

April 25, 2004

千年女優

イノセンスが見たいので、予習として再び「Ghost in the Shell」を見ようと思ってTSUTAYAに行ったんだけど、借りられてしまっていたので、横にあった「千年女優」を借りて観た。前から観ようと思ってた作品だったし。

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いやー感動した。

前半は正に「映画」を感じさせる娯楽作品という感じ。後半は一気にこれでもかというくらい切ない。映像と音楽が綺麗で、登場する様々な時代風景(中世、幕末、明治大正、戦前戦中戦後、現代、近未来)やその時々の衣装も美しい。スピーディーに切り替わるリアルと虚構、現在と過去の混合、と構成が面白い。
おばあちゃんになっても素敵な女性が、初恋を語るってだけで良いよね。

映画が終わる頃、もう終わっちゃうの?と名残惜しくなる。

ラストは、一瞬びっくりするけど、考えると、やっぱあれでいいのかも、と思う。

2002年にドリームワークスから世界配給もされてたみたい。
英語版オフィシャルサイト「Millenium Actress」←よくできてる。

好み評価:☆☆☆☆1/2

April 02, 2004

黄泉がえり

黄泉がえり。

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草薙剛、竹内結子主演。
柴咲コウが劇中に歌手「RUI」として歌った「月のしずく」が凄くヒットしていたのを思い出す。結構好きな歌だったな。
舞台は阿蘇。死者がそのときのままの姿で次々と生き返ってくるという現象が起こる。自分よりかなり年下の「兄」が生き返ってきたり、出産と同時に死んだ母が成長した娘と同じくらいの年頃で再会したり、生き返ってくる場面だけでかなり泣ける。
けどやっぱりただ生き返ってくるだけ、ってわけはなく。
一瞬ホラーなのかと思ったけど、そんな要素は全然なくて、とても切なくて悲しい話だった。

好み評価:☆☆☆

感動したけど、☆三つな理由はちょっとネタバレなので下に。

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March 16, 2004

The Thomas Crown Affair

ピアス・ブロスナン主演、「トーマスクラウンアフェア」を観た。

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モネを盗む、という設定に興味を持って借りてきた。ブロスナンは、007というよりMrs.Doubtfireに出てくるあの印象なんでどんなだろ、と思ってたら、やっぱり007だった!物凄くかっこいいですよ、この作品でのすかしっぷりは。モネを盗むシーンとクライマックスのシーンはもう完全にジェームスボンドの身のこなしです。娯楽作品として、文句なしに楽しめる傑作。

4月2日の金曜ロードショーでやるみたいなので、是非観てみてください。お勧め。

好み評価:☆☆☆☆

March 07, 2004

無間道 -"Movie Log"

トニーレオン、アンディーラウ主演、「インファナルアフェア」を観た。

infernalaffairs.jpg

原題は「無間道」。仏教用語の無間地獄から来てる。無間地獄は確か一番最下層の地獄で、作中のメッセージにもあるけど、ずっと続く苦しみを味わうところ。infernal affairsは直訳すれば地獄の出来事、でちょっとタイトルと内容を結びつかせ辛いけど、英題のほうが響きはいいな。

とにかく脚本が凄い。警察とマフィアの対決モノなのに、アクションシーンが殆ど無い。それなのに物凄い緊張感。演出と脚本と複線の使い方が巧いからだろう。そして役者が渋い。ケリー・チャンとか主人公周りに何人か女優出てくるけど、はっきり言っていらない。この作品で初めてケリー・チャンちょっとかわいいと思ったけど。

プレビューで出てた次回作にも期待。

と思って今調べたらこれ三部作なのね。流行ってるのかな三部作・・・
一応三部で完結して、無間道3も香港では上映されたみたいなのであとは日本での公開を待つだけ。あー続き物は全部出てから一気に観るのが好きだったのに・・また吹き替え版借りてきてしまったし。

いずれにしろ、香港映画が久しぶりにやってくれました。

好み評価:☆☆☆☆

February 24, 2004

hommage

この前ロードトゥパーディションを見たのだが、それについて書いたエントリーを読んだ物知り玄地屋が面白いことを教えてくれた。

この映画、あの子連れ狼へのオマージュだっていうんだ。

トムハンクス→拝一刀
その息子→大五郎

なるほど。言われてみればたしかにストーリーもまんまだ。パーディションっていうのは、作中に出てくる目的地の地名なんだけど、つまり普通に読めばその目的地への道、っていうタイトル。だけど、地獄に落ちる、とかそういう意味もある。地獄への道。そんで、子連れ狼で繰り返し使われるナレーションに、「冥府魔道を行く親子」とあるらしいから、タイトルから子連れ狼リスペクトだったんですね。おもしろい。

子供の頃父親とよく見て、拝一刀の胴太貫に憧れた。最強の日本刀だと思ってた。あと、大五郎の操る乳母車は一種の戦車だと思っていた。(ゆえに半分ギャグ映画だと思っていた)

映画しか見たことないけど。原作は漫画だったんだ。
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アニメ@niftyのウェブサイトより

パクりではなく、リスペクトな証拠に、映画自体がアメリカのビジュアルノベルの映画化で、そのビジュアルノベルの冒頭に、しっかり子連れ狼の原作者の言葉が書いてあるそうな。

「道は自分で選ばなくてはならない」 小池一夫

February 19, 2004

my cinematic review

movie logが溜まってきたので、自分の映画評一覧という形でまとめてみようと思う。
映画評というか、鑑賞履歴だな。
自分がどれだけ気に入ったか、という好み評価もつけて。

好み評価(完全に主観的、好みにあったかどうかの評価です)
☆☆☆☆☆ −最も心に残った、特別な思い入れのある傑作。
☆☆☆☆ −すごくよかった作品。大のお気に入り。お勧め。
☆☆☆ −見てよかった作品。楽しめた作品。
☆☆ −普通。特に感慨もなく、思い入れもあまりない作品。
☆ −つまらなかった作品。趣味に合わなかった作品。
★論外 −見て損した作品。お金と時間の無駄だったと感じた作品。

最近見た作品(movie logにある作品)
The Thomas Crown Affair ☆☆☆☆
Infernal Affairs ☆☆☆☆
Road to Perdition ☆☆☆1/2
The Return of the King ☆☆☆☆
8人の女たち ☆☆☆
The Majestic ☆☆☆1/2
The Two Towers ☆☆
The Lord of the Rings
風の谷のナウシカ ☆☆☆☆
The Last Samurai ☆☆☆☆1/2
The Matrix Revolutions ☆☆☆
The Matrix Reloaded ☆☆1/2
The Matrix ☆☆☆☆1/2
Chicago ☆☆☆☆

過去に見た作品(順序不同、思い出し次第随時追加)
Dead Poets Society(邦題:今を生きる) ☆☆☆☆☆
 ロビンウィリアムス主演。学園モノ。Carpe Diem (seize the day)の精神。
Wild Wild West ★論外
 ウィルスミス。寒い、つまらない、意味不明、最悪。

Road to Perdition -"Movie Log"

トムハンクス主演、ロードトゥパーディションを見た。

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この映画、上映当時に、年に数回しかメールしないオハイオの友人が「日本でも上映されたら必ず見ろ!」と、それだけ言うためにメールをよこしてくれてたほどなので、気になってた作品。先日のおちゃー姉さんのお勧めセレクションにも含まれていたし、借りてみた。

父子の絆を描くマフィアモノ。ハリウッドのマフィアものだけど、バイオレンスのシーンは極力抑えられていたように思う(人はばったばったと死ぬわけだけど、地味な演出だった)。BGMも終始落ち着いた音数の少ないピアノの旋律。落ち着いた映画だった。それだけに後味も落ち着いた、じんわりいい印象を残す。

それにしても心残りは、日本語吹き替え版を借りてきてしまう、とうい大失敗を犯してしまったこと。日本の声優さんもいいけどね、やっぱトムハンクス生の演技を聞きたかった。

February 17, 2004

The Return of the King -"Movie Log"

ロードオブザリングトリロジー完結編、「王の帰還」を見た。
ビナファミリーで。Hoyoは参戦できなかったので、KすぺNる太の三人で。

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第一作目と二作目で不発かな、と心配したけど、やはり最後は期待を裏切りませんでした。3時間40分通して楽しめた。製作者達に拍手を送りたい。

つっこみどころも相変わらず多くて、それをとても楽しめるのがこの作品のいいところかも知れない。

それでは最後に、敬愛する勇者サムに。

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8 Femmes -"Movie Log"

おちゃー姉さんのお勧めで、フランス映画「8人の女たち」を見た。

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フランスの大物女優8人を集めて、その8人だけが登場人物っていう豪華な企画。
説明がややこしいのでgoo映画から引用。

解説

殺人事件が起こった大邸宅の中で繰り広げられる女性ばかりのミュージカル。監督・脚本は「まぼろし」のフランソワ・オゾン。出演は「ダンサー・イン・ザ・ダーク」のカトリーヌ・ドヌーヴ、「彼女たちの時間」のエマニュエル・ベアール、「ピアニスト」のイザベル・ユペール、「星降る夜のリストランテ」のファニー・アルダン、「ザ・ビーチ」のヴィルジニー・ルドワイヤン、「焼け石に水」のリュディヴィーヌ・サニエ、「肉体と財産」のダニエル・ダリュー、「エリザ」のフィルミーヌ・リシャール。2002年ベルリン国際映画祭銀熊賞(最優秀芸術貢献賞)受賞。

あらすじ

1950年代のフランス。雪に閉ざされた大邸宅に、クリスマスを祝うため家族が集まってきた。そんな時、メイドのルイーズ(エマニュエル・ベアール)が、一家の主人が刺殺されているのを発見。容疑者は邸宅に集まった8人の女たち。家族愛を吹聴する祖母のマミー(ダニエル・ダリュー)は株券を持ち、実は相当に欲深い。妻のギャビー(カトリーヌ・ドヌーヴ)は、夫の共同経営者と浮気をしているらしい。妹のピレット(ファニー・アルダン)は元キャバレーのダンサーで、お金のトラブルを抱えていたようだ。ギャビーの妹のオーギュスティーヌ(イザベル・ユペール)は欲求不満のオールドミスで、殺された義兄に好意を持っていた。清楚な長女スゾン(ヴィルジニー・ルドワイヤン)も、勝ち気な次女カトリーヌ(リュディヴィーヌ・サニエ)も、ルイーズも、黒人の家政婦マダム・シャネル(フィルミーヌ・リシャール)も、それぞれ怪しい。

とまぁ、こういう映画。ミュージカルとして観るには少し物足りないけど、エマニュエル・べアールが好きなので満足。話は結構真面目に展開してそうなんだけど、ところどころに入る歌が、どれもひどく音痴で、歌詞もやっぱり真面目そうなんだけど、なぜか笑える。振り付けも笑える。見終わってみると、総じて笑える映画だった。

February 15, 2004

The Majestic -"Movie Log"

ジムキャリー主演、ショーシャンクやグリーンマイルを手がけたダラボン監督作品、「The Majestic」を見た。

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やっぱジムキャリーいい、すごく好きな役者だ。コメディーもいいけど、ヒューマンドラマやらせてもしっかり味を出す。

作品の印象も、暗いテーマを扱いながら、終始BGMに流れる軽快なジャズや、ジムキャリーの明るい演技で、あったかいものに仕上がってる。

ストーリーで気になる点もあるけど、見てよかった映画。

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February 13, 2004

The Two Towers

LOTR祭り二発目。Nる太と二人で、夜中のDNPで「二つの塔」を見た。

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段々盛り上がってきたかな、という感じ。
ただ、3時間は長かった・・・

なんか、原作を知らないでいると話についていけません。

February 11, 2004

The Lord of the Rings -"Movie Log"

ビナファミリーで、ロードオブザリングシリーズ完結編「王の帰還」を見に行く企画が出ているので、その宿題としてまだ見ていなかった第一作目を見た。

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どうしよう。つまんない、この映画・・

「王の帰還」の評判は物凄いし、「二つの塔」まで見た人も、おもしろいと言っていたから、この先どんどんおもしろくなっていくことを期待しよう・・・

January 17, 2004

Nausicaa of the Valley of Wind

昨日、早めに学校から帰ると、幸運にも金曜ロードショー風の谷のナウシカ」を
観ることができた。

nausicaa.jpg

ナウシカは、5,6才の頃一度観たことがあったはずで、それ以来見たことが無く、
内容も憶えていないので常にもう一度見たいと思っていた。

20年前の作品とは思えないほど綺麗な映像にまず驚いた(と思って今調べたら、
やっぱりデジタルリマスター版だった)。音楽も素晴らしかった。
ストーリーもわずか2時間で収めたものとしてはやはり壮大。
ただ、少し前に原作を読破したのだが、その予備知識が無ければ難解なストーリーだ
ったのでは、とも思った。

個人的には、巨神兵オーマが、せっかく甦ったのにストーリーに何の影響も与えずに
一瞬で消えてしまうところが残念だった。
あと王蟲の神聖さがあまり伝わってこないところとか。

いずれにしろこの映画が不朽の名作であることにはなんら変わりはない。

はてなダイアリーによると、
原作の連載が始まったのが82年。映画が公開されたのが84年。原作が完結したのが
94年。映画に収まりきらなかった部分が10年分ある。(原作1巻から7巻のうち、映画
化されたのは1巻の内容。)劇場版で是非続きを、とどうしても願ってしまう。

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December 11, 2003

The Last Samurai - "Movie Log"

ビナファミリーで今度はラストサムライを見に行った。

lastsamurai.bmp

素晴らしいの一言に尽きる。
春にプレヴューでキャスティングを見たときに、あーやっちまった、と思ったが
予想を見事に裏切ったA級の一作。

(泣けるかどうかが映画の良し悪しの規準では決してないが)
映画館でボロボロと泣いてしまった映画は最近では千と千尋以来か。

トムクルーズが、未だかつてない迫力の演技を見せていた。

以下、ややネタバレなのでまだ観ていない人は注意。

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November 18, 2003

"Movie Log" of The Matrix Revolutions

そしてついに見てしまった。メンバー:Gい君Nる太Hoyo

今回あまり活躍しなかった二人。
matrevo.bmp

なんというか、やはり、第一作目だけがA級の映画だな、と。
これも楽しかったけどね。

その日の収穫。
Gい君のブログにあるように、HIRO MIYOSHIが制作に関わっていたわけだが、
「Senior Software Engineer」だった。さすが。

Belated "Movie Log" of Matrix Reloaded

先週"The Matrix"を見た夜と同じ夜に、立て続けに続編である"The Matrix Reloaded"
も見た。

m_reloaded.bmp

楽しかったけれど、内容薄かったなぁ。
とにかくこれを見てしまったがために、完結編であるRevolutionsも見ることを
宿命付けられた。

November 10, 2003

M, enjoy the world of MATRIX - "Movie Log"

日曜の朝、幼稚舎の稽古に三田まで行ったMだったが、着いてみると誰もいなかった。
そういえば試合の直後なので稽古を休みにするとかなんとか言ってた気もしなくもない。
仕方がないので一人練習をして、一人帰るM。

昼、研究室に行く前に「CHICAGO」返却しにいくと、棚の「The Matrix Reloaded」に
目が止まる。

研究室の大スクリーンと、サラウンド音響を思い浮かべて、思わず衝動的に
会計に持っていくM。

夜、作業が一段落ついて、人が少なくなったら見ようと思っていた。
すると、ズッケ氏が、「マトリックスとアニマトリックス借りて来ましたぁ。」
祭りの予感がした瞬間だった。

午前零時頃、上映開始。メンバー:ズッケNる太、M。
「The Matrix」
matrix.bmp

99年、Mが高3の春の作品、ニューヨークで上映が開始されたその日に見に行った。
4年前の作品なのに、今見ても凄い映像だ。スタイリッシュ。

終わった後に自然と笑みがこぼれる。非常に楽しめた証拠。これもまた素晴らしい作品。

30分休憩を挟み、Matrix祭り二作目に続く。

M, don't you miss the broadway? - "MovieLog"

ミュージカル映画、「CHICAGO」を見た。

chicago.bmp

本当に楽しい、いい映画だった。生のミュージカルが見たくなる。
それにしてもアメリカの役者さんはなぜあんなにも歌って踊れるのだろう。
プロの歌手が吹き替えしている、プロのダンサーの動きを合成している、
と言われても信じてしまいそうな、そんなエンターテイメント。
素晴らしい。

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