Log No. 344

February 2004

February 29, 2004

send off party

朝、赤レンガ倉庫にて行われたSFC卒業制作展を見に行く。
アトバムプロジェクトがいい感じに展示されていてなんか嬉しかった。
キューブを使ったプロジェクトが6個くらいあって流行ってるんだなと思った。

昼、目黒に部活のHP製作に関する委員会の打ち合わせに行く。

夕方、空手部の卒業生送別会が行われるので日吉に向かう。時間があぶれたのでかなり久方ぶりに日吉の図書館に入って、読書。

日吉の並木道沿いにできた、新しい研究棟にある綺麗なラウンジで会は行われた。

現役部員のほかに、中等部の女の子たちや高校生、そして多くのOBが来て下さった。

宴会の途中に、いろんな人が送別の辞を述べてくれた。高校生の送辞がモノマネつきでおもしろかった。あいつらマジ馬鹿でうける。

コーチのスピーチは卒業部員一人一人に関するエピソードだった。感動した。

一年間かけて部員が撮影し、この日のために編集してくれた思い出ビデオの上映もあった。かなりの長さで、本当に大変な作業だったはず。内容も凄く面白かったし、編集も上手かった。本当に嬉しかった。

部長先生から毎年卒業生に贈られる福沢諭吉の運命論之概略を、ついに自分が受け取る番になった。自分にもこの瞬間が来るとは、2年前は思っていなかった。

そして最後に、僕ら卒業部員が一人ずつスピーチをして、会は終わった。

とうとう、高校一年から始め、大学の4年間を過ごした空手部から、卒業してしまった。もう、部という単位で何かに向かうことも、共に馬鹿騒ぎすることも無くなると思うととても寂しい。でも、本当に意味のある、他人には想像もつかないほどの価値をもった4年間になったと思う。

人生で何度目だろう、「ありがとうございました」と心の底から言えた。

February 24, 2004

hommage

この前ロードトゥパーディションを見たのだが、それについて書いたエントリーを読んだ物知り玄地屋が面白いことを教えてくれた。

この映画、あの子連れ狼へのオマージュだっていうんだ。

トムハンクス→拝一刀
その息子→大五郎

なるほど。言われてみればたしかにストーリーもまんまだ。パーディションっていうのは、作中に出てくる目的地の地名なんだけど、つまり普通に読めばその目的地への道、っていうタイトル。だけど、地獄に落ちる、とかそういう意味もある。地獄への道。そんで、子連れ狼で繰り返し使われるナレーションに、「冥府魔道を行く親子」とあるらしいから、タイトルから子連れ狼リスペクトだったんですね。おもしろい。

子供の頃父親とよく見て、拝一刀の胴太貫に憧れた。最強の日本刀だと思ってた。あと、大五郎の操る乳母車は一種の戦車だと思っていた。(ゆえに半分ギャグ映画だと思っていた)

映画しか見たことないけど。原作は漫画だったんだ。
wolf.jpg
アニメ@niftyのウェブサイトより

パクりではなく、リスペクトな証拠に、映画自体がアメリカのビジュアルノベルの映画化で、そのビジュアルノベルの冒頭に、しっかり子連れ狼の原作者の言葉が書いてあるそうな。

「道は自分で選ばなくてはならない」 小池一夫

words to live by

可能性を、現実に変える。

February 19, 2004

my cinematic review

movie logが溜まってきたので、自分の映画評一覧という形でまとめてみようと思う。
映画評というか、鑑賞履歴だな。
自分がどれだけ気に入ったか、という好み評価もつけて。

好み評価(完全に主観的、好みにあったかどうかの評価です)
☆☆☆☆☆ −最も心に残った、特別な思い入れのある傑作。
☆☆☆☆ −すごくよかった作品。大のお気に入り。お勧め。
☆☆☆ −見てよかった作品。楽しめた作品。
☆☆ −普通。特に感慨もなく、思い入れもあまりない作品。
☆ −つまらなかった作品。趣味に合わなかった作品。
★論外 −見て損した作品。お金と時間の無駄だったと感じた作品。

最近見た作品(movie logにある作品)
The Thomas Crown Affair ☆☆☆☆
Infernal Affairs ☆☆☆☆
Road to Perdition ☆☆☆1/2
The Return of the King ☆☆☆☆
8人の女たち ☆☆☆
The Majestic ☆☆☆1/2
The Two Towers ☆☆
The Lord of the Rings
風の谷のナウシカ ☆☆☆☆
The Last Samurai ☆☆☆☆1/2
The Matrix Revolutions ☆☆☆
The Matrix Reloaded ☆☆1/2
The Matrix ☆☆☆☆1/2
Chicago ☆☆☆☆

過去に見た作品(順序不同、思い出し次第随時追加)
Dead Poets Society(邦題:今を生きる) ☆☆☆☆☆
 ロビンウィリアムス主演。学園モノ。Carpe Diem (seize the day)の精神。
Wild Wild West ★論外
 ウィルスミス。寒い、つまらない、意味不明、最悪。

fact is stranger than fiction

今日のCNNニュースから。

17歳少年が「失踪児童サイト」で自分の写真を発見

カリフォルニア州ロサンゼルス(AP) ロサンゼルス市サンファーナンドバレーに住む17歳の少年が数カ月前、インターネットの検索エンジン、グーグルで自分の名前を入力してみたところ、カナダの「失踪児童サイト」に同姓同名が載っていることがわかった。同サイトに入ってみると、3歳当時の自分の写真が掲載されていたという。14年前にカナダから「連れ去られた」ことを知った少年は学校の教師に相談。学校側から連絡を受けたロサンゼルス当局は、カナダ当局に確認後、今月11日、母親のジゼル・マリー・グードロー容疑者(45)を児童連れ去り容疑で逮捕した。

自分をネット検索したら実は自分は誘拐されていて母親が犯罪者扱いされていると知る、って一体どういう気持ちだろうか。そしてなんて世の中になったもんだろう。一瞬母親と血が繋がっていないのかと思ったけど、養育権を持つ離婚した夫から子を奪った、という話らしい。ただこのおかげで、実の父親は失踪したと思っていた我が子に会えることになったってとこが救いなのかな。まさに事実は小説よりも奇なり。

Road to Perdition -"Movie Log"

トムハンクス主演、ロードトゥパーディションを見た。

perdition.jpg

この映画、上映当時に、年に数回しかメールしないオハイオの友人が「日本でも上映されたら必ず見ろ!」と、それだけ言うためにメールをよこしてくれてたほどなので、気になってた作品。先日のおちゃー姉さんのお勧めセレクションにも含まれていたし、借りてみた。

父子の絆を描くマフィアモノ。ハリウッドのマフィアものだけど、バイオレンスのシーンは極力抑えられていたように思う(人はばったばったと死ぬわけだけど、地味な演出だった)。BGMも終始落ち着いた音数の少ないピアノの旋律。落ち着いた映画だった。それだけに後味も落ち着いた、じんわりいい印象を残す。

それにしても心残りは、日本語吹き替え版を借りてきてしまう、とうい大失敗を犯してしまったこと。日本の声優さんもいいけどね、やっぱトムハンクス生の演技を聞きたかった。

February 17, 2004

The Return of the King -"Movie Log"

ロードオブザリングトリロジー完結編、「王の帰還」を見た。
ビナファミリーで。Hoyoは参戦できなかったので、KすぺNる太の三人で。

aragorn_poster.jpg

第一作目と二作目で不発かな、と心配したけど、やはり最後は期待を裏切りませんでした。3時間40分通して楽しめた。製作者達に拍手を送りたい。

つっこみどころも相変わらず多くて、それをとても楽しめるのがこの作品のいいところかも知れない。

それでは最後に、敬愛する勇者サムに。

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8 Femmes -"Movie Log"

おちゃー姉さんのお勧めで、フランス映画「8人の女たち」を見た。

big.jpg

フランスの大物女優8人を集めて、その8人だけが登場人物っていう豪華な企画。
説明がややこしいのでgoo映画から引用。

解説

殺人事件が起こった大邸宅の中で繰り広げられる女性ばかりのミュージカル。監督・脚本は「まぼろし」のフランソワ・オゾン。出演は「ダンサー・イン・ザ・ダーク」のカトリーヌ・ドヌーヴ、「彼女たちの時間」のエマニュエル・ベアール、「ピアニスト」のイザベル・ユペール、「星降る夜のリストランテ」のファニー・アルダン、「ザ・ビーチ」のヴィルジニー・ルドワイヤン、「焼け石に水」のリュディヴィーヌ・サニエ、「肉体と財産」のダニエル・ダリュー、「エリザ」のフィルミーヌ・リシャール。2002年ベルリン国際映画祭銀熊賞(最優秀芸術貢献賞)受賞。

あらすじ

1950年代のフランス。雪に閉ざされた大邸宅に、クリスマスを祝うため家族が集まってきた。そんな時、メイドのルイーズ(エマニュエル・ベアール)が、一家の主人が刺殺されているのを発見。容疑者は邸宅に集まった8人の女たち。家族愛を吹聴する祖母のマミー(ダニエル・ダリュー)は株券を持ち、実は相当に欲深い。妻のギャビー(カトリーヌ・ドヌーヴ)は、夫の共同経営者と浮気をしているらしい。妹のピレット(ファニー・アルダン)は元キャバレーのダンサーで、お金のトラブルを抱えていたようだ。ギャビーの妹のオーギュスティーヌ(イザベル・ユペール)は欲求不満のオールドミスで、殺された義兄に好意を持っていた。清楚な長女スゾン(ヴィルジニー・ルドワイヤン)も、勝ち気な次女カトリーヌ(リュディヴィーヌ・サニエ)も、ルイーズも、黒人の家政婦マダム・シャネル(フィルミーヌ・リシャール)も、それぞれ怪しい。

とまぁ、こういう映画。ミュージカルとして観るには少し物足りないけど、エマニュエル・べアールが好きなので満足。話は結構真面目に展開してそうなんだけど、ところどころに入る歌が、どれもひどく音痴で、歌詞もやっぱり真面目そうなんだけど、なぜか笑える。振り付けも笑える。見終わってみると、総じて笑える映画だった。

February 15, 2004

The Majestic -"Movie Log"

ジムキャリー主演、ショーシャンクやグリーンマイルを手がけたダラボン監督作品、「The Majestic」を見た。

majestic.jpg

やっぱジムキャリーいい、すごく好きな役者だ。コメディーもいいけど、ヒューマンドラマやらせてもしっかり味を出す。

作品の印象も、暗いテーマを扱いながら、終始BGMに流れる軽快なジャズや、ジムキャリーの明るい演技で、あったかいものに仕上がってる。

ストーリーで気になる点もあるけど、見てよかった映画。

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February 13, 2004

The Two Towers

LOTR祭り二発目。Nる太と二人で、夜中のDNPで「二つの塔」を見た。

lotr2.jpg

段々盛り上がってきたかな、という感じ。
ただ、3時間は長かった・・・

なんか、原作を知らないでいると話についていけません。

February 11, 2004

The Lord of the Rings -"Movie Log"

ビナファミリーで、ロードオブザリングシリーズ完結編「王の帰還」を見に行く企画が出ているので、その宿題としてまだ見ていなかった第一作目を見た。

lotr.jpg

どうしよう。つまんない、この映画・・

「王の帰還」の評判は物凄いし、「二つの塔」まで見た人も、おもしろいと言っていたから、この先どんどんおもしろくなっていくことを期待しよう・・・

February 10, 2004

金閣寺 -"Biblio Log"

三島由紀夫著、金閣寺を読み終わった。

kinkakuji.jpg

金閣寺を読むのは二度目。13歳の頃、文学に興味を持ち始めて家の本棚にある本を読み漁っていた中で一度読んだ。

読み始めると、初めて読む小説となんら変わらない新鮮さを感じた。9年前に読んだ、ということと、当時の自分の読解力の未熟さ、というものもあるだろうけど、それだけじゃない、恐らく何度読んでも発見の尽きない、そういう文章なんだと思う。

二度目読んで正解。素晴らしい。

February 07, 2004

final presentation "Artbum"

奥出研の2003年度秋学期最終発表が終わった。

今期のプロジェクトは、美術鑑賞支援ツール"Artbum"(アトバム)
美術の素人でも、美術館で楽しめるようになれるようなモノを目指したプロダクト。

感動ってものが、自分の知らなかったことへの発見から来るとすれば、そこへ到達するまでのプロセスが鑑賞するということ。鑑賞とは美の発見活動。

その発見のきっかけを多く作り、そこまでのプロセスである鑑賞を支援できるモノを作る。

それは、美術とのインタラクションにより、美術との関係を強化するもので実現できないか。

そこで。絵を取り込み、それに自由に落書きすることで、鑑賞の経験をファイリングし、自分の感想、見方、発見を溜めていくアルバム型ディバイス、アトバムと、他人の視点や発見に触れ、活発なコミュニケーションを促進するテーブルをデザイン。

これが、今期のアトバムプロジェクトでした。
詳細は、リーダーのSんすけさんの卒業制作ウェブより(勝手にリンク。まずかったらはずします)

Sんすけさんの卒業制作ウェブより画像拝借。
artbum4_6.jpgartbum4_7.jpg
アトバムプロト。ペンで実際に書き込める。

arttable2_1.jpgarttable2_4.jpg
テーブルプロト。テーブル上のタッチパネルを指やペンで触って操作できる。

pen1_1.jpgmovie2_sc.jpg
ペンプロト。右は、検証実験及びデモムービー撮影に協力してくれたM沢とKズキ。どうもありがとう。

我ながら、面白そうな展開にもっていけそうなプロジェクト。いいものを作れて、本当に楽しかった。チームメイトのみんな、どうもありがとう。


最終発表、自分達のチーム以外では、なんと言ってもNaruoさんの発表に感動した。先生のコメントの前に思わずスタンディングオベーション始めちゃうとこだった。すごいっすよメディカル。前期の「スクナヒコナ」のプレゼン資料とか使われてて懐かしかったりしたし。お疲れ様です。

February 04, 2004

mini super tuesday

米大統領選2004に向けた、民主党の指名候補を決める予備選が行われている。

この感じだとケリーの勝利確実かなぁ、ブッシュJr.を引き摺り下ろせそうな奴なら誰でもいいんだが。でもたぶん勝てないんだろうな。あぁ頑張れ民主党。未だかつてなく民主党に勝って欲しいと思ってる。

中学の頃のクラスメイトの父ちゃんも指名候補争いにいたはずなんだけど、気付いたらすっかり蚊帳の外。当時そのクラスメイトと付き合ってた奴とは今も仲いいから、残ってたら盛り上がったのになぁ。

February 03, 2004

hegemonic dilenma

奥出研で美術鑑賞体験を豊かにするディバイス"Artbum"の研究・開発を行っているのだが、なかなか美術館側の人達にコンセプトを理解してもらえない現状がある。

美術館の世界の構造そのものに働きかけていかなくてはいけない、そんな風にチームの中でも方向性が定まってきたところで、こんなエントリーを見つけた。

Eulog:アートについてMAO先生との対話

Euri: 個人的に、アートの社会化について、いろんな立場の人と話させていただいたんですが、文化庁の方が「アートを盛り上げるために、著作権の保護を強化しました」とおっしゃっていて、それに対して、アーティストの側もアートマネジメントをやってらっしゃる側も、それで良いというような感じで、、情報のオープン化には抵抗が強いのかな?と。

(中略)

MAO:  著作権を隠れ蓑に 知財を新しい利権構造化しようとしている。文化庁だけじゃなく 複数の官庁で、すでに研究調査費という名目で多額の使途不明金が動き始めています。何とか関連の調査研究という名目で 外郭団体にお金が落ちるようになっている。

Euri:  知財分野では、確かに囲い込み傾向が強い気がしますね。

MAO:  アートの本質は情報操作による 価値の捏造ですから。

どうやら文化的なものだけじゃなくて利権が絡むこともある模様。

MAO:  アーチストを理解してあげるだけの度量が地域のコミュニティにあればいいですが。 Euri:  それをどうにか構築していけないかな、、と。地域密着型のNPOでマーケットの整備とかしているのは良い傾向でしょうか。 MAO:  そういうようなシステムで捉えるのではなくて 基本は人と人の信頼や共感じゃないかと。基本は人で システムではないような。

これは今回のフィールドワークや外部とのやり取りで痛感したこと。信頼関係こそ、なにを成し遂げるためにも最も重要なことかもしれない。そして一番注目したのが以下の発言。

MAO:  マネージメント言うよりも アーチストの活動の情報がさまざまな方法で流れるようなことの方が重要でしょう。そういう意味でブログ フォトブログなどは感心がある。というかブログ的な情報革命は何を壊すかというと、専門家によって囲い込まれていた権威だと思うのです。

この人はブログについて言及しているわけだけれども、実現させようとしている状況はまさにアトバムプロジェクトが目指すところ。アトバムが、美術という共有財産を新たな形で人々に届ける、そんなプロダクトになればいいと思う。

February 01, 2004

yokohama G30

横浜市民以外の人に話すと結構驚かれるのだが、うちの近所にくるゴミ収集車の音楽は
クレイジーケンバンドが歌っている

朝、遅くまでゆっくり寝ていられる日なんかには、段々遠くから、あの横山剣のお馴染みの
ビブラートで、「いぃ〜ね!ヨコハマ!いぃ〜ね!ごぉ〜みゼェ〜ロォ〜!」と流れてくる。

歌の後は、「横浜市は、G30です。」という事務的に明るいアナウンスが続く。

朝から結構気分がいいんだよね、これ。あーやっぱヨコハマいいねー、って感じに。

ところで横浜市はG30です、ってどういうことだろう、と急に気になったので調べてみた

「Gomi、Garbage、Genryou」のG。「ゴミ削減目標30%」の30。

こういうことを積極的に行いましょう、という運動のようです。

G30_2.bmpG30.bmp

うん、大切ですね。部屋は帰って寝るだけの場所になっているから滅多にゴミは出ないんだけ
ど、本を買うときにはカバーをつけてもらっていたので、今後は気をつけよう。

朝はケンさんに気持ちよく起こしてもらうこともあるので、きっちりヨコハマ350万市民の
一人として頑張ろう。

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