Log No. 344

Live Log

May 20, 2006

能楽堂デビュー

帰国中、兼ねてより一度見てみたかった「能」を鑑賞する機会を得た。

こんなウェブサイトで予習してから行った。
能の誘い

行ったのは、渋谷区松涛の住宅街にある「観世能楽堂」
観世能楽堂ウェブページ

当日券での観劇のため開演時間より1時間早く会場へ赴く。この日の演目は年間でも特に席代が高かったらしく、一人8400円した。

kanze.jpg今回見られた演目は以下の三つ。
・能 「敦盛」   関根 祥人
・狂言「文荷」   野村 萬
・能 「隅田川」  梅若 万三郎

今回初めて知ったのだけど、「能」というのは幽霊との対話がとても多いらしく、この「敦盛」も平家物語の英雄である「敦盛」の霊が登場する。ちなみに織田信長がよく口にしたという「人間五十年〜」という文句は「敦盛」の台詞らしいが、あれは能ではなく「幸若舞」という芸能の演目である「敦盛」らしい。

今回能を見て、まず思ったのが、「現代の一般的な感覚では、これはエンターテイニングではない」ということ。かなり、相当、真剣に、眠かった。周りを見回しても、寝てる人が大量にいた。事前予習のサイトにも「眠くなったら寝てもいいです」とか書いてあるし。

台詞回しはお経のような独特の口調なんだけど、慣れてくるとそれが非常に単調に聞こえてくる。古語なので台本に目を通しながらでないと聞き取れない。異様に台詞回しもゆっくりなので、台本を見ていて言うことが分かってると、永遠に話が進まないように感じられて眠くなるのだ。歌や踊りのような、盛り上がるようなイベントも少ない。「敦盛」ではクライマックスに非常に見ごたえと迫力のある素晴らしい舞があって、あれには興奮したけれど。「隅田川」ではそのようなパフォーマンスは一切無かった。

狂言の「文荷」は、とても分かりやすいコメディーでとても楽しめた。能とは打って変わって登場人物の表情が豊かになって、台詞も口語だからなのか途端に聞き取りやすい。昔も今も笑うところは同じだったんだなぁと不思議な感慨があった。「敦盛」のクライマックスに続き、この狂言で完全に目が覚めたのか、「隅田川」はしっかりと最後まで集中して見ることができた。(と言ってもやはりそんなに「面白い」というところまでは思えなかった)

というわけで、能は自分には非常に眠い芸術だった。ただ、その眠気たるや、普段感じることができないほどに甘美な眠気で、もしかしたら周りで爆睡していた年配の方々はそのために能楽堂に足を運んでいるのかも・・・なんて冗談ではなく思ったりした。もうちょっと能が分かるようになったらもっと楽しめるのかもしれないなと思いつつも、やはり何年かに一回見られればいいやととりあえず思ってしまうのでした。

September 07, 2004

Nylon 100℃

nylon100.jpg norinoriのお誘いで、以前から見たいと思っていたお芝居の世界へ連れてってもらえることになった。Nylon 100℃という劇団のコメディー。これはもう、これ以上ないってくらい下ネタ満載なコメディーだったけど、始めての芝居なのに、これほど面白い芝居ってあるんだろうか、と思わせられるほど、大当たりな作品。最近のお笑いブームでコメディーショーはよく見るけど、そのどれよりも笑えた。3時間の上演時間が短いと思えるほど笑い続けられるなんて。あなどれない日本のお芝居。

July 08, 2004

Groove Line & Crystal Kay

この前、ゼミの用事で伊藤忠本社へお話を伺いに行き、帰りに渋谷へよって、Cる嬢と夕飯を食べにいった。センター街を歩いて、HMVの前に来た瞬間、毎日この時間聞いてるラジオ番組、J-wave Groove Lineが、この渋谷HMVで公開オンエアされていることを思い出した。憧れの秀島史香が見れるかもしれない!と急遽覗いて行くことに。

見ました。生秀島史香&ピストン西沢。着いた時にはもうラストナンバーで、喋っているところは数分しか見られなかったけど。ちょっとつまんなそうに話してたな、秀島史香。残念。

けどGroove Lineが終わる瞬間、最後の一言でピストン西沢が、このあと上でクリスタルケイが来ますから〜、と言った。丁度センター街を歩いていた時に「クリスタルケイっていいよね、大好き!」とか言っていたCる嬢は、あまりのタイムリーさにびっくりしながらとてつもなく興奮しはじめたので、クリスタルケイも見ていくことに。

最上階のCD売り場をちょっと区切って特設ライブ会場みたいになっていた。
整理券がなかったので近くまでは行けなかったが、となりのCD売り場から十分見えるようだった。自分はあまり興味がなかったので、同じフロアにあるJazzCD売り場でひたすら視聴しながら時間をつぶす。しばらくすると、秀島史香とピストン西沢が司会として登場して、クリスタルケイも現れた。興奮するCる。もっと秀島に喋らせろ!と茶々を入れる俺。そして再びJazzの視聴に戻る。塩谷哲の新譜が出ていて(といっても4月発売だったみたいだけど)、相変わらずサウンドが熱い。お金があったら買ってたとこだけど、金欠で、泣く泣く視聴で我慢する。

途中クリスタルケイが、自分も好きな宇多田ヒカルのカバー(ディープリバー)を歌い始めたので、それには聞き入った。やっぱプロだけあって上手い。

結局HMVには一時間くらいいました。

その後、和食の定食屋に入り、文学談義に花を咲かせ、深夜に解散した。

次平日渋谷来ることがあれば、今度こそゆっくりGroove Lineを見てやろう。

January 26, 2004

babytalk -"Live Log"

渋谷スペイン坂、Baby Talkにて。
メンバー:奥出先生、usjsugaちゃんfre9

相変わらず澤田さんの歌は素晴らしい。楽しい。
トークも楽しいし、彼の歌が醸し出す空気そのものも、楽しい。

次回は勇気だしてリクエストをしてみよう。

December 15, 2003

"Live Log" - Flamenco

大学の友人、てっちが踊っているという、フラメンコの店、八王子のカルメンへ行ってきた。

flamenco.jpg
カルメンHPより

一緒に行ったのは、はっち。てっちとはっちとは三人でやったグルワがきっかけで友達になった。

途中、てっちの友達が一人合流すると聞いていたのだが、まったくの偶然で4人が4人とも
お互いを知っていた。

フラメンコは一度大学の文化祭で見たことがあるくらいで、店で見るのは初めてだった。
比べる対象はないが、店の雰囲気は良かったと思う。スペインビールも美味かった。

ステージの時間が始まる直前、何人かの踊り手が店内に入ってきた。その中にてっちも
いたのだが、話し掛けられるまで彼女だと分からなかった。それほど化粧で綺麗になってて
なんだか話しながらも不思議な感覚だった。女ってスゲ−とつくづく思った。

そして迫力のダンス。床が破裂しそうな強烈なタップ。胸に響く振動とビート。
行ったことはないけど、スペインという国を想った。スペインの画家、リャドの色彩を
想ったりもした。

多分彼女のダンスのレベルは非常に高い。国内ではセミプロ級なんじゃないだろうか。
スペインに渡ってダンスで食ってく!と意気込んでた時期もあったくらいで、客を前に
堂々としたパフォーマンスを見せる彼女はまさにエンターテイナーだった。

1stステージと2ndステージの合間に、ママの小俣さん(はなまるマーケット出演経験有)が
来客を10人ほどステージにあげて、突然フラメンコのレッスンを始めた。テンション高めの
僕ら3人ももちろん加わった。なにも恥ずかしいことはない、と上がったステージだったが、
恥ずかしいことはあった。いきなりスカートとかつらを渡され、ママに唇とアイシャドーを
塗りたくられた。「男のダンスは難しいからね」とかいう理由で男は全員女装させられること
に。(おそらく自分も含め)みんなかなり醜かったので開き直って、楽しくレッスンを受けた。

帰り際、アイシャドーがなかなか落ちなくて困ったけれど、なんとか落として、満足して
店をあとにした。

November 29, 2003

"Live Log" of Morishita Shigeru

4-beat clubの先輩でもある、森下滋さんのジャズ演奏を聴きにいった。

代々木、「NARU」、名前が微妙だ。

バイオリンとアルトサクスとの珍しいトリオだった。
各ステージ間のインターバル(30分ずつ程度)はテーブルまで来てくれて、
色々な話をした。1月、NY高の連中と開いた成人式パーティーにゲストとして来て
いただいたことがあって、そのときに森下さんのピアノでカラオケまがいのことを
してしまった恐れ多い思い出も、覚えていたようで本当に恥ずかしかった。

高いほうのボジョレーヌーヴォーもいただけて、言うことなし。

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