Log No. 344

January 2006

January 21, 2006

Missing

missing.jpg本多孝好著、「Missing」を読んだ。いずれも死を題材にした短編が5作収録されている。もうずーっと前から、渋谷Q−Frontにあるツタヤの上の本屋で、「当店最大のおすすめ!」みたいに並べられてて、そのおかげで結構気になっていた。この前の一時帰国でも、相変わらず同じようにお勧めされていたので、買ってみた。で、読んだ感想は、「普通」だった。いや、とても面白いんだけど、普通に「とても面白い」というか。でも、あんだけ沢山面白そうな本を抱えてる本屋であれが特別、ってことは絶対ないと思った。あれを書いた店員はよっぽど本を読んでない人なんでは、とまで思ってしまった。人それぞれだとは思うんだけど、この程度の本に最大の売り文句をつけるってのは販促上どうなんだろうなぁ、と。

作品は、5つのうちいくつかにはとっても胸に何か残るものがあるいいのもあるんです。僕は最初と最後以外の3作は、短編として楽しめたし、読後の余韻にも満足感を持って浸ることができた。文章もウィットを利かせようとしてたり、流行のスタイルは抑えている感じ。ただ、死を描いたり、その死との関わりを描くのならともかく、物語の進行上の都合のため人を死なせるのはつまらないと思った。「当の本人は死んでいるので聞くことができない」とかこういうのばっかりだ。前に「真夜中の五分前」という彼の作品を読んだけど、あれも今思うと相当ヒドイ(Side−Bのほう)。実はもう一冊この人の小説を買ってきてあるんだけど、なんだかもう読む気がしなくなってきた・・・

まぁでもその点を除けば楽しめた一冊であることはちゃんと書いておかないとね。

January 20, 2006

蛍川

宮本輝著、「蛍川」を読んだ。
田舎の少年の思春期を描いた作品。昭和30年代の物語で、この作品は30年近く前に著者が30歳の頃に執筆したモノ。ということは著者の少年期も昭和30年代というわけで、当時の人々の様子や風景が非常にリアルに描かれているのだが、もしかしたら著者の少年期にみたものがベースになっているのかもしれない。そうだとしても、どうしてこんなに子供の心の機微が表現できるのだろうと唸ってしまう。全体的に空気は暗いけども、なぜか読んでいて胸の高鳴る良作。

この蛍川で芥川賞を受賞した宮本輝は96年からはこの賞の選考委員にもなっているそうだ(その他の委員は、池澤夏樹・石原慎太郎・黒井千次・河野多惠子・高樹のぶ子・古井由吉・三浦哲郎・村上龍・山田詠美)。今年もつい最近選考会があったとか。年々芥川賞の受賞層が若年化していってるみたいだけど、これは文学のレベルが昔と比べて進歩しているというより、毎年二回も選考する中で、あまりにもこれと言った人が少ないため、どんどん以前は存在すらしていなかった新たな才能へ新たな才能へと目線が移って行ってしまうからなのでは、と個人的には思っている。今年はどんな人が来るんだろう。

と思ってたらもう発表されてたや。

January 16, 2006

ナラタージュ

島本理生著、「ナラタージュ」を読んだ。

壊れるまでに張りつめた気持ち。そらすこともできない二十歳の恋。
大学二年の春、片思いし続けていた葉山先生から電話がかかってくる。泉はときめくと同時に、卒業前に打ち明けられた先生の過去の秘密を思い出す。今、最も注目を集めている野間文芸新人賞作家・初の書き下ろし長編。-amazon.co.jpから引用-

narratage.jpgタイトルに惹かれて買った。タイトルの意味は調べるまで知らなかったので、タイトルの響きに、というほうが正確。しかも強烈に買いたいという衝動に駆られた。なんでだろ。調べてみたら大した意味ではなかった。内容は超がつく純愛小説。昨今ほとんどの物語に恋愛の要素はつき物だけど、なんだかんだ言ってもう一つ軸となる要素が大抵はある。陸上と恋愛、とか、冒険と恋愛、とか。内容の100%が恋愛だけ、ってのは何気に読んだ記憶がほとんどないや。

読み出しは、ははぁー、淡々とした綺麗な文章を書くねぇ、と思った。(著者83年生まれ)
ちょっと読み進めたあたりでは、会話が心なしかぎこちないし、文章もあんま上手くねぇな、と思った。
半分以上過ぎたあたりでは、凝った構成してるなぁ、と感心。
終盤に差し掛かると、抜群に文章の切れが冴えてるように思えてくる。
クライマックスでは、せ、切ねぇーーっ!!と悶えた。
最後の1ページで、あぁ・・もう終わりかぁ、そっかそっかぁ、と感慨にふけっていた。
で、ラスト一行で、泣いてしまいました。

思い返してみれば細部の描写が生き生きと甦って来る。力のある作品だった。心が疲れてる時は恋愛小説なんか気軽で良い、と思っていたのだけど、これは読後感の重さが、あんまり気軽な作品ではなかった。もちろんこれは褒め言葉。ここまで読書自体の楽しみ以外の感情を揺さぶられたのは久しぶり。おそらく、特別な人と一人でも出会ったことのある人なら、まともにダメージをくらって暫く立てなくなるんだろう。過去に特別と思える大切な出会いを経験したことのある人全てにお勧めの良作ですね。

島本理生。以前高校生で芥川賞にノミネートされていて話題になっていたので名前だけは知っていた。その後ももう一度ノミネートはされていたみたいだけど受賞は逃しているみたいだ。まぁでももうこの人が力のある作家だということは分かったので、芥川賞作家にならなくとも、彼女の他の作品は手にとっていくでしょう。

January 15, 2006

800

川島誠著、「800」を読んだ。

なぜ八〇〇メートルを始めたのかって訊かれたなら、雨上がりの日の芝生の匂いのせいだ、って答えるぜ。思い込んだら一直線、がむしゃらに突進する中沢と、何事も緻密に計算して理性的な行動をする広瀬。まったく対照的なふたりのTWO LAP RUNNERSが走って、競い合って、そして恋をする―。青空とトラック、汗と風、セックスと恋、すべての要素がひとつにまじりあった、型破りにエネルギッシュなノンストップ青春小説。

800.jpg読んだのは日本海上空の機上、およそ800メートル走の舞台とはかけ離れた場所でその世界に浸っていた。内容はあらすじやジャンルすら全く知らずに買った本だったのだが、前日丁度高校の同期とある100メートル走モノ青春マンガについて熱く話をしていたばかりで、読み始めてこれが陸上モノであると知った時にその偶然に早速高揚感を覚えた。内容は高校生の青春そのものでおそらく大きなテーマの一つを肉体においている。恋愛関係のみならず解説文に江國香織さんが書いているようにトラックで躍動する肉体こそ「官能的」に描かれている。そしてそれでいてとんでもなく爽快な読後感。生々しいシーンも多く描きつつも爽やかさを損なわないのはこの著者の力量なんだと思う。余分な部分もあったと思うけど、全体的に見れば間違いなく良作。ただの表紙買いでよくこれだけ良い作品に出会えたなと自分の幸運に感謝。とっても読み易いので、「読書嫌いで元陸上選手」という属性の友人に贈ってみようかな。

100メートル走のマンガについて友人と話していた時にも思ったのだけど、こういった一見ただ走ってタイムを競うだけ、というようなスポーツは、ある意味分かり易いので観るほうもそれなりに興奮を覚えるが、その細かい部分での技術的な難しさや面白さはただ見ているだけではなかなか分かるようで分からない。こういった物語や細かい描写に触れて初めてより深いレベルでの競技性や醍醐味を知ることができるんだなと実感する。その意味でこういった作品は実に偉い。この作品も、800メートルという日本ではあまりメジャーとは言えない種目を取り上げていてその駆け引きの様子などがとても新鮮。これから競技を見る眼が変わるだろうなと思う。

January 11, 2006

Deep Blue

deepblue.jpgDeep Blueを見た。新春一発目からヒット!これは映画館で見逃したことが本当に悔やまれる。これぞ映像の力!というくらい圧倒的なスケールで、初めから最後まで興奮しっぱなしだった。ずーっと何これ何これ!!って叫んでんの。「90分間、人であることを忘れる」というキャッチコピーだったけど、あまりに壮大で美しい世界と、それを汚し続ける人間、という構図を強く意識させられる映像だった(もちろん人間は一度も登場しない)。その辺のエコ啓蒙運動の数倍の影響力があると思われる。これは見ないと損をしている。作ったスタッフの方々を尊敬。

正月で家族と見ていたのだが、途中で「世界最大の魚、ジンベイザメ」とナレーションが流れた際、「なんで?最大はシロナガスクジラじゃないの?」と、小学生でもありえない発言をしたうちの母。

個人的なヒットポイントとしては、オルカの夢に出そうなまでの破壊力と、これまた逆の意味で夢に出てきそうなシロナガスクジラの雄姿。ため息がでます。

ラッシュライフ

伊坂幸太郎著、「ラッシュライフ」を読んだ。

歩き出したバラバラ死体、解体された神様、鉢合わせの泥棒-。無関係に思えた五つの物語が、最後の最後で一つの騙し絵に収録する。これぞミステリー! -MARCデータベースより-

life.jpg11月末から年末にかけて1ヶ月の間に伊坂作品を4作読んだ。その最後の一冊。初期の作品(2作目)らしいんだけど、確かによくできている作品。細かい部分をうまくからめて全体として纏め上げたのはかなりの力量だと思える。ただ、あまりに「あらゆること」が絡んでいくため、どんな複線も、複線であることが分かりすぎるくらいで、先がかなり読めてしまう。もともとミステリーがあまり好きではないからかそう来るか!という部分もかなりあったにもかかわらず、あまり興奮できなかった。会話のテンポや文体は好みなんだけどね。やっぱりミステリーは読後感が寂しい。種が分かるとそれだけな話の場合が多いから、心に残らない。

趣味オブザイヤー2006

一昨年から「趣味オブザイヤー」なるものを実践しようとしている。

以下おととしのエントリーから抜粋。

好きで自然とやっていることではなくて、興味あるけど手をつけていない、やってみたいけどきっかけが欲しい、どんなもんか分からないけれど、やってみれば勉強になるかも、と言った感じの事柄を自分の趣味と決めてしまって、一年間続け、そうして無駄な知識でもスキルでも体験でも、何か身につけてみようという試み。気に入れば1年という期間にこだわらずに自分の本当の趣味にしてしまえばいい。とりあえず目標は1年間を通して続けること。

一昨年は「美術鑑賞」
去年は、今ごろの時期に中国に引越してきて、実はこれと言って決めるのを忘れていたのだけど、中国語会話の基本をしっかり身に付けたので、中国語だった、ということにする。

で、今年の趣味オブザイヤーは、「韓国語会話」にすることにした。

英語と中国語が話せたら世界の半分の人と話せるという。半分といわず、中国語圏以外のところは大体なんとなく英語通じそうな気がする(実際はそんなことないだろうけど)。
で、中国や日本でも、街中でよく見かけるわりに、検討もつかないくらいさっぱりなのが、ハングル文字。

これを分かるようになって、韓国人のお友達も作って、韓国映画ももっと分かるようになれたら、亜細亜は結構いけるんじゃないか?という目論見。

最初に選んだき教材は、「小倉紀蔵のパズルで韓国語

他に良い教材があったら紹介してください。

とりあえず今月中にハングル文字を読めるようにする!

マンガ無料ウェブ

mixi上の情報提供によって知ったのですが、おっそろしいサイトがあったものです。

マンガ立ち読みサイト、464.jp (よむよ.jp)

いろんなマンガがネット上で無料で読める。(4月まで)
著作権料をちゃんと払ってやってるとのこと。詳しく見てないのでまだ断定はできないけど、一応合法サイトっぽい。

大連に居る身としてはかなりありがたいが、引きこもってしまう恐れも・・・
でも大連のネット環境じゃ快適に読みすすめるわけじゃないのでそこまではまらないかも。

January 10, 2006

2005年ランキングs

2005年のいろんなものをランキング。guyguyがやっていて自分もやってみたくなった。

2005年に読んだ文芸小説ベスト3。
1.ミラン・クンデラ著、「存在の耐えられない軽さ」
2.宮本輝著、「泥の河」
3.村上春樹著、「ノルウェイの森」

何と言ってもクンデラ。衝撃でした。2位の泥の河以下だったとは個人的には思っていないのだが既読だったので3位にしたのがノルウェイの森。通算四度目。良いというのもあるけど、中国にきたばっかのとき手元に日本語の活字があれしかなかった。持ってきた理由は、中国で村上春樹の本が売ってるのを知っていたので、対比させて中国語学習に使おうと思っていた。

2005年に読んだエンタメ小説ベスト3。
1.浅田次郎著、「蒼穹の昴」
2.伊坂孝太郎著、「死神の精度」
3.高村薫著、「李歐」

「死神の精度」は短編集で、特に最後の一編が素晴らしかった。そもそもエンタメ小説は滅多に読まないほうだったんだけど今年はなんだか読みたい気分だった。

2005年に読んだノン小説ベスト3。
1.半藤一利著、「昭和史1926-1945」
2.スティーブン・コヴィー著、「七つの習慣」
3.エリヤフ・ゴールドラット著、「ザ・ゴール2」

「昭和史」は詳細な資料を元に当時の最高幹部たちが意思決定を下していく様子を戦争に関わる事件を中心に講義形式で紹介している、昭和史と題打ってる割に戦争関連の話にかなり偏ってると思ったけど(時代を作るのは戦争ばかりではあるまい)とっても偉い本。最後の結論は、要は当時の日本は馬鹿ばっかだった、とばっさり。この本でなくても良いけど、これから海外で仕事しようと思う人は昭和史はどっかでしっかり勉強しておいて損は無いと思います。「七つの習慣」はビジネス書のバイブル的存在ですね。何度でも読み返したい一冊。反応的にならずに、選択的、主体的に。「ザ・ゴール2」はビジネス書としては異色の小説スタイル。しかしこれが読ませる。書いてるのは学者なんだけどもビジネスの難しさと面白さをここまで描けるのが素直に凄いと思える。次点として挙げる「大連は燃えている」は自分の活動拠点のビジネス優位性を理解するのに(人に説明するのに)役立った。

2005年に読んだマンガベスト3。
1.浦沢直樹作、「20世紀少年1〜20」
2.かわぐちかいじ作、「ジパング1〜16」

一位と二位はほぼ同列。20世紀少年の緻密な構成にはホントに舌を巻くばかり。こんな凄いマンガには暫く出会ってなかった。ジパングも、太平洋戦争で戦う海上自衛隊とイージス艦の活躍が熱いんだけど、それだけではなく歴史の「もし」に答えていくところが挑戦的で最高に面白い。続きが一番気になるマンガの一つ。今年は大連にいたので好きなマンガを自由に読むことができなかった。絶対数が少ないのでランクインはこの2作だけ。

2005年に見た映画ベスト3。
ランキング作成不可。

今年映画全然みてねー・・・年間15本も見てないかも。これでは趣味映画鑑賞とは言えない。「雲の向こう、約束の場所」も確かに良かったが、去年のランキングなら5位内には入らない。

2005年に見たアニメベスト3。
1.Production I.Gの「攻殻機動隊 Stand Alone Complex」
2.Gonzoの「巌窟王」
3.Production I.Gの「攻殻機動隊 SAC 2nd GIG」

とにかく攻殻にはまった。笑い男かっこよい。タチコマかわいい。「巌窟王」は原作が「世界一面白い小説」と呼ばれてるらしいから面白くて当然かもしれないけど、その映像美にもやられました。高クオリティジャパニメーション万歳。

2005年に見たドラマベスト3。
1.池袋ウェストゲートパーク(古い)
2.スローダンス
3.流星花園

年間通して5つしか見てないけど。ちなみに他の二つは電車男とカバチタレ(古い)。IWGPは4回くらい通して見た&なんでもないときに流したりしていた。スローダンスはとにかく深津絵里。流星花園は台湾のドラマで原作は少女漫画の「花より男子。」

2005年に聞いた曲ベスト3。
1.周傑倫の「七里香」
2.平沢進の「賢者のプロペラ」
3.菅野よう子作曲、Origa歌の「inner universe」

基準は良かったか、というか思いで深い、というか。去年は中華ポップスを良く聞いた。「inner universe」は攻殻機動隊SACのOPテーマ曲。ロシア語のアップビートが耳に心地よい。平沢進はタイ音楽の影響を受けたというテクノ系のミュージシャン。テクノはこの人の作品しか聞いたことないが、詩と共に独特の世界を築き上げていて実に素晴らしい。去年はジャズの新しい人にあまり出会わなかったな。

2005年にみとれた女優ベスト3。
1.深津絵里(スローダンス、カバチタレ)
2.伊東美咲(電車男〕
3.Natalie Portman(スターウォーズエピソード1,2,3)

これはもうあんまり説明はいらないかな。

2005年によく巡回したBlogベスト3。
1.goriさんのIrregular expression
2.kosukeyazさんの遅延表明書はパピエ・コレ
3.きっこさんのきっこのブログ

「Irregular expression」は自民党万歳の政治系ブログ。かなり偏ってるけど情報収集力も凄いしメディア等社会悪に対するツッコミも非常によくできてるので見てる。コメントの毎度の盛り上がりも面白い。「遅延表明書はパピエ・コレ」は某根暗医学生が綴る、絵、詩、写真、エッセイ等からなるmiscellaneousな内容の雑記ブログ。エッセイは辛辣で強烈なエネルギーに満ちていてかなり読み応えがある。読みすぎると鬱になるので注意。「きっこのブログ」はどこまでホントかわからないがいわゆるギョーカイの裏話をやたら持ってきては暴露するなんだか凄い内容のブログ。ギャグは寒い。

見返してみると、全体的にランキングになるほど多くの物事に触れてこなかったのが分かり寂しくなる。2006はもっといろんな物事に触れていこうっと。

January 09, 2006

Impressionists in Shibuya

hanasaku.jpg久々に結成したelena嬢との美術鑑賞チームで行ってきましたBunkamuraの「渋谷で出会うポーラ美術館の印象派コレクション展。」

前にも書いたかもしれないけど僕は印象派がとっても大好き。ニホンジンらしいとかミーハー的と言われても大好き。中でもとにかくモネが大好きなのです。現実の風景かと見紛うあの究極の写実っぷりと時間とか風とか止まらないものを止まらないまま描き込めたあの技巧がたまらない。ポーラ美術館はモネの絵を沢山所蔵していると聞いていたので飛びつきました。大連ではこういう機会がなかなか無く、丁度帰国している時にこんな企画があったのはまさに僥倖。Bunkamuraは展示の仕方(照明とかガラス付きの額とか)がイマイチだと思ってるんだけど、印象派の巨匠達の絵はさすがにどんなに演出がまずかろうと圧倒的な存在感で迫ってくるのでした。画像は中でも心を奪われた「アルジャントゥイユの花咲く堤」、もちろんクロード・モネの作。

お目当てのモネ以外にもドガ、ルノワール、ピサロ、シスレー、セザンヌ、ゴッホ、ボナール・・・などなど、全体的に見れば少ない展示作品数と短い時間でもあっという間におなか一杯になれる超豪華なコレクション。ポーラ美術館恐るべしである。コレクションが偏ってるとか色々言われてるけど、いつかちゃんと行ってみようという気になった。

しかし生でモネを見れたのは2年近くぶり。しかも前回もBunkamura。そう考えると、もっとちゃんとしたところで色んな作品を見たいと思えてくる。短い出張帰国でそういう機会が訪れるのはいつになるかわからないけど、チャンスがあったら逃さず行ってやる。

January 04, 2006

滞在日程変更

日本での滞在日程が変更に。

1/9に帰ることにしました。

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