Log No. 344

ジムキャリー主演、ショーシャンクやグリーンマイルを手がけたダラボン監督作品、「The Majestic」を見た。

やっぱジムキャリーいい、すごく好きな役者だ。コメディーもいいけど、ヒューマンドラマやらせてもしっかり味を出す。

作品の印象も、暗いテーマを扱いながら、終始BGMに流れる軽快なジャズや、ジムキャリーの明るい演技で、あったかいものに仕上がってる。

ストーリーで気になる点もあるけど、見てよかった映画。

テーマの一つに、戦争で国のために戦って散っていった人々が守りたかったモノ、というのがあったと思う。クライマックスに、アメリカ憲法のfisrt amendmentである言論の自由を守るために若者は死んでいった、こんなアメリカにするためじゃない、彼らが命を賭けた国は、もっと大きな国だ、というシーンがある。

言論の自由を守るために死ぬ、というのは日本人には少々分かりづらい考えかただし、そのほかにもstar-spangled bannerの斉唱シーンなどアメリカ愛国心をくすぐる内容が含まれているためちょっと引いて見てしまう人もいるかもしれない。

けど、問題を少し置き換えれば、僕ら日本人にとっても同じことだ。

戦時日本のために死んだ多くの国士達が、今の日本を見ることができたらどう思うだろうか。豊かになった、と喜んでくれるところもあるかもしれない。けど、彼らが守りたかったモノは今も残っているのだろうか。５０年も経てば価値観そのものも変わるだろうし、正直分からない。だからきっと大切なのは、彼らが守りたかったモノのように（そういうのを「信念」っていうのかもしれないけど）僕らも守ろうとする何かを持って行動することなんだろうな、なんてことを、この映画を見ながら漠然と考えた。