ジュール・ヴェルヌの傑作、「地底旅行」を読んだ。
偏屈な鉱物学教授とその甥が寡黙なアイスランド人猟師をガイドに地底世界へ冒険に出かける空想科学冒険小説。作中常にあらゆる幻想的な出来事に対して当時の科学知識でもって説明をつけようとしているところがおもしろい。当時から地球空洞説は否定されていたはずなのだが、それを知っている主人公たちが現実にその世界を目にして認めざるを得ない、ってな感じ。ほんとに夢があって大好きだ、こういう小説。人物描写も細かくて、序盤ストーリー展開がかなり遅いけど、伊達に150年近く読まれていない。随所に差し込まれている版画の挿絵も良かったし。
いい小説を読んだあとは気分が晴れるね。
Posted by 344 at March 04, 2004 10:21 PM | コメント (0) | トラックバック (0) | Clip!! | Edit
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