太宰治、「人間失格」を読んだ。
なぜか今まで太宰文学を避けてきたのだけど、読むものがなくなって本棚にあるこの未読の一冊を手にとった。走れメロスはすすんで読んだし、むしろ楽しんで読んだくらいなので太宰が嫌いなわけではない。まぁとにかく食わず嫌いは良くないなと思って前向きに読んでみた。
思ったよりも暗くない。暗くないけど、侘しい。人間が嫌いなのか、人間を何とかしたいのか、所謂「世の中」に対しての凄まじい批判が全編を通して感じ取れる。
文章は何故かとても好感がもてた。今度「斜陽」か「富嶽百景」を読んでみようかな。
自殺の直前の作品っていうのがだめなのかも。
Posted by 344 at March 07, 2004 05:17 PM | コメント (0) | トラックバック (0) | Clip!! | Edit
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