「非戦」にも寄稿されている早稲田の宮内先生のウェブページより。
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04.04.08
宮内勝典
http://pws.prserv.net/umigame/
イラクで三人の日本人が拘束された。三日以内に自衛隊を撤退させなければ、その三人を殺すという声明が出されている。ついに、この時がきた。日本政府がどう決断をするか、すべてがそこにかかっている。
ここが分水嶺になるだろう。
自衛隊を撤退させたほうがいいと私は思う。むろん「テロに屈した」と国際社会の笑いものになるだろう。それでもかまわないじゃないか。世界史のテーブルに対して、経済大国・日本はこれまでどんなヴィジョンも理念も示した得たことがない。
イスラエルが、ハマスの指導者をミサイルで暗殺したとき、国連は非難決議を取ろうとした。日本政府の答えは「棄権」であった。日本とはそういう国であると見なされているはずだ。自衛隊を撤退させるという腰抜けぶりをさらけだすことが、唯一、日本が世界に示しうるヴィジョンのように思われてならない。私たちは、笑いものになろう。積極的に笑われたほうがいい。笑われながら、覇権主義とは異なるありようを示せばいいのではないか。
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