Log No. 344

植林トリップ 内蒙古 三日目


三日目:カンチカ→ホルチン沙漠→ハラウソ小学校
毎朝6時から植林NGO団体の会長による沙漠に関するセミナーを聴く。面白いのだが時間が時間なのと、セミナー自体も1時間と長いので結構辛い。
朝食のあとホルチン砂漠へ向かい、植林作業。そして昼になる頃に、植林活動をしている場所の近くにある、ハラウソという沙漠の中にある小さな村の小学校を訪れた。(この地域では、小学校は1年生から9年、日本で言う中3まで、中学校が日本で言う高3まで。)このツアーは毎回この村のハラウソ小学校を訪れるらしいが、すさまじい歓迎を受けた。どれくらい、って村総出で、どっかのロイヤルファミリーでも迎えるような熱烈歓迎。学校の校庭にパレードのように案内されると、正面の貴賓席みたいな感じに座らされ、校長先生が全校生徒に向けて挨拶をした。モンゴル族でも校長先生の話は長い。その後、生徒達による僕らを歓迎するダンスや歌などのパフォーマンスが繰り広げられた。中でも印象に残っているのが、恐らくその学校の人気者と思われる少年が歌ってくれたモンゴル民謡。
「草原在哪里?草原在哪里?草原、草原就在我的心里。」(草原はどこにある、草原は私の心の中にある)という歌詞の部分だけ聞き取れたのだが、その内容が切ない。草原を失った騎馬民族の心情に想いを馳せる。
その後、モンゴル族によるテクノダンスや頑張って覚えてくれた日本語の歌、岡村孝子の「夢をあきらめないで」の熱唱など、かなりレアなものを見せてもらって、歓迎式は終了した。
昼食のあとには交流タイム。ハラウソの子供達は中国語を話せないと聞いていたのだが、一応試してみると皆結構話せる。こちらも拙い中国語でなんとかコミュニケーションを試みる。周りではデジカメで撮った写真をすぐその場で見せてあげて、子供達が大喜びしている。デジカメを持っていないことを果てしなく悔やむ。かわりにメモ帳を破って、折り紙でカエルを作って渡した。アメリカに越したばかりで英語が分からなかった頃、折り紙、そのときもカエルで友達を作ったことを思い出す。
1時間ほど子供達と遊んだ。みんな目が文字通りキラキラしてた。
午後はハラウソ小の高学年の子達と一緒に植林作業。ペアになった子は17歳の少年(ハラウソでは学校まで数十キロ離れたところから通う子も多く、入学が遅れたり、中断したりする子が多く、2,3年遅れることが珍しくないようだ)、ユィンシュィン君。とってもいい子だった。馬の話や、友達の話なんかをした。ほんの数時間の付き合いなのに、別れは本当に名残惜しかった。お互い何度も振り返って手を振りながら砂丘の向こうに消えて行った時はじわっと来てしまった。元気かなユィンシュイン。

Posted by 344 at June 08, 2004 12:15 AM | コメント (0) | トラックバック (0) | Clip!! | Edit

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