モンゴルから帰ってきた翌日、E奈嬢改め、elenaと国立近代美術館に行った。
elenaとはこのまえ、定期的に近辺の美術館を巡り楽しむチームを結成し、今回がその第一回目。
地下鉄の竹橋駅から地上に上がると、目の前に皇居の堀と美術館。学生は常設展をたった130円で見ることができる。まずこの値段に驚いた。
中身は130円では安すぎるほど濃いものだった。特に気に入ったのは特集を組まれていた佐伯祐三と加山又造。加山又造は今まで聞いたこともなかったのだが、圧倒的な技術と独自の世界観とに圧倒された。なかでも「春秋波濤」という作品には格別に惹かれた。この加山氏、今年の四月に亡くなってしまわれたそうで、なんとも惜しい気持ちになった。リャドの作品と出合った時もそうだったけど、やっと出会えたと思えた作品の世界が、もうこの世に出尽くしてしまっているという事実が、なんとも残念でならない。
これは題名こそ同じ「春秋波濤」だが、微妙に違う、別の作品。参考までに。
休憩室なども景色が良くて落ち着くし、展示の内容は素晴らしいし、静かで涼しい、国立近代美術館は素晴らしいところです。
その夜はelenaとお台場の良いレストランでタダ飯を食い、その後渋谷でR子と合流して三人でコーヒーを飲んだ。R子とは高校卒業以来まともに話していなかったので、お互いの三年間を絵で表現する、という方法で報告し合った。
美術鑑賞に始まり、旧友との交流を温めて終わる、いい一日だった。
Posted by 344 at June 13, 2004 08:12 PM | コメント (2) | トラックバック (0) | Clip!! | Edit
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