Log No. 344

少林サッカー

少林サッカーを観た。

shaolinsoccer.jpg

この映画は凄い。バカをここまで極めると、こんなに面白い映画ができるのかと心底感心した。

序盤はギャグのバカさについていけず、引いてしまうシーンが結構あったのだが、よくあるコメディーと違い、中盤から落ち着いて人間ドラマに走るのではなく、バカさをどんどんエスカレートさせていって結果として最後まで笑いのテンションを保ち続けるという、かなりパワフルな映画だった。一人でみたんだけど、文字通り抱腹絶倒しました。

とにかく彼らのサッカーの試合シーンを見るのが一番笑える。
キャプテン翼みたいなシュートフォームや、日向のタイガーショットやリベロの武田のバズーカチャンネルみたいなシュートなど、懐かしのサッカー漫画を彷彿とさせるシーンの連発も興奮を助長させる。

主演俳優が監督でもあるんだけど、天才です。なんでこんなバカなことを考え付けるのか不思議なくらい。

あと、映画の面白さとは別に、個人的に面白い発見だったのは、主人公とその直接の周りのメインキャラたちはどうやら広東語のような、とにかく中国語の授業で習うような普通語とは全く違う言葉を話していて、全く理解できないのだけれど、ヒロインのヴィッキー・チャオが話すのは普通語というか北京語というか、とにかく中国語の授業で習うものと同じ感じなんです。だから凄くよく聞き取れる。でも、劇中、キャラ同士はそれぞれの言葉で話すんです。ホントにああやって通じるのかな。でも主人公がヒロインに「キミは美人なんだから!」って話すシーンとかでは北京語使ってたな。面白い。

ちなみにこのヴィッキーチャオ、劇中は醜い子、って役で出てくるのでわかりにくいんだけど、メイキングやインタビューの映像を見ると、映画の中との差にびっくりするくらい可愛かった。話す中国語はとても聞き取り易く、使う文章もとてもシンプルなので何度も聞いてしまいました。

ヴィッキー・チャオ、もしくは、趙薇(Chou Wei)
zhao_wei.jpg

Posted by 344 at June 19, 2004 11:10 PM | コメント (2) | トラックバック (0) | Clip!! | Edit

この記事に対するコメント

「少林サッカー」はマジすごい。馬鹿馬鹿しさの昇華という大難題に恥も恐れもなく真っ向勝負を挑んだ勇者の映画だと思う。自分は序盤の、画太郎の言葉をかりるなら「ハルマゲサッカー」とでもいうべきシーンが好きです。サッカーやっててこんなになるかー!みたいな。鼻からクッキー出るよ。
 同じ周星馳監督の「食神」もぜひ。少林サッカーほどの洗練はないけど、いい。山月記、周星馳、韓国映画、モンゴル、と大陸味わい過ぎですな、最近。
 ところで「不夜城」の馳星周とはどっちが先なんだろうなあ、とずいぶん前から気になっていた。周星馳が先っぽ。ちなみに「不夜城」は発売当時かりて読もうとしたが文章が中学時代の自分そっくりで顔から火が出そうになった。2ページでノックアウトされました。
 ヴィッキー・・・・・・ハァハァ

Posted by: vori at June 21, 2004 06:33 AM

ええ、大陸いいですね。もっと知りたい。「食神」は現在見たい映画ウィイティングリストに。馳星周の不夜城は、映画と漫画両方楽しんだけど小説はちょこっと見たのみ。でも結構わざとらしい文体だよね、たしか笑。おまえのその中学の頃の文体とやらが見たいとこだな笑。

Posted by: miyoshi at June 21, 2004 06:31 PM

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