Log No. 344

薪を割る

父の趣味である庭仕事を手伝った。与えられた作業は薪割り。切り株の上に木片を置き、さらに小さく割る。使ったのは普段あまり見慣れない、しっかりとした斧。このためだけに父が買ってきたらしい。斧を扱うのは12,3歳の頃に行ったボーイスカウトのキャンプ以来だ。そのときに教えられた手順やフォームを、当時の記憶をなぞりながら確認し、薪を割る。

ひたすら割り続ける。単純な肉体労働だが、心地いい。

何十という木を割っていくが、綺麗に抵抗無く、スパッと木を割るのは難しい。途中何度も失敗し、流れが中段する。その流れを取り戻すために、また集中する。

ただ黙々と木を割っていく中で、段々と、そこに自分が喜びを感じていることがはっきりと自覚されてくる。落ち着く。悩みや考え事で頭が濁っていたものが、薪が割れる音と感触と、routineに身を任せる安心感によって澄んでいくのが分かる。

気付くと腰や手やあちこちが痛む。しかしそれすらも心地よいと感じる。

少し考えすぎで疲れてしまう時には、肉体労働で頭を休めるのもいい。

Posted by 344 at August 03, 2004 07:13 PM | コメント (0) | トラックバック (0) | Clip!! | Edit

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