パウダーを観た。誰かから物凄く進められたことがあって、気になっていたので借りてみた。話は、異形(アルビノで無毛)で超能力者で超頭脳の持ち主、という人から迫害されそうな要素を沢山もった青年が、傷つきながらも人々を癒していく、というファンタジー。見ながら、「フェノメノン」や「グリーンマイル」を思い出した。全体的に惜しいなぁ、という印象。テーマも設定も非常に良いんだけど、作りが雑な気がします。途中かなり感動的なエピソードが挟まれるのだけど、それに関わる人物の物語や人物が十分に描かれていないため感情移入できない。主人公パウダーの内面もそう、彼の苦悩と優しさの源がもう少し丁寧に描かれてればな、と。ストーリーがどちらかというと、超能力によって人々を驚かせるというエピソード達にシーンと時間を割きすぎたように思う。ただ、信頼や愛情、偏見や差別というものについて間違いなく深く考えさせられる。
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