ポワゾン、原題「Original Sin」を観た。アントニオ・バンデラス、アンジェリーナ・ジョリー主演(濃い)。邦題のセンスは巷で言われているほど悪くないと思った。舞台は19世紀末のキューバ。大富豪の主人公が、特に愛は要らないけど妻と子供は欲しいということで、身分を隠して新聞で妻を募集し、文通の末一人のアメリカ人女性と結婚することに決まった。しかしキューバにやってきたその女性は文通相手の写真とは全くの別人だった、という出だし。仰々しく成人指定、ということだったけれども、そんな大げさなものではなく、サスペンスとしてもラブストーリーとしてもいい映画でした。ジョリーがいかにもファムファタールという感じで宣伝されていたけれども、観終わった後はどちらかというと悲劇のヒロインという印象。前半の展開はありがちで、映像やキューバを再現した風景や衣装の美しさくらいが見所だけれども、後半は一気に展開のスピードが上がり引き込む。割と満足できた作品でした。
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