Log No. 344

麻煩

独立するにあたり、就労証の情報を自ら作った会社の情報に変える手続きを進めていた。そのためには、大連に来た当初お世話になっていた居候先の会社の退職証明が必要だったのだが、ある事情により現在この会社はペーパーカンパニー状態になっていてその証明書を発行できない状況にあった。

なんとか事情を話しても、労働局は当然、証明書が無ければ書き換えはしない、とのこと。

書き換えをしなければモグリの就労者になってしまうので困った。

困ったので相談に日本総領事館に行ってみた。セキュリティチェックを通って窓口まで行くと、丁寧に対応される。あまり無いケースなのか、何度も状況を確認され、何十分も待った。すると、窓口の人が待合スペースにやってきて、応接室に通すと言う。なんか大げさなことになったら面倒だな、と思ったが何が起こってもおかしくないし、と考えて落ち着く。さらにセキュリティチェックを通され、首から大きな許可証をぶら下げさせられて応接室に案内された。出されたおいしい茉莉花茶を飲みながら待つこと十数分。領事の方がわざわざ出てきてくれて、再び事情を聞かれた。一通り話し終わると、「正攻法がダメだった場合は、裁判しかないですね」と一言。さすがにこれにはびっくりした。自分はlitigiousな発想(日本語でなんて言うんだろ)は嫌いだし、そもそもそんなに事を荒立てたくなかった。しばらくうーんと唸っていたが諦めて正攻法で攻めることに。正攻法とはつまり、とにかく退職の承認を得た、という体裁を整えること。

その後、なんとかペーパーカンパニー化した会社の「元」役員を捕まえて説得し、自作の退職承認書に判子を押してもらうことに成功した。体裁は整えたと言っても、正式な承認があったわけではないので、正攻法とは言えないかもしれない。正式な承認を得る前に、会社が霧散してしまっていたのだから仕方ないのだが。面倒ではあったけど、ようやくこれで名実共に完全に独立。とにかく裁判沙汰を避けれて本当によかった。

しかし判子一つのために、貴重な時間を二日も使ってしまった。価値を生まない労働は疲れます。

Posted by 344 at April 26, 2005 11:05 PM | コメント (0) | トラックバック (0) | Clip!! | Edit

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