Log No. 344

僕の選挙

有権者の一人として今回の選挙も当然投票に行くつもりだったのですが、とある手続き上の事情で海外からの投票が出来なくなったみたいです。でも、選挙には参加したいので、このページ見てくれた人の中で仮にまだ投票に行くかどうか、誰に投票するか決め兼ねている人に影響を与えられるようにエントリーを書いてみようと思う。

ここでは争点を、
・郵政民営化
・政権選択
の二点に絞りたいと思う。

ここで僕個人の支持政党について暴露してしまおうと思うんだけど、選挙権を得てからこれまで民主党を支持して来たんです。理由は僕が政権交代の支持者であり、長期政権こそ政治腐敗の根本的な原因だと思うからだった。だけど、最近の民主党は野党第一党としてしょぼ過ぎる。過去数回の選挙では、自民党は支持したくないけど民主党があまりにもおそまつなので、誰も書かないで投票するか、浄化と改革を進める小泉と竹中に票を入れたりした。

で、今回の選挙にあたっての結論は、
・小泉郵政解散支持
・小泉自民党支持
・郵政民営化賛成
というように決めました。

今回の選挙活動でも、民主党のしょぼさは目に余る。その最大のポイントは、郵政民営化の対案を出してこない、という点。「もっと大事なことがある」とか言って、目の前の問題を処理できないで他の問題に焦点をずらそうというのも情けないし、「対案は作ったけど議案として出さなかっただけ」とか論外の言い訳をする。そもそも民主党は本来郵政民営化に賛成のはずだった。なのに、今になって反小泉を強調するあまり一貫性を失ってるし(その点郵政民営化に対する過去10年の小泉の主張の一貫性は賞賛に値する)。一連の騒動で民主が取ったスタンスは正に致命的だったと思う。

政権選択、という観点で言えば、やはり政権は覆ったほうが膿みを吐き出せるんじゃないか、という期待はある。小泉自民党にも一度野に下って欲しいというのもある(小泉がこれを自民党でやるのがホントに残念だ)。だけど、本来政権というのは政策で比較して選ばれるべきなのに(米英のような二大政党方式を手本とするならだけど)、民主党の場合「政権交代」そのものだけしか売りになっていない。改革の具体案は「公務員人件費2割削減」など、かつての「高速道路完全無料化」のように現実感が乏しい。ホントに岡田民主党に政権を預けて大丈夫か、やばいんじゃないか、というところです。

で、肝心の郵政民営化の賛否についてですが、ちょっと参考になるサイトを探してみた所以下のようなサイトを見つけましたので参照下さい。まずは反対意見。

反対派向け:郵政公社労働組合HP内の「郵政民営化ってウソだったんだ通信

なんか公社の労組の公式HPがこんな感じでいいのか、というページですが、一般人が持っているであろう不安を整理してある、という感じです。反対意見をちゃんと理解しておくのは大事だと思います。

で、主な不安点が
・過疎地の郵便局がどうなるのか、という問題と、それが直接関係無い都会人向けの不安点として、
・アメリカにお金が流れるようにしたいんじゃないのか、という問題。

それぞれ以下のサイト他多数のブログや記事で論破されています。
・「過疎地の郵便局が無くなる」という脅しに騙されるな
・「「郵政民営化で350兆円が米国に奪い取られる」というデマ

全体的な印象としての賛成・反対両派の特徴が、一方は極めて論理的に事実の積み重ねで、問題に対する対策を述べているのに対して、一方は印象操作と感情論を煽るタイプの論調が多いという点。なぜできないかを論じていないで、どうやったらできるかを論じて欲しいですね。ますます政策として自民有利、という感じです。

最後にもう一度結論を。
改革政党でなければならないはずの野党第一党民主が力不足であり、
自民党はともかく、小泉ならば改革を今のところ他の誰よりも進める可能性が高い。

他にも色々ポイントはあると思うのですが、長くなりすぎるとアピールにならないのでこの辺で。

この際、「法案はともかく、やり方が気に入らない」と言うような旧き良き日本人らしい理屈、のようなものは捨てて頂きたいくらい。とにかく、政治は感情でやるものではないと思うし、国政のレベルは国民のレベルで決まると言われている様に、国民が責任感を持ってしっかりと「政策で」投票する相手を決めて欲しいと思います。


さぁみんな、選挙に行こう。

Posted by 344 at September 04, 2005 04:38 PM | コメント (1) | トラックバック (0) | Clip!! | Edit

この記事に対するコメント

なぜできないかを論じずに、どうやったらできるかを論じるのは無理では?
どうやったらできるかが必要ならこんなのはどうでしょうか?

・過疎地の郵便局を閉鎖して徹底した経営効率化を目指す
・全郵便局を維持して経営赤字を垂れ流す

民営化に固執しなければ他にも挙げられますが・・・

米国に乗っ取られる云々は眉唾物として、
過疎地の郵便局が無くならないとする話には、
論理の飛躍が随所にあって信用できません。
ユニバーサル・サービスを前提としない話が、何の説明もなく、
ユニバーサル・サービスを前提としても成り立つかのように言われてたり、
官営で何が統廃合の障害になるのかも論じられずに
民営化すべきと頭ごなしに決めつけられていたりします。
官営で特定郵便局や赤字局の実態が分からないなら無理でしょう。
しかし、それらが分かってなければ論じられることさえできないはずです。
論じることが出来るという時点で論理矛盾が生じているのです。

過疎地の郵便局が小さな問題だというなら、
それについては否定しません。(肯定もしないけど)
しかし、それを誤魔化してしまうのは詭弁ですよね。

Posted by: ryon at September 4, 2005 10:27 PM

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