Log No. 344

一夜明けて

さて選挙は自民圧勝で終わりました。全議席の3分の2以上、参院を無視できる勢いを確保した。改革には勢いが必要になるだろうから、大勝したのは結構なんだけども、やはり拮抗勢力がいるのが国会の正しい姿のはず。民主がこれを機に再生するか、野党第一党により相応しい勢力が現れるか、どちらか早く実現して欲しいものです。

僕は見れなかったけど、民法各局はこの得票結果にも関わらず自民批判の嵐だった様子(国民を馬鹿扱い?)。最近のマスコミの偏向っぷりには気になるものがあるが、権力に対する抑止力としてはある程度必要な機能。正しい方向にその目が向けばいいのだけど。

以下、今回の圧倒的な自民政権になってしまったことで気になる先人の言葉。


「大衆は弱い権力には常に反抗しようとするが、強い権力には卑屈に屈服する」

「大衆は理性で思想を採用することはない。大衆は感情で思想を採用する。また、単純化された思想は模倣しやすく簡単に骨肉の一部となる」

「大衆は言説の論理に感動するのではなく、ある言葉が作り出す響きやイメージに感銘する」
                                          ギュスターヴ・ル・ボン


「大衆は無理解ですぐ忘れてしまう。だから理性で説得するのではなく、演説の内容は最低レベルの知的水準の者がわかるぐらい単純化されなければならない」 
                                          アドルフ・ヒトラー


「一般市民は我々が想像する以上に原始的である。したがってプロパガンダは常に単純な繰り返しでなければならない。諸問題を簡単な言葉に置き換え、
識者の反対などものともせずに、その言葉を簡明な形で繰り返し繰り返し主張する者こそ、世論に影響を与えるという最終的な結果を残すことができる」 
                                           ヨゼフ・ゲッベルス


もちろん小泉自民党が、こういった言葉に見られる手法のみで今回の勝利を得たと言うわけじゃないだろう。民主のふがいなさが最大の要因だと思う。それに、やっぱり僕らはそこまで愚かではないと思いたい。

ただ、最近第二次世界大戦に至る昭和史を詳しく勉強する機会に恵まれたのだけど、当時の主戦論の最大要因が「(マスコミによって煽られた)国民の熱狂」だったと知り、世論の恐ろしさを知った。(こんな簡単な書き方じゃなんのことかと思うかも知れないけど・・・)

今回の投票結果が、後世に衆愚政治と言われないよう、しっかりと考え、時に発言し、政権の監視役という国民の義務を果たして行きたいものです。

Posted by 344 at September 12, 2005 03:22 PM | コメント (0) | トラックバック (0) | Clip!! | Edit

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