Log No. 344

star wars new trilogy

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スターウォーズ新三部作。見たのは7月だけど、感想を書くのを忘れてた。

自分はどうもスターウォーズシリーズに対して厳しい評価をしてしまう。昔からのファンというわけではないので、多分、普通に客観的な評価をしているだけなんだと思う。

映像技術の発達で、旧三部作よりも見ていて飽きないが、演出というか、盛り上げるところを盛り上げるということが良く出来ていない気がする。例えば、エピソード1でのアナキン・スカイウォーカーとオビワン・ケノービの出会いのシーン。この二人、後に物凄い因縁で絡み合う二人で、スターウォーズを知ってる人ならこの二人の因縁を誰でも知っている。ファンなら身を乗り出して「おおー出会った!」と思うはずのシーンなんだが、「やぁ」みたいな挨拶だけであっさり流れてしまう。相当がくっとする。他にも、全体的に盛り上がったシーンを殆ど思い出せない。エピソード1はクライマックスはただのチェイスだし、2は子供だましな展開をする戦争シーン。3になってようやく物語として面白さが出てきたように思う。実際3は非常に面白かった。それでも、クライマックスの決闘シーンは、もう少し盛り上げようがあったのではないかと思う。

どうも最近のハリウッドの映画って、大雑把なストーリーと大金がかかってそうな世界のつくりやアクションばかりで、迫力のあるカメラワークやサウンド、そして「間」の使用ってものが全然作りこまれていない気がする。演出の人のセンスの問題か。監督のセンスが相当古いのは明らかだし。とにかくそういった細かい工夫が観客に迫力を伝えるのに、スターウォーズはリアルな未来都市の描写や巨大な宇宙船、怪しい音を立てるライトセイバーなんかがその迫力を生み出すと思っている。日本のマンガを読んでいるほうがよっぽど迫力を感じる。この点優れた映画は、と思い起こすと、マトリックス第一作目を思いついたが、これも監督が日本のアニメやマンガに影響を受けて作った作品なので僕の基準に偏りがあるんだろうか。

エピソード3は良い出来だったし、全てのストーリーが繋がった気持ちよさがあった。ドラクエ3みたいな。今までの謎を埋めるためだけのような作品でもあったけど、スターウォーズを映画でだけ見てる人は、見ないわけにはいかない作品だった。技術的にはこれまでにない完成度の高さだったし、アメリカの伝統的な娯楽作品という意味では佳作だったかな、と。

Posted by 344 at September 22, 2005 03:18 PM | コメント (0) | トラックバック (0) | Clip!! | Edit

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