Log No. 344

死神の精度

accuracyofdeath.jpg伊坂幸太郎著、「死神の精度」を読んだ。その人間が本当に死ぬべきかどうか調査するために、人間界に派遣されて来る死神の話。それぞれの任務につき1週間しか人間界に滞在できない彼らの、6つの任務の短編集。それぞれが全く違うスタイルで描かれているのも面白いが、何より最大の魅力は、この「死神」のキャラクターだろう。そしてそのキャラクターを引き立てる伊坂氏のクールな文体。スタイリッシュな娯楽小説に仕上がってると思いました。ページ数は少なく、ちょっと読み易すぎる点が物足りないと言えば物足りないけども、肩の凝らない読書がしたい時に、とっても気持ちよく楽しめる一作。ラストは、文句なしに良い。良さのあまり、巨大なため息をつきながら脱力してしまった。

Posted by 344 at December 01, 2005 03:36 PM | コメント (0) | トラックバック (0) | Clip!! | Edit

この記事に対するコメント


コメントを投稿する










名前やメールアドレスを保存しますか?








この記事のトラックバックURL


この記事に対するトラックバック



Made with dreamweaverMade with fireworksPowered by Movable Type 2.661Powered by Wandering Wind