伊坂幸太郎著、「オーデュボンの祈り」を読んだ。
コンビニ強盗に失敗し逃走していた伊藤は、気付くと見知らぬ島にいた。江戸以来外界から遮断されている“荻島”には、妙な人間ばかりが住んでいた。嘘しか言わない画家、「島の法律として」殺人を許された男、人語を操り「未来が見える」カカシ。次の日カカシが殺される。無残にもバラバラにされ、頭を持ち去られて。未来を見通せるはずのカカシは、なぜ自分の死を阻止出来なかったのか?卓越したイメージ喚起力、洒脱な会話、気の利いた警句、抑えようのない才気がほとばしる!第五回新潮ミステリー倶楽部賞を受賞した伝説のデビュー作、待望の文庫化。 -「BOOK」データベースより

あと、作中に出てくる「オーデュボン」という人物名だが、これはアメリカに実在した鳥学者らしく、彼が愛したという「リョコウバト」という鳩の存在に驚いた。20世紀初頭に人間が乱獲により絶滅させてしまった鳥らしいのだが、超大群で飛ぶらしく、その数は数億とも数十億とも言われていて(ちょっとうそ臭いけど)、リョコウバトが頭上を横断すると辺りがしばらく暗くなったほど、と言われていたそうだ。そんな壮観な光景、一度でいいから、見てみたかった。
Posted by 344 at December 04, 2005 01:21 PM | コメント (0) | トラックバック (0) | Clip!! | Edit
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