ミラン・クンデラ著、「存在の耐えられない軽さ」を読んだ。これは、凄い。恋愛小説、とあるが、登場人物もその人間関係も、作者が思考を重ねるための装置でしかない。書き表せないほどの衝撃。読み終わってしばらく経つが、未だにこの作品のことが頭から離れない!これほどに正確な言葉で、作中のあらゆる事象を表現した作品を他に知らない。ボルヘスや三島由紀夫を読んだ時と似たような感覚、この作品を手にとれたこの僥倖。
解説は試みない。ただ読んで欲しいです。僕が2005年度に出会った小説、いや、あらゆる芸術の中で文句なしのナンバーワンです。この本を僕に贈ってくれたkosukeyazに心から感謝。
Posted by 344 at December 06, 2005 07:10 PM | コメント (2) | トラックバック (0) | Clip!! | Edit
この記事に対するコメント