伊坂幸太郎著、「ラッシュライフ」を読んだ。
歩き出したバラバラ死体、解体された神様、鉢合わせの泥棒-。無関係に思えた五つの物語が、最後の最後で一つの騙し絵に収録する。これぞミステリー! -MARCデータベースより-

11月末から年末にかけて1ヶ月の間に伊坂作品を4作読んだ。その最後の一冊。初期の作品(2作目)らしいんだけど、確かによくできている作品。細かい部分をうまくからめて全体として纏め上げたのはかなりの力量だと思える。ただ、あまりに「あらゆること」が絡んでいくため、どんな複線も、複線であることが分かりすぎるくらいで、先がかなり読めてしまう。もともとミステリーがあまり好きではないからかそう来るか!という部分もかなりあったにもかかわらず、あまり興奮できなかった。会話のテンポや文体は好みなんだけどね。やっぱりミステリーは読後感が寂しい。種が分かるとそれだけな話の場合が多いから、心に残らない。
Posted by 344 at January 11, 2006 09:12 PM
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