Log No. 344

The Human Stain

humanstain.jpgアンソニー・ホプキンズ、二コール・キッドマン主演、ロバート・ベントン監督作品、「The Human Stain(邦題:白いカラス)」を見た。プレビューで見たときから気になっていた一作。期待通りの重厚な人間ドラマだった。見終わってから知ったのだけど、原作はピューリッツァー賞を受賞しているらしく、読んだ人に言わせるとやはり小説版のほうが厚みがある話になっているとか。でもこの映画も十分見せてくれた。ホプキンズは見ての通り白人なんだけど、劇中の設定では彼は実は黒人の家庭に生まれていて、どういうわけか彼一人だけが白い肌を持って生まれてきたということになっている。その彼の苦悩を、養父の性的虐待、夫の暴力、自らの過失による子供との死別、というこれまた大変な苦悩を背負った女性(キッドマン)との出会いと生活から描いていくというプロット。キッドマンは34歳のジャニターという役柄で、みずぼらしい格好の粗野な女性を演じている。にも関わらず、その美貌がほとんど色褪せていないのが凄い(そしてちょっとリアルじゃない)。
原題は「The Human Stain」、劇中の直訳では「人間の瑕」とされているが、邦題の「白いカラス」ってのはちょっと俗っぽいけども主人公達の苦悩を端的に表していてなかなか秀逸だと思う。

それにしても役者の演技レベルがなんて高い作品だったろう。日本の俳優もこれくらいの演技見せてくれたらもっと邦画が面白くなるのにな・・

Posted by 344 at March 21, 2006 10:20 PM | コメント (0) | トラックバック (0) | Clip!! | Edit

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