村上春樹著、「海辺のカフカ」を読んだ。
「君はこれから世界でいちばんタフな15歳の少年になる」―15歳の誕生日がやってきたとき、僕は家を出て遠くの知らない街に行き、小さな図書館の片隅で暮らすようになった。家を出るときに父の書斎から持ちだしたのは、現金だけじゃない。古いライター、折り畳み式のナイフ、ポケット・ライト、濃いスカイブルーのレヴォのサングラス。小さいころの姉と僕が二人並んでうつった写真…。 -「BOOK」データベースより-」

章毎に三人称の過去形で語られるパートと、一人称の現在進行形でかかれるパートに分かれていて、一人称現在進行形パートでは途中から二人称現在進行形、なんてのも混ざってくる。読んでて不思議な気分になる、不思議な小説です。
しかしこの現在進行形で書く、というスタイル、最近流行りなんだろうか。舞城小説でもよく使われているし、伊坂小説でもたまに使われていた。海辺のカフカではカフカ少年の章全ての文章がそうだったので、読みにくいことこの上なかった・・・
でも全体的にはヒット。暇ーな時に読むのをお勧めできる一冊です。
Posted by 344 at October 17, 2006 08:20 PM | コメント (0) | トラックバック (14) | Clip!! | Edit
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