Log No. 344

偉大なる企業戦士

今日親父が定年を迎えた!定年ってことは、60歳なわけで、60歳ってことは還暦なわけで、還暦ってことは暦が巡ったわけだから当然年男なわけで、ついでに言うと誕生日なわけで。すごい、めでたい。

勤続36年。自分は庭いじりが好きな温厚な父の姿以外ほとんど知らないけど、父の送別会ラッシュの話を母から聞いているとなんだか会社でも凄く人望の厚い人だったようで驚く。A1サイズの寄せ書きをもらったり、高級ワイン入りワインセラーをプレゼントされたり、翌月まで送別会の予定がつまってたり。別に意外とは思わないけど、実際に自分の父が人から慕われているというのが、なんだかそうであったらいいなという願望が、現実であった(らしい)という意味で。

物心ついた時にはすでに父親の勤め先=凄いところだと思っていた。いつも本当に誇らしげに話すから。誰もが知ってる世界のエンジンメーカー。幼稚園の頃から同じ会社に勤める父を持つ友達と、その会社に入るだの入らないだのという話をしていたんだから今考えると笑える。世の中にそこ以外の会社があるということすら分かっていなかっただろうに。でもその頃から今に至るまで、実際にその会社はとってもカッコいいと思ってるし、今でも何かと気になる会社だ。製品も業績も創業者から受け継がれてるというスピリットも。テレビCMがいつもいけてないのが玉に瑕なんだが。

親父は中学の頃にはもうその会社に就職することを夢見ていて、そのためにその会社へ就職した人が一番多かったという理由で大学を選び、一度就職試験で落ちて、親に頭を下げて自主留年し、翌年の試験でリベンジして入社を果たしたそうだ。

こんな話を子供の頃から聞かされていたからか、会社とはこういう思いで入るものだと、実際に自分が就職活動をするような歳になるまで何の疑いもなく思っていた。入りたい会社に入る、目指したい道を目指す。僕が起業という道を選択したことに、この父の就活エピソードは深く影響している。だって、こんな風に入りたいと思う会社なんてなかったから、自分のやりたいことをやってみようと思うことに抵抗は無かった。

父は庭いじりがかなり好きだ。今実家の庭には、キュウリ、トマト、ニラ等の野菜の他に、レモン、梨、さくらんぼ、ビワ、ブドウ、ザクロ、カリンなどの果物が生る。小さいけど結構楽しい庭。しばらくは、庭や熱帯魚やオーディオと言った趣味と、孫との触れ合いをのんびり楽しみながら悠々自適な生活を送るみたい。今までほとんど休みなく働いて来てくれたおかげで、僕はこうやって好きなことを目指すっていう贅沢な道を選ぶことができてるのでゆっくり休んでくれと言いたいところだけど、とりあえず実家に帰るたびに草むしり手伝わされてたらかなわないので、さっさと次の仕事見つけろと言うだけ言っておこうと思う。

Posted by 344 at July 22, 2006 12:26 AM | コメント (0) | トラックバック (0) | Clip!! | Edit

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